今年はイノシシ年なので、イノシシ科の動物の話題を
インドネシアのスラウェシ島周辺に『バビルサ』という生物がいます。
イノシシ科バビルサ属の、イノシシとブタの中間のようなルックス
2対の牙が生えているのですが…。
その牙は湾曲しており…
その先端は成長とともに頭部に向かい…。
やがて、「成長しすぎた自らの牙が自分の脳天に刺さって死ぬ。」
そんな出来事からバビルサは、「自分の死を見つめる動物」と呼ばれるようになりました。
しかし、実際にはそれは単なる噂話。
ほとんどの個体の牙はカールしていき、脳天に突き刺さることなく伸びていくようです。
なかには本当に頭蓋骨に牙が刺さっていたケースもあったようですが、死因が牙によるものなのかは断定できていないとのこと。
なぜこんなに湾曲するのかはっきりしたことは分かっていないそうですが、オスの威厳を表し、子孫繁栄に役立っているという説が有力かも。
そんなバビルサも人間の乱獲や駆除、森林伐採による生活圏の減少が原因で絶滅の危機に瀕していると言われています。
そういう意味で「自分の死を見つめる動物」ということにならなければいいのですが…。