今朝も種子島熊野港へ定置網漁の見学に行かせて頂きました、先に結論から言うと自分の精神状態がすごく落ち着いた気分になりました。

神奈川県大磯町でも毎朝定置網漁の魚の仕分けに参加させて頂てましたが、あの時の気持ちが一瞬にして甦りましたね……



なぜ魚の捌き方の修行を決意して実行したのか、なぜ定置網漁の魚の仕分けに参加させて貰ったのか… 

今朝の熊野港の定置網漁で獲れた魚を見ながら、自分のやりたかったことを改めて再認識しました。

先のプランを持って生きるなどということはこれまでの人生になかったのですが、これも加齢の成せることなのでしょうか。

先が短くなって来たという自覚もそうさせているのかも知れませんね。 


種子島の魚を使った刺身定食、焼き魚定食、煮魚定食、そしてそれを食べるお客さんの顔、子供さんの顔……


人の身体は髪の毛1本までも食べ物から出来ています。

見た目が映えるかどうかとか、味も普段の食事よりもインパクトのある方が商いとしては正解なのかも知れません。

しかし食べていてそれが自分の身体にとっていいものかどうかということも、わずかに残された本能を頼れば″何となく″感じるものです。


何となく美味しい。

何となく食がすすむ。

何となくまたここで食事がしたい。


そんな食堂を運営して長く続き、やがて成長した種子島の子供たちの中に 

「あそこへよく食べに行ったな」

と思い出に残ってくれれば有難いですね。


今は種子島の魚についてしっかり覚えていくことも、その一歩です。


明日の朝の定置網漁見学も楽しみです。