昨年の9月から江東区の居酒屋で店長をさせて頂いております。
このコロナ禍の中で当店は行政の指導にはきちんと従って来ましたし4月8日から二ヶ月は自粛し休店、自粛明けも22時までと制限されればそのようにしてきました。

もちろん助成も受けておりますが、お店の維持に充分なものとは言えません。
それでも常に…
「もう少し頑張れば」
と、その先に希望をみながらやってきたのです。
昨年の7月に新規オープンで経営体力のあろう筈もない当店には、一旦解除されてから再度の営業時間制限は正直相当きついです。

「この先、どうしますか」

今後の維持について、社長とそんな話にもなりました。
強い思い入れの元に始めたお店からの完全撤退は断腸の思いですが、現実はもがいて何とかなるものではありません。
「今月さえ乗り切れば」
そう思ってやってきた8月の22時までの営業制限も都内23区は9月15日まで延長となりました、このたった半月がもう苦しいのです。
しかし行政もあらたな助成の方針を示してもくれているし…
「もう一度、今一度、百合子ちゃんの言うことを聞いて頑張ってみるか」
という結論になりました。

本来17時からの営業ですが、それだとお店が五時間しか稼働しません。
そこで9月15日まではメニューにラーメンを加えて、午前11時から開けることにしました。

今までは身内の為だけに数時間をかけて作ってきたスープですし所詮は独学で身に付けたスープですが、それだけに個性だけはしっかりとアピールしてくるスープになっています。

「ラーメン屋さんを始めることは、不倫を始めるぐらい危険なこと…」 
そう言い続けて来たのは…
大衆食の代表格であるラーメンは美味しくて当たり前であり、そこそこでは立地条件でも良くなければ成り立つものではないからです。
「あの店のラーメンが食べたい」
と思って貰えるものでなければなりません。

ラーメンは大好きですから自分でも作るようになったのですが、だからこそラーメン屋さんを目指すようなことはなかったのです。

ん?
まてよ…
これは…

やぶれかぶれに近い一手とはいえ…
それがたった15日間だけとはいえ…

自分のオリジナルのスープでラーメン屋さんが出来るということではありませんか!
  
そう思うと切羽詰まった状況はさておき、俄然楽しくなって来ますよね。
それを実現する為の準備期間は既にたった1日しかありませんが、将来このコロナ禍を振り返った時にひとつでも楽しい思い出を残す為にもやりきります!

折角だから、この15日間で何杯のラーメンのオーダーを頂くかの予想大会を家族LINEで開催するとしますか。
彼女さんにも予想をして貰いましょう。

どんどん楽しくなって来ましたが…
さあ、もう寝ましょう。

悶々としながら明け方まで起きておりましたが、いい夢を見ながら寝れそうです。
 

はい、左様なり♪