小学生に上がる前の記憶、となりますと……

 やはり思い出深いのは産まれて親父と対面した時でしょうか。

 あれは冬も終わり、暖かくなって来た時のことでございました……



 昔々ある時のこと(具体的には19年前の3月31日)、林下 清志(現在の親父)という男が自販機で120円を入れ『お汁粉』を買いました。

 そうしますと、ガタン! と小気味良い音を立てて飲み物の代わりに赤子が出て来ます。僕ですね、はい。

 て言うか! あそこに落ちる瞬間が痛いのなんの! 改善の余地ありですわ!

 そして、落下の衝撃をモロに受け、痛みで泣きわめく赤子を親父は驚きもせず拾い上げ言いました。

 「お汁粉じゃねえのかよ。120円が無駄になったわ」

 この野郎! 
どやすぞオッサン!(・ω・´)
自販機を叩いても金は戻ってこんぞ馬鹿め!

 ……とか思いつつ思わないつつ、周りを見渡せば、あらまあ子供が3人と女性が1人。

 ははあ。こいつら家族か。じゃあ俺は三男か。絶対こき使われるパターンじゃねえか。チッ、一人っ子が理想だったぜ。

 ……なーんて考えている内に、親父は僕を地面に置き、再度自販機にお金を置いて年甲斐もなく嬉しそうにお汁粉を取って帰り始めます。

 
 おおおおいいいいいいい! 連れてけコルァァァアアア! こちとら自販機のホットのスペースで暑い中待ってたんじゃあああああ! ぼけええええええええ!

 ……と、怒り狂いながらハイハイで林下家一行を追いかけ今の僕がある訳です。

 僕を見た瞬間、「非常食……」と呟いた兄の顔が忘れられません。


 更に関係ない写真ドン!

 
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 生後6ヶ月の僕です。

 この頃は身長が162cmと平均より少し大きめでした。

 
 はい、この話はおしまいおしまい!

 皆様の貴重なお時間を浪費させてしまい、申し訳ありまん。心よりお詫び申し上げます!


 PS.本ブログは愛しさと切なさ、それからちょっぴりの嘘でお送り致しております。