変わった地名第2弾は、白石市福岡長袋(ながぶくろ)
もともとは長袋村でした
地図でいうとこのあたり
先日紹介した『児捨(こすて)川』と白石川との合流地点の南側にあたります。
白石川のたもとにあった児宮(ちごのみや)社にはとある伝承が。
●『刈田郡案内』では…。
用明天皇の妃、玉世媛の捨てた若宮が白鳥となって飛び去った。
●『安永風土記書出』(仙台藩の地誌)では…。
ヤマトタケルノミコトが土地の娘を寵愛し、娘は懐妊したが、ミコトは都に帰り、娘は男児を出産した。その褜(えな)つまり胎盤が長かったので長袋の地名となった。
とそれぞれ伝えています。
ここで出てくる「用明天皇」は厩戸皇子(うまやどのおうじ)いわゆる聖徳太子の父親
この若宮が厩戸皇子かどうかはわからないものの…。
普通より長い胞衣といい、白鳥になって飛び去ったという表現といい、尋常の夫婦の間に授かった子供ではなかったことを物語っています。
そうすることによってこの若宮があの厩戸皇子であった、と見立てさせるようにしているのかも知れません。
ただ実際のところは、「白石川に沿った細長い平地」という地形に起因している、と考えるのが妥当のようですけどね~。