2015/6/30のブログより


極めてありきたりの……

何てことのないこの路地がこんなに強烈に記憶に刷り込まれる道になるなんて、人生は本当に面白い。

我が道を行くのだと頑なにそう思っていたわけではないが、この歳にもなれば否が応にも人として男として形が出来てくるのだろうと思っていた。



しかしやはりそうでもない。

まだまだグラつき動揺し……
辛うじて踏ん張りはするが実は叫び声をあげたい自分がいる、嗚咽を漏らし歯を喰いしばり肩を震わせて泣いてみたい自分がいる。

理不尽であり道理から外れたことだと知りながら、それを大声でわめき散らしたい自分がいる。

自分は落ち着いた大人にはなれないのだと何時から知っていたのだろう。

そんなことは童貞の頃から知っていて、ただ認めずに生きて来ただけだ…



まだ虚勢を張らねばならないのか、いやもういいのか……
その揺らぎは強いとか弱いとかの評価への躊躇いか、自己への不信感への躊躇いか……

いずれにしろ虚勢である。

いつかまたこの路地を歩く日が来たら、何かが解りそうな気がして可笑しくなった。

歳をとるというのは、本当に愉快だ。


はい、左様なり♪