みなさま、おはようございます！
本日も愉快に参りましょう！
那覇の空は今朝もどんよりから始まり、例のごとくこの時間でもかなり蒸し暑いです。
吾輩は岩手県北の山間部で生まれ、冬は一晩で1メートル以上も雪が積もるところで育ちました。
子供の頃はまだ茅葺きの家で隙間も多く真夜中に北風がビューっと吹くと、室内で寝ていても上の方からキラッキラッと光ながら粉雪が落ちて来るのが見えたものです。
朝、目が覚めてから火のある囲炉裏まで行く時も……
布団の外は氷点下ですから意を決して飛び出し小走りで移動し火に手をあてて、コントのように〃ウ～ッ、ウ～ッ〃とうなりながら上下の歯をガチガチ鳴らしていました。
寒いのはつらいことだと身に染みた吾輩は、岩手を離れて暮らすようになってから10年ほどは夏にしか帰っていません。
しかし長女が小学校六年の時に、諸事情がありその寒い故郷に戻ることになりました。
寒さに恐怖さえ感じていた上に15年以上ものブランクを経ての雪国ですから、小雪がちらつく時期には長い冬を憂いて気持ちが落ち込んだことをハッキリ覚えています。
半年も雪を目にしながら暮らすわけですから、幼い頃は春が来るまでが気の遠くなるほど先に感じましたからね。
ところが身体は正直で、体調はどんどん良くなって来るのです。
元々健康体ではありましたが、更にあらゆる感覚が明確になってくるのを感じるのです。
考えてみればその極寒の土地で生まれて育った両親から頂いた身体ですから、我が身も寒冷地仕様に出来ているわけです。
頭の中で考えていることはそれはそれ、これはこれだなと思いながら
「故郷が迎え入れてくれるということは、こういうことでもあるのだな」
と有り難く感じたものです。
沖縄の蒸し暑さに辟易しながらも……
やがてこの土地を離れたらこれもまた、ただただ懐かしい思い出になるのだろうと思うと
「よし、存分に味わってやろう」
としか思わないのです。
幸いにして夜からのお仕事ですから……
暑さで目が覚めて寝付かれないとオリオンビールの缶を開けて、朝日に乾杯しながら一気に飲み干してまた眠りに付く時もあります。
その幸せはまた、この土地ならではのものです。
はい、左様なり♪
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