こんにちは。Bibakoです。本日、2つ目の記事をアップします…。


突然ですが…

あなたの家は、物がたくさんありますか?

私の家には、夫の物と私の物が大半を占めており、子供達の物は当然のように、それぞれの部屋に納まっています。

それから、収納の関係で、息子の部屋には、家族で使う大きなクローゼット式の押入れが設置してあります。これは、家族共通でつかうのですが、そのほとんどは私の物と夫の物が納めてあります。


ここは、私と夫の家なので、こんな当然の事をうちの息子に…


オカンっ…!ええ加減せぇ!

俺の部屋にある納戸のお前のガラクタ、なんとかして整理して捨てんかいっ!




って、叱られていて、ずっと無視状態できてたのですが…

ちょっとしたアクシデントが家の中で起こって、ついに、息子の言う事を聞かなくてはいけなくなってしまったんです!


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少しだけ、説明させてもらうと…

シンガポールの家の中には、どこの家でも、備え付けの各部屋の『押入れ』はありません。

つまり、収納スペースは、自分で作り付けるか?家の中のどこかにスペースをつくらなければなりません。

うちの家を購入したときに、納戸がなかったので、現在、息子の部屋になっている部屋の中に、大きな押入れ的なクローゼットを備え付けたのです。

今の家に越してきたのは、息子が1歳のときでしたので、現在の息子の部屋は、リビングと引き戸で仕切るようにしていたので、息子が子供の頃は、リビングとつなげて、大きなリビングとして使用していました。

でも、息子もお年頃になったとき、息子用の部屋として、引き戸をずっと閉めて、息子部屋として、リニューアルしました。

但し、初めから備え付けてある大きな『押入れ』は、そのままですので、生活用品で、今すぐに使わないものを、そこにたくさん入れていました。


だから、ついに、息子が物申したのです!

俺の物を置くスペースが無い!クローゼットの一部を、俺に使わせろ!という主張だったのです。

確かにそうです。

男の子とはいえ、お年頃になると、それなりに、息子の物は増えるのは当然です。





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少し余談ですが…

うちの家では、息子や娘の部屋は、ベッドはシングルタイプで、ロフト型のものを購入していたのですが.... 

息子が大人になり、彼女ができると…何が起こったか?わかりますか?

実は、娘にも息子にも彼氏・彼女ができると…、親にとっては、とても好評価のこのベッド、部屋はスッキリするし、安心安全のベッドは、息子にとっては、役立たずで使えないんですよぉ…。

えっ?何に?つかえないのってか?


それは、大人ならわかるでしょ?





女性でも男性でも、自分の家、または、自分の部屋に彼氏・彼女を連れ込む=XXって構図、みなさん、大人ならわかるでしょ。

親が認めるのは変だと思われるかもですが、我家ではきちんと性教育は話していますので、後で詳しく書きますね。

さて、ロフトタイプのシングルベッドは、子供が小さな頃や学生の頃なら、いいんです。

部屋も広く使えるし、親にとっては、ええ感じなんですがね、子供が大人になると、それなりに、迷惑ならしいですよ…。もちろん、娘にとってもです。

娘は、現在においても、このベットで普段は寝てますけどね、部屋にソファベットを自分で購入してますよ、あーぁ、怖っ!なんのために?ニヤリニヤリ


それでね、うちの息子は、大人になると、ある日突然、ロフトタイプのベッドは使わなくなり、私が日本のネットショップで購入した『布団セット』を自分の部屋の床に敷き、普段から床でねているんです。

親に怪しまれないように…






しかしながら…これって





とはいえ、私も息子人間です!

私は薄々わかっていても、何故か?など、そんなヤボなことは追求しません。

私は、息子に、大人の男として女の立場から『性教育』はしました。


息子には、夫からは、男の生理的な事として性教育、私からは、女の立場として『男の責任』っていうのも、しっかり教えました。

私は、息子に彼女ができたときに、初めから『1人前に女に手を出すなら、しっかり、その責任は自分で取れるようにしなさいよ!』とは言いました。

私からは、結婚する意味も、息子に話しました。

息子には、夫のように不倫夫にならないように、夫として、また家族としての『男の責任』も、しっかりと夫の失敗を交えて、息子には女の立場からみる『男の責任』を教えました。

だから、息子の彼女や息子の奥さんになる人は、安心してうちの息子とつきあえるはずですから。

これが、我家流の息子への性教育です!

娘の性教育も、息子とは違う観点で、我家流で教えました。


娘には、彼女が生理が始まった時から、私が同じ女性としての立場で『性教育』をしました。

女性は、子供を育むように身体の機能が備わっているので、人の命は大切にしなければならない、だから、女性の身体は、一時的な感情任せではなく、絶対に大切にしなければならないことを、娘には教えました。

彼女の生理が始まった時点からゆっくり時間をかけて『命を育む女性の身体の大切さ』や『赤ちゃんにも生きる権利がある事』『生まれた子供には母親として責任を持つこと』など、しっかりと教えました。

だから、娘の部屋にソファベットを入れても、彼氏が部屋にいても、なにも私はいいません。彼女も大人ですから、それなりにわかってしていることなら、何もいう必要はありません。


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さて、我家の息子の部屋にある備え付けの大きな押入れの中には、昔から、うちの母が良かれで、たくさんの物を私達家族にくれました。

それだけではなく、私が良かれで購入した家電があまり良いものではなく、まだ、壊れていないので捨てるにももったいないと、納戸にしまっていたものが、結構ありました。

母は生前、子供用のかばんやぬいぐるみなどのおもちゃ、かさばるものや大きなものを、日本から定期的に送ってきてくれたり、私が実家に帰ったときに、持たせてくれたお役立ち?生活用品や夏の普段着用の服や下着、雑貨など山ほどもらって、シンガポールに持ってかえっては、納戸にしまっておきました。

それらの物は、徐々に消化して使っていましたが、生活用品など腐らない、状態が悪くならない物は、消化しきれないものも、何年も、未だに、クローゼットの中には溜まっていました。

また、母のしてくれたことを忘れないように、ゆうパックの送り状や母が荷物の説明的に書いた手紙なども、大切に私は保管していました。

それも、きちんと、きれいな箱のような入れものにいれて、納戸にしまっていたんです。

でもね、よく考えてみると、母の事を大切に思うといいながら、納戸にしまってみてもいないという『なんチューやつや!』やったんです、私。


更には、夫のおばあちゃんの形見的に残してくれていた物や遺品、私が大好きだった日本のおばあちゃんの形見的な古い品物、仲がよかった生涯独身だった叔父からもらった形見の品など、ほんとは、今、何も使ってない、見ていない思い出のものばかり、息子の部屋の大きなクローゼット(備え付けた押入れ)の中の肥やしになっていました。






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実は、シンガポールのHDBというのは、箱買い(ユニット買い)なんです。

つまり、部屋の中は、水回りの場所は変更できないのですが、家の中の床の材質や壁のデザイン(壁紙やペイントなど)、キッチンやバスルーム、トイレまで、自分で好きにデザインして、全て、個人的な好みで変更できるんです。

変更できないのは、間取りです。部屋の壁を抜くことも、HDBの事務局で承諾されなければ変更はできません。承諾されたら、変更できますが、売却するときに、抜いた壁は、もとにもどさなければならない規定もあります。

全く変更しないでも、もちろん住むことはできますが、それだと、殺風景な事務所の中で生活する感じになるくらい、なんだか、生活の潤いがありません。

ですから、おなじHDBに住んでいても、お隣の家とうちの家では、間取りだけが同じなだけで、家の中はまるで違うのです。

日本のマンションのように、おなじマンションに住む人の家の中の違いは、家具だけというわけではないのです。

そして、シンガポールのマンションタイプの家の中には、HDBもコンドを含めて、押入れはもともと、各部屋にはないんです。

その中でも、納戸的な部屋やメイドさん用の部屋が一つ備え付けてあるところは、そこが家の押入れ的に、シンガポール人の家族の方々は利用なさっているようです。

ただ、シンガポールは、常夏の国であるので、季節毎に使う生活必需品の入れ替えや衣替えはないので、実際には、押入れがなくても、多分、生活するのに不便は感じていらっしゃらないのかも?しれませんでした。


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私の場合、衣替えはなくても、少し、冬服を常備してもっています。日本に冬に帰国するとき、日本についてから実家に帰るまでの間、寒いからです。

普段着的な冬服は、実家に置き去りにしています。

それから、夫も含めて、私達は物をあまり捨てない、捨てられないという悪い癖があります。

私の場合、スッキリした家や整理整頓された家は大好きです。
私の母は、かなり、収納上手で掃除好きの大変綺麗好きな人でした。

家の中は、4人も子供を育てた家とは思えないくらい、子育ての最中からも、かなり、綺麗でホコリ一つない家でした。

いつも、モデルハウスか?くらい片付いていて、私はとても窮屈な思いを実家ではしていました。

母は、綺麗好きのレベルが人よりも高いのはいいですが、私達家族にも、それを求めていたので、少しでも物が片付いていないと、かなり口うるさく言われていました。

正直、結婚して自分のペースで、片付けることができるようになると、楽になりました。

実家では、母の機嫌を損ねないように、いつも、自分なりには、綺麗にしているつもりでした。でも、母からの評価はよくありませんでしたから…。

ですから、昔、母がシンガポールに来るという連絡を受けると私は、家の大掃除くらい、丁寧に家を掃除してピカピカにして母を迎えましたが、母は、私の家につくとすぐに、自分がもっている携帯用の雑巾で、拭き掃除を始めるのでした。

更に母は私に『思ったよりも掃除してるみたいやけど、まだ、あかんな!』と、小言もいわれてることがたくさんありました。

そんな母の血を、なぜか?息子は受け継いでいて、家にいると、母の再来か?というくらい、私の家事には小言をいいます。

でも、息子の良いところは、いうだけでなく、文句いいながらも、私に代わって、自分で綺麗に片付けて掃除してくれるのです。そこは、とても有難いですが…。




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今回、息子が自分の部屋の中にある大きな押入れについて、かなり、ストレスをためていたようでした。

そして、昔、息子のために購入したビニール製の軽い服専用のクローゼットが、壊れてしまったので、今度は木製の物を購入しました。

そして、この間記事にもアップしましたが、私と一緒にそれを片付けていたら、息子の部屋の納戸の中の物の整理について、私と口論になり、息子がキレて、アクシデントで、私が顔に怪我した事件が起こってしまったのでした。





そして、私は、不本意にも、息子の部屋の押入れの整理整頓をする事にしました。

すると、やっぱり、捨てるに捨てられない母の形見的なものがいっぱいあり、それでも、捨てるものを選別して、捨てることにしました。





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息子の部屋の押入れの整理整頓では、びっくりするくらい、捨てるものがでてきて、私のほうがビックリしました。

息子は、何でもかんでも捨てるので、私が涙をながして『これは捨てないでおくなましっ!』と、息子にすがりつく展開の末、私のイライラはマックスになりましたが、無事に断捨離を終えることができました。

すると、どうでしょう、やけにスッキリした押入れをみて、私は変に嬉しくなりました。

母との思い出は、私の心の中にあります。

母からもらったというだけで、物そのものにごたわらなくても、最低限の母からの品物を手元に置くというのも、大切な事だったな、と、息子には今は感謝しました。

きっと、天国の母もわかってくれると思います。





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今回、断捨離をしていると、母がどれだけ、私のことを愛してくれていたのか?よくわかりました。

私の母は、ほんとに、私のお母さんで良かったと思いました。でも、私は直接、この事を母にはいえなかったけど…


お母さんとお父さんの子供として、この世に生まれて、ほんとに良かったと、私は、今、亡き母と病床の父に対して、半世紀以上も生きてきて、初めて心から思える事ができました。

家の押入れの断捨離で、思わぬ収穫があったこと、ほんとうに、息子に感謝ですね。