ふと気が付くと、晩御飯は「食べる為につくる」ようになっている。
誰かを喜ばそうとか驚かそうとか、家族での食事の時間を楽しもうという意欲に欠けているのだ。
それは「美味しい」かどうか「身体にいいかどうか」とはまた違う類いのことだが、愉快な食卓を演出するのに本来は欠きたくはない要素な筈である。

なぜにその演出をする意欲が薄くなったのか……
それは言うまでもなく、小さな子供という存在がいなくなったからに相違ない。
「わあ、美味しそう」
とか、ひとくち食べただけで
「父ちゃん、これのおかわりあるの」
なんて言われるとやはり、次も喜ばせてやろうと思いもする。

ちなみに昨日の晩御飯は…

(高野豆腐とタラの煮物)

(豚肉とブロッコリーと舞茸のオイスターソース和え)

(ヒジキとシラスの炊き込み御飯)

これで充分美味しいんですよ、美味しいんですが手間暇感とか彩りとかはない…


愛美とか柔美、詩美とか都美がいた頃はまだ良かったな。
そこはやはり女子組と男子組との違いというか……
「わあ、美味しい」
とか、ひとくち食べただけで
「父ちゃん、これのおかわりあるの」
なんて言われるとやはり、次も喜ばせてやろうと思いもするものだ。

男供はとにかくあっという間に平らげやがて、素っ気ないたらありゃしない。
お前ら……
そんなんじゃ、将来嫁さんの料理の腕を落とさせるぞ…

しかし、そんな吾輩の調理への意欲をまた掻き立ててくれる存在として現れたのが三由紀さんである。
先日、
「清志さん、私が働くようになったら毎日お弁当作ってね」
と言われ、
「本気かよ、俺がつくるのか」
なんて言いながら、その実ワクワクしている自分がいたのだ。


やはり家族に頼りにされるのは心地よい。
しかもそれが自分の得意分野なんて、そんな幸せなことはない。

そう言えば、しばらく紬美のところに飯作りに行ってないな。


はい、左様なり♪

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