歌謡コンサートの感想を母に尋ねてみた件 | ∞ Virgo × Virgo ∞

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ふまえて渋谷 (・_・|



こんばんわ~。
一雨ごとに、春に近付いていきますね。春よ!カマン!!

先日のNHK歌謡コンサート、心ウキウキ歌のひな祭りですが、再生するたびになんだかニヤケが止まらなくて、誰もいないのに口元を袖口で押さえてしまう…。

この番組に出ると知って、ガッツポーズだった私。
これは絶対うちの母も目にするはずと!

私の母は20年以上もカラオケを習っていて、後期高齢者となった今でも月に2~3回はどこかで歌っています。課題曲を覚える時は、ひたすら歌詞を書きとり、一言一句チェックを入れてるんですよ。そんでレッスンの様子を録音したテープ(120分延々)を繰り返し聴いて、復習も怠らないという。
そんな人なので「関ジャニの仕分け」をやっていた頃は、録画してまで見ていて(カラオケ企画目当てで)、エイトメンバーの認知度は、同じ年代の人よりもあると思います。
『カンジャニはみんな歌が上手いわね~』と言っていたので、メンバーが歌っているカラオケ企画も見ていたようです。

だけど、すばるの髭ヅラが気に入らない・・・と。

先日、母の誕生日があり、実家に行ったときに、さりげなーく聞いてみました。

私「ねぇねぇ、歌謡コンサート観た?」

母「あ、観たわ」

私「すばる出てたでしょー。どうだった?」

母「・・・。あ~、カンジャニの?ああ、そうだった、出てた出てた。

(そこから急に前に乗り出して)
おかーさん、最初誰だかわかんなくてさ!あれ、誰か若い人が出てるなーって観てたんだけど、氷川きよしよりも若い・・・だれーって思ってたらさ、五木(ひろし)と一緒に歌っているの観て、ええーっ!ずいぶんカワイイ感じで司会者に紹介されるまで全っ然!わかんなかったわよ!服もさあ、デニム?の上下でラフでさ、カンジャニだとわかんなかったわ―」


と、歌の事よりもまず
「誰だか分らなかった→渋谷すばると知って驚愕」という感想でした(ガクッ)。

ちょっと紅白のオモイダマの髭坊主が出てたし、そのギャップたるや高齢者にとっては衝撃だったらしい。

で、歌はどーよ?って再度突っ込んで聞いてみたところ、

母「五木ひろしと歌った演歌は良かったわ―。あの、なんだっけ・・・カバー曲とかいう(私:「元気を出してでしょ、竹内まりやのと」フォロー)あああ、それ。それより、演歌の方がいいわ、あの子」

さすが、演歌がっつり世代である。

やっぱりポップスにはなじみがないから、そう思うのか、単に演歌調の声が良かったのかは謎である。

だかしかし、「演歌の方がいい」と思っていた事に、多少なりとも引っかかりがあったんじゃないかなーと思うと、ちょっと嬉しくもなる。
だって、本当にアンチだったんですよー!テレビにすばるが出るたびに、すかさず
母「お母さん、この子きらーい!」って言ってたんですから!

で、聞かれるんですよ、逆に。
母「あの子、ジャニーズで歌の上手いほうなの?」

なんとも、返答に困る問いである。

ジャニーズで、っていうくくりもそうだし。
歌の上手い、っていう判別にしても。

ジャニーズ界隈でも、この人歌上手いなーって言う人はたくさんいますし。
ほんと、ン10年前に比較したら・・・爆
もちろん、ジャニーズというくくりに限らずですけど。
音学SHOWを見ていても、ン10年前とは比較にならないほど、音楽に関しての情報って溢れてて、『研究して会得する』っていうのがもう当たり前の事になっていて。

返答に困った私は、
「うーん・・・上手いか下手かって分けたら、もちろん上手いって事になるんだけど、そうじゃないんだよ・・・」

この「・・・」の先が、どうしても出てこない!
というか、母を説得させるための適切な言葉が出てこない!

なので、あきらめた笑。

同じ歌を歌って、わーーー引き込まれる―――って思う人の歌い方と、そうじゃない、無味無臭みたいな人の違いって何だろう・・・っていつも考える。


ちなみに、この歌謡コンサートの出演者は、五木さんに始まり、布施明さん、石川さゆりさんと大御所ばかりで、氷川さんもメドレーのポンポンの振り方とかを見てると、こういうステージの「場数」の違いを感じた。紅白とも違って、試されてる感、アリアリ。

すごい所に出ていたんだな・・・と改めて思った。記念にこの放送は編集なしで、全編まるごと保存しておこうと思う。
また出たい、と本人が言っていたように、2度目3度目があるなら、また大きくなれるはず。



以前、母に、聞いてみたことがある。
「日本人の歌手で、お母さんが思う"歌の上手い人"って誰?」と。

母は即答で。
「美空ひばりと、ちあきなおみ」

もう、ほんと即答だった。
その理由については、
母「ひばりは、何でも歌える、演歌もポップスも、ジャズもなんでも」とのこと。
なるほど…と思った。ジャンルに限らず、何でも歌えるのが、本当の上手い人なんだって。
ちあきなおみは、ご主人と双子夫婦と言われるぐらいの仲の良さで有名だったそうだが、ご主人と死別されてから、すっかり表舞台に出てこなくなったそうな。もし今でもどこかで聴けるなら聴いてみたいらしい。
私、ちあきなおみってコロッケだっけ?よくモノマネされてるから喝采っていう曲があることは知ってたけど、ちゃんと聴いたことなくて。1年ぐらい前にたまたまラジオで喝采が流れて、割と衝撃だった記憶がある。すごい・・・って思った、単純に。聴き惚れたというか、引きこまれた。


美空ひばりも、そーんな知ってるわけじゃないけど、以前に夜のヒットスタジオで司会の古館さんがこんな事を言っていた。
生前、夜ヒットに美空ひばりが出演した時、リハで歌の出だしをひばりさんが「間違えた」らしい。だけど、その時、後ろをキっとふり返って、バンドを睨みすえた。
バンドの方が「自分たちが間違ってしまったんじゃないかと思った」ほど、威圧感があった。
普段は穏やかな人なのに、歌う場面になると身にまとう空気感が違って、まさに女王の貫録を見たと。
その威圧感と言うか、貫録って、年齢によるものではなくて、なんていうんだろう・・・限られた人にしか出せない言わば「オーラ」的なものかなって思う。

そのエピソードを聴いて、オーラ的なものを持ってるという事も、上手い人、聴かせる歌を歌える人には、なくてはならないものだと思うし、またジャンルを問わず、何でも自分のモノにできる奥行きの深さがあるんだなーとぼんやりと考えている。

はたして、どれだけの人が、経験からそれらを会得できるのか。

一言に、歌のうまさを語るのは難しいー!

だから、オカンよ!
わかってくれ、私の思ってるすばるの空気をー!
私が惚れたのは、歌そのものよりも、その姿から醸し出される何かなんだよー!


俺の「歌」を聴け!っていう張りつめた何かに、ズドーンって打ち込まれたのよおおお!!!