長い間、家族で取材番組を受けていたので様々な方々に声を掛けられることが多くなりました、その中でも吾輩の場合は同世代か若しくは少し下の世代のお父さんが多いんですよね。
まあ女性からの支持がないのは、取材番組を受ける以前からですが……
そのお父さんと子育ての話をしていて
「このお父さんも、本当はもっとがっつり子供たちと関わり合いたいんだな」
と、思うことがあります。
一家の大黒柱として家庭を支えながら参加する子育てには、時間の限界があるでしょうからね。
吾輩は父子家庭になった時に一歳や二歳、三歳四歳の幼い子もいたので自分の人生のテーマを早い段階で
「ゲップが出るほど子供たちと過ごそう」
と据えて腹を括ることが出来たのです。
三十年近く続けた柔整師としての仕事も大好きでしたが、それも生活出来るギリギリの量に制限するようになりました。
思えばなんて贅沢な親冥利な日々だったのでしょうと、今更ながらに感じています。
晩御飯を食べたら夜な夜な、子供たちと散歩をする日々でした。
寝る時には全員が同じ空間で寝付くまで昔話をしたり、しりとりをしたり、子供たちの名前の由来だとか、生まれた時の状況だとか、赤ちゃんだった頃のエピソードだとか……
いつもいつも子供たちと沢山話をしながら生活が出来たのです。
父親として、子供への背中の見せ方は様々な形があるのでしょう。
そしてそこには理想や希望と、どうしても崩すことの出来ない現実とのギャップがあります。
なかなか思うように子育てへの参加が出来ない中で頑張っているお父さんの方が多いのではないでしょうか。
我が家も吾輩がもっともっと仕事に比重を置けば、少しは子供との生活にお金をかけられたのかも知れません。
しかし一度の人生であれもこれも手に入れることは不可能ですから、我が家はこれで良かったのだと思います。
結果的に、いまだに仲のよい兄弟姉妹でいてくれますから……
吾輩ごときの子育ての結果としては、上の上です。
もしもと仮定して、子育てを任せられる女性と暮らしていたら果たして自分は……
その背中で家族に対して説得力のある生き方が出来たであろうかと考えると、そんな器も持ち合わせていない吾輩には本当にベストな子育てが出来たと自負致します。
理想はどうしても高いところに視点を置いてしまいますが、我が丈に見あった子育て以外にはストレスも生じます。
それは子供にも間違いなく伝染します。
子育ては好きなようにしていいのです、貴方の好みの子育てをして下さい。
貴方が子供をかけがえのない存在に感じていれば、その気持ちは子供にも伝わります。
貴方には貴方には相応しい子育てがあります。
子育てを楽しんで、子育てをする幸せを
噛み締めて下さい。
はい、左様なり♪
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