マンホールのフタのデザインは安全性さえ確保されていれば特に規定はないものの、過去には失敗例もあるそうで…
デザインマンホールは地面に埋め込まれるため、当然踏まれるもの。
自治体からの依頼で天然記念物の野鳥を描いたものの、愛好家や市民から猛反対
武者小路実篤など偉人の作品などを扱ったものも、反対を受け撤収されたという経緯が…。
しかし最近は神社仏閣など神聖とされるものでも、観光名所となっているところではデザインマンホールを作って欲しいという要望も出てきているようです。
デザインマンホールがブームとなっている背景には、「日本人ならでは」の気質も大きく影響していると思われます。
各市町村ごと一からデザインをおこし、型をつくり、彩色は一枚一枚手作業で行われます。
細部までこだわり美しいデザインを活かすとともに、安全面に関してもしっかり配慮。
塗料が入ることにより溝が浅くなり、滑りやすくなるカラーマンホール。
歩行者、自転車、バイク、自動車。
転倒や事故が起きないようしっかりと試験が繰り返され、安全性が確保されたもののみが、路上へと埋め込まれていきます。
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島根県のデザインマンホール。コナン君の背景の小さい丸はデザインではなく、安全性のためにつけられたもの。
他にも現代の技術を活かしたマンホールも登場
この消火栓用のフタには性能がよく安全な蓄光塗料が塗られており、曇りの日でも日没から夜明けまで光るそうです
こうした技術と美観を両立させたい日本人のこだわりが、デザインマンホールの急速な普及の背景にあるのかも知れません。
これからも美しいデザインのマンホールは増え続けると思います
そこに様々な工夫、さらに新たな技術が加わり、今まで考えもつかなかったような斬新なものも誕生するかも
そう考えると、遠征で各地を歩くときも、今まで以上に足元に注目してしまいそうです