君と僕の間に(カヴァー) | ビフリュオレ通信<BIFLUORESQUEMENT VOTRE>

君と僕の間に(カヴァー)

Entre toi et moi(君と僕の間に)はベルギー出身のシンガーソングライター、ジュロ・ボカルヌ Julos Beaucarneのナンバー。シャンソン・プリュス・ビフリュオレがこのカヴァー版を動画サイトにアップしたのは、ボカルヌが2021年9月に亡くなったわずか4日後のことだった。歌詞大意は動画の下をご覧ください。

 

 

歌詞大意:

君と僕の間に、君が望むなら

何かあるはずなんだけど

もしかしたらそれは大したことでも

たくさんでもないけれど

もしかしたら薔薇色の彼方に沈む太陽

もしかしたら狂人のような人生の中の一休み

もしかしたら狼のようなこの人生の中の一休み

狼たちはもうアルデンヌの森にいない

残っているのは狐たちと猪たち

夜が延々と続く時には、みみずくの声が

闇の果てから聞こえてくることがたまにある

一緒に歩む道はどこ

ポプラの葉は僕らの頭上になびいている

僕と君を除いて世界中の鳥たちは

とっくに巣作りを始めた

君と僕の間に、君が望むなら

何かあるはずなんだけど

もしかしたらそれは大したことでも

たくさんでもないけれど

 

オリジナルは1976年リリースのアルバム Les Communiqués Colombophiles(伝書鳩のコミュニケ)に収録されているが、その前年にボカルヌの妻がナイフで惨殺されるという悲劇が起こっている。聴き比べてみると、リズミカルで楽しげなビフリュオレ版と印象はかなり違う。もしこの曲の「君」が亡くなった愛しい人のことだとしたら、たくさんあるボカルヌの楽曲の中からこの1曲を選び、あえて陽気なアレンジで友へのオマージュとしたビフリュオレの心情が偲ばれる。