なんだかんだでなかなか見られずにいた映画『インターステラー』
詳しいストーリーは知らないものの、ずーっと気になっていた作品。
3度目の正直でやっと見てきました
ストーリーを簡潔に要約すると…(この先少~しだけネタバレ)
環境の変化で砂嵐に襲われる地球。
作物が育ちにくいことで食糧難に陥るとともに、酸素が不足することで人類が滅亡してしまう危機にある近未来。
人類の存亡をかけ、元エンジニアの主人公が「必ず戻る」と約束をしつつ家族を置いて人類が生存できる可能性のある星を探しに宇宙へ旅立つ…。
人類が生存できる可能性がある星は太陽系の外側。
本来なら千年はかかってしまう。
しかし、「彼ら」のおかげで木星の近くにワームホールができていて、そこを通るとはるかかなたはなれたところまでショートカットできてしまう。
「彼ら」とはいったいだれ
そしてあるミッションでそのワームホールを抜けた先人が、3つの居住できる可能性のある星を見つける。
主人公はその中から本当に人類が存亡出来る可能性のある星を探すミッションを請け負うことになるが…。
3時間におよぶ長編ですが…
「いやぁ~、なんだかすごい映画でした…」というのが第一の感想。
前半は主人公とその家族の関係についてじっくりと描かれており、中盤から後半にかけては「えっそんな展開になっていくの
」と驚きの連続。
後半は現在認知できる3次元の世界を超え、さらに4次元さえも超えて5次元の世界が描かれています。
このへんは『インセプション』を製作したクリストファー・ノーラン監督らしい表現で、『時間』や『重力』を加味するとこういう世界になるのかなぁ~と、興味深い映像にくぎ付けになりました。
途中、『相対性理論』やら『量子力学』などの話が出てきて(例えばある星での1時間は地球での23年に相当する、とか。)、ややもすると難解に思えますが、全体的なストーリーは誰が見ても分かるように作られています。
「この映画のジャンルはなに」と問われたとするならば、案外応えに窮するかも知れません。
SFであり、アドベンチャーであり、サスペンスであり、ある意味オカルトかなと思える部分もあり。
最終的にはやはり、「うらぎり」「欲」「家族愛」を含めた『ヒューマン』なのかなと。
映像は『ゼロ・グラビティ』を彷彿とさせるような美しい世界でした。
役者陣もハマッている感じでしたが、マット・デイモンが出ていたのには少し驚きました。
エンディングは余韻を残す雰囲気でもあり、次につながっていくようでもあり、少し意味深な感じがしたのは気のせいでしょうか。
いずれにしてもまた何回か見てみたいと思わせてくれるい~い作品でした