職場からの帰りの運転中、私はよく車間距離を詰められ、いわゆる「煽り(あおり)運転」のような目に遭うことがあります。
最近は開き直って自分のペースで運転しているのですが、先日、夜に結構な長距離を運転していた時のこと。
ふとバックミラーを見ると、運悪く私の真後ろに暴走族のようなバイクが5台連なっていることに気が付きました。
そこはとても交通量の少ない一本道。しかも、しばらくコンビニなどの避難場所もありません。「早く抜かしてくれ……」と速度を落として譲ろうとしたのですが、なぜか彼らは一向に抜かしてくれません。
最初はかなりビビり散らかしながらハンドルを握っていた私ですが、途中からだんだんある考えが頭をよぎり始めました。

「……あれ? もしかしてこれわたし、総長設定かな?」

「次、左曲がるぞついてこいコラァ!」
「黄信号で止まるぞオラァァァ!」と、心の中で叫びながら運転していると、何故か暴走族の皆さんも、私の後ろで信号のたびにきちっと止まるのです。
ちょっとからかわれていたのかもしれませんが、すっかり総長気分のひとときを味わうことができました。
私のように「総長気分」へのポジティブ変換で事なきを得れば笑い話になりますが、もしこれが、絶対に怒らせてはいけない相手だったら……?
そんな「日常に潜む些細なトラブルからの恐怖」を描いたサスペンス・スリラー映画をご紹介します。

映画『アオラレ』(原題:Unhinged)作品紹介



製作年/公開   2020年制作 / 2021年日本公開
監督   デリック・ボルテ
主演   ラッセル・クロウ 、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン

あらすじ

発端】
美容師のレイチェルは寝坊してしまい、15歳の息子カイルを学校へ送り届けるため、急いで車を走らせていました。
大渋滞を避けて下道に出るが、交差点で前のピックアップトラックが青信号になっても発進しない。
苛立ったレイチェルはクラクションを強く鳴らし、トラックを乱暴に追い越す。
その後、トラックの運転手(男)が追いつき、「マナーとして謝罪すべきだ」と要求するが、レイチェルはそれを拒否する。
男は「本当の最悪な日がどんなものか教えてやる」と言い残し、彼女への執拗な追跡を開始する。

【エスカレートする恐怖】
レイチェルがガソリンスタンドに立ち寄った隙に、男は彼女の車からスマートフォンを盗み出す。
男はスマホの情報を元にレイチェルのスケジュールや交友関係を把握し、彼女の顧客を装って、レイチェルと会う予定だった離婚弁護士のアンディをダイナーで惨殺する。
さらに男の凶行は止まらず、レイチェルの実家を襲撃。
そこにいた弟のフレッドとその婚約者を襲い、婚約者を殺害、フレッドに火を放って重傷を負わせる。

結末】
警察の保護が間に合わないと悟ったレイチェルは、息子カイルを守るため、男を母親が以前住んでいた古い家へと誘い込む。
家の中で男に追い詰められたレイチェルだが、もみ合いの末にハサミを男の目に突き立てて反撃し、最終的に男を殺害する。
事件解決後、レイチェルとカイルは再び車で走り出す。その道中、別の車に強引に割り込まれるが、レイチェルはクラクションを鳴らすことなく、ただ静かに道を譲るのだった。

評価・感想

 主演の怪演が話題に: オスカー俳優のラッセル・クロウが、名前も明かされない得体の知れない「男」を演じ、その巨体から放たれる圧倒的な威圧感と理不尽な暴力性が多くのレビューで高く評価されました。
 身近な恐怖としてのリアルさ: 「クラクションを鳴らしただけ」という誰にでも起こり得る日常の出来事が、命がけのストーキングへと発展する構成が現代の「あおり運転問題」とリンクし、車を運転する層から「他人事とは思えない」という声が多く寄せられました。

映画から学ぶ「明日は我が身」の教訓

実はこの映画、よくよく見てみると最初はレイチェル自身も悪かったんですよね。
クラクションって、鳴らされると誰でもイラッとするものです。
それなのにレイチェルは、おもいっきりクラクションを鳴らした上に「絶対に謝らない」という強気な態度をとってしまいます。……とても、隣に子どもを乗せている人の行動とは思えませんよね。
でも、これって私たちにとっても決して他人事ではありません。
人って、時間がない時や焦っている時、車を運転するとどうしても冷静な判断ができなくなってしまうんです。
世の中には、イライラしながらハンドルを握っている人がとてもたくさんいます。
だからこそ、もし「煽られているな」と思ったら、とにかく慎重に行動せねばなりません。
相手は、常識が全く通じない異常者かもしれません。
「下手に煽り返したりしたら、最悪、殺されかねない」
それくらいの警戒心を持って運転するくらいが、自分の身を守るためにはちょうどいいのだと思います。

まとめ:もし「煽られてる?」と思ったら

あ、「煽られている」と気づいても、絶対に焦らないでくださいね。
大丈夫です。
無理にスピードを出して逃げようとせず、自分のペースで大丈夫です。
一番いい対応は、左に寄せられる道ならサッと寄せて徐行し、先に行かせてしまうこと。
そして最適なのは、コンビニなどの明るくて人がいる場所に避難することです。
だけど、もし相手がさらにコンビニにまで付いてくるような悪質なケースだったとしても、こちらが悪くないのなら絶対にビビってはいけません。
決して車からは降りず、ドアをロックしてすぐに警察(110番)に電話してください。
警察はすぐに対応してくれます。
『アオラレ』のような最悪の事態を引き起こさないためにも、「煽りには絶対に乗らない」「常に心に余裕を持つ」ことを忘れずに。
便利な対策グッズも活用しながら、安心・安全なカーライフをお過ごしくださいね!

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毎日の長距離運転、くれぐれも無理はなさらず、便利なグッズも活用しながら安全第一でお過ごしください!