こんな感じ?

仲むつまじく、ROCK
腕っ節の強そうな・・・
知らん(笑)。
白塗りの元祖?
怖い怖い。
昔、居酒屋でバイトしてた時、KISSのコンサート帰りのお客さん(男?4名)が、あの`メイク’をしたまま来店した。
従業員一同に緊張が走った・・・。そのお客さんが「すいませ~ん」←めっちゃ普通に(笑)、手を挙げると、ホールスタッフ同士目を合わせ、
「お前行けよ!」と目で牽制送りまくった。いや~懐かしいー。
って、どうでもいい話のフリをしてしまったが。
ロックってもちろん音楽の事なんですが、明確に「こういうものだ」って説明って難しい。
音楽的な事で説明なんて、到底できないんだけど、なんとなく自分がこうだって思うイメージみたいなものってありませんか?
うまく説明できないんだけど。
子供の時、祖父宅に数カ月預けられた事がある。
当時、小4だったんだけど、祖父宅には子供の遊ぶようなものはなく、マンガ読むか、やたら豪華なステレオをいじるかしかなかった。
もちろん、祖父宅には聖子ちゃんや、マッチ、トシちゃんのレコードはなく、あるのは「民謡大全集」みたいなやつ。今で言うコンプリートBOXみたいな。
しかたなく、そのステレオで民謡大全集を聴いていたら、祖母が思ったんでしょうね、「この子は民謡が好きなのね」と。
別に好きで聴いてる訳じゃなかったんだけど(笑)。祖母に「宮津節」という民謡を教え込まれた(今でも歌える)。
そして数年後。実家に突然、家庭用カラオケ機が来た。8トラック(ハチトラ)とカセットテープで歌うやつ。
母がこぞってテープを買いこんできて。これまた「カラオケ大全集」みたいなやつ。
なんとなく付き合いで、フィーフィーや幸子、ルミ子を歌っていた。
隣の部屋からは、若者代表みたいな兄がベースでひたすらRCサクセションを弾いていた。
10代後半。段々と自分の選択肢も増えて、ロックを聴くようになったけど、いずれ大人になって、ある程度の歳になったら、こういうのは聴かなくなるんだろうなと思っていた。
歳とったら、誰でも演歌や、民謡が良くなるんだろうと(笑)。
ロック=若者のうっ屈した何かを放出させるもの、って思っていた。
まぁ、いまだにロックは聴きますけどね。子供の時に思っていた、ある程度の歳になりましたが。
今にして思えば、民謡にも演歌にもロックに通じる要素はあるんだなぁと思えます。
歳をとっても、`ロックな人’はたくさんいる。
自ら「ロックだぜ―」って叫んでるおじさんとかいるし。
この人すごいロックだなって思ったのが、佐久間正英氏。
今年の1月に亡くなった音楽プロデューサー。
佐久間氏の名前を知らない人でも、佐久間氏の作った音楽を聴いた事のない人はいないと思う。
昨年の夏に、病気療養中であることをネットのニュースで知った。
近影を拝見してびっくりした。
すっかり「おじいちゃん」になっていたから。健康な老い方じゃなくて、病気によるものだと思える。
昔、雑誌で見た佐久間氏はいつも同じ写真で、あすなろ白書の取手君のような髪型に黒縁めがね、ベースを胸に抱いている写真。
エキセントリックで、どちらかというと音を感じない物静かな様子の。
あまりテレビに出てこない人だから、久しぶりに拝見したそのお姿に、本当に驚いた。
昨年暮れにNHKでドキュメントをやっていて、たまたま見たんだけど、本当に穏やかな人で。
病気を告知する気は最初はなかったのだが、あこがれのミュージシャンと共演した切っ掛けから公表に踏み切ったという。
自分の予後を知って、残された時間に何をするか考えたら、自ずと答えは出た。
由縁のあるアーティスト達と、最後の音を録る。
日の目を見ることは、ないかもしれないけど。
そういって、入院先から外出をしスタジオにこもる。
点滴からしか水分が取れないという身体、水を飲むことが辛いほどに衰弱しているのに。
そのドキュメントで由縁のあるアーティストのインタビューを聴いていると。
なんかいい意味で「先生っぽいな」って思った。
教科書を教える先生じゃなくて、その子供のポテンシャルを見据えて、ちょっとツボを押してあげて引き出させるみたいな。
スタジオで自らも演奏をする。
細い腕首に、入院患者のIDバンドが痛々しい。
でも楽しそうだった。
「(元ジュディマリの)タクヤが変な事言うからさぁーまた変えたくなっちゃったよ」
って言いながら微笑む。
その都度都度、アレンジを変えながら。
年が明けて、1月。
「Last Days」の最終テイクにOKを出した数時間後、静かに息を引き取ったという。
すごいと思った。生き方も、死に方も。
ロックな人だな・・・って。
Where are my last days going?
(僕の最後の日々はどこに向かっていくのだろう)
Uh! my last Days
(人生最良の日々よ)
Masahide Sakuma
6月9日、ロックの日に思った事を書きました。