先日一人で初めて来店されたお客様が、今夜もやはりお一人でいらっしゃいました。
深夜の来店であった前回は他にお客様もいなかったので、御自身の生活の現状を話ながら
「ダディさん、どう思いますかね」
と、時々吾輩の意見にも関心を寄せてくれました。

しかし、今回は他のテーブルがお客様で埋まっていたこともあり……
その方だけ、たった一人座るテーブルで静かにグラスと箸を動かしています。

やがてまた単独でいらっしゃったお客様が飲むだけだと言ってカウンターに座られました、当然の如く向かいに立つ吾輩との会話が多くなります。

一人でテーブルに座り黙って我々の話しをしばらく聞いていたその彼が 
「僕もカウンターに行っていいですか」
と言って、会話に参加して来ました。
最初は我々二人の話題だったテーマに沿っていましたが、頃合いもよいころに前夜と同じくその方の身の上話になりました。

要約すると……
十年以上父子家庭として子育てしながらの生活だったが初めて再婚を意識する女性との出逢いがあり、そして極近い過日にそのお付き合いに終止符が打たれたというのです。

そういう時に我々男なんて往々にして女々しく情けない生き物ですから、共感もしますし我が身にもつまされる話しです。
そしてそんな時はただジッとその切ない時間を過ごしていくしかなく、時間の経過というのがいかに有り難いかも経験から解っています。
「今を耐えるしかありませんよ、一年後にはきっと笑い話です」
と、その傷をいたわるしかありませんでした。
先にカウンターに座っていた吾輩と同年代の男性も、同様のアドバイスです。

ですが、悩める後輩の次の一言で我々二人の語気が急に強まります。

「可能性があるならもう一度口説きたいんですよね、でもまたフラれたらカッコ悪いし……」

まず吾輩が
「じゃああきらめろよ、自分がカッコ悪くなる方が嫌なんだろ?」
すると片やも
「砕けるのが嫌ならぶつからない方がいいな」
とそれに同調しました。

「それは彼女への想いよりも自分が大事なんだろう、付き合っていた頃からそれが伝わっていたんじゃないのか?」 
更に吾輩が追い込んでみると
「そうですね、このままだと後悔しますよね」 
どうやら再アタックの意思を固めたようでした。

「そうだそうだ、ダメ元で行け!」
と、我々は無責任に後押しをしました。
「ありがとうございます、頑張ってみます」
そう言ってその彼は帰って行きました。

「ダディさんどう思いますか、彼の結果は……」
そう聞かれたので
「まあダメでしょうね、女性はシビアな生き物ですから」
そして
「だいたい、何度も逃げられてばかりの俺のアドバイスを鵜呑みにしてる段階でダメでしょう」
と、付け加えました。

すると、それまで一切会話に参加してきていなかった後ろのテーブルのお客様が……

「確かに……」  
と、ポツリと呟きました。


はい、左様なり♪
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