怒涛の中を駆け抜けるしかなかった2020年でありました、まさしく史実に残る日々を過ごしたのだと思います。
本年は枷をはめられてのスタートとなりましたがそれは怠惰の結果などではなく、我が努力の外で背負わされたものです。

苦しいところではありますが…
日の本の隅々まで同じ思いなのだと、眉をひそめ歯を食い縛って乗りきってやろうと思っているところです。

年末からは
[ステーキ食いやがれ]
江東区富岡2-1-2
というお店で店長を務めさせて頂いております。

我が人生に過ぎたるものがあるとすれば、それは人との出逢いであると思います。
独りよがりで横柄な生き方をしている自分に信用をよせてくれる人間がいるということは、我が人生においての何よりの栄養分であります。
高い壁に阻まれても「どうしてくれようかな」とニヤリとさせてくれるエネルギー源がそこにあるのです。

それは長いこと子供の存在がそうであり友人の存在がそうでありました。
子育てが生き甲斐であったことは間違いありませんがそれを愛情だとか責任であると考えたことはありません、自分がそういうものに希薄な人間であることを知っているからです。
犬であれ猫であれ我が子が襲われようとすれば身を張って守ろうとします、果たしてそれは愛情とか責任から発動するものでしょうか。

親として当たり前のことですよね。

自分は当たり前のこととして子供を育て当たり前のこととして子供を守って来たと思っています。 
親子間に愛情の有無を論じることさえナンセンスにしか思えないのです。

子育てが落ち着き自分の存在意義は薄れてきているところですが、人生はなかなか退屈をさせてはくれません。
一昨年の暮れにこれが寝耳に水という奴かというアクシデントに見舞われた中で明けた年は、コロナウイルスに追い討ちをかけられ落武者のような状態で迎えた年末でした。
それだからこそ友人に息子に娘に、そして社会に感謝の気持ちが強くなった一年でもありました。

12月24日まで店長をしていた居酒屋Delime2の経営者は友人でもありますが、吾輩の状況をおもんばかり「好きなようにしていい」と言ってくれたのです。
店への思い入れは経営者も自分も強かったのですが件のコロナ禍も相まって、なかなか厳しいものがあり感謝の中で退職を決意しました。

年内で撤退という結論で合意したのが11月の始めであり、月内は何も考えずに過ごし12月に入ったら次の展開をと思っているところにステーキハウスの社長から「店長」にというお話を頂きました。

有難い人生です。

(ステーキ食いやがれ店内の天井画)

まだまだ厳しい社会情勢の中でまたも人との出逢いに救って頂いた形です。

その感謝の前には、全面降伏せざるを得ません。

自粛の波も一層強まりそうですが、当たり前のことを当たり前の如くこなして行こうと思います。


はい、左様なり♪