こんにちは。Bibakoです。

近年、国際結婚も増え、外国人とのハーフのお子さん持つ日本人家庭も増えた。

シンガポールにも、たくさん日本人妻や日本人夫もよく、お目にかかるようにもなった。

さて、国際結婚をすると、当事者の日本人も含めて、国籍取得問題には、どうしてもぶち当たる。

シンガポールの日本人妻に関しては、日本国籍のままで、配偶者待遇の『PR』取得で暮らされている方々も大変多い。

実は、私もその一人。私の場合、シンガポール国籍をとっても、何もさしかえないかもしれないことが、この度判明した。

私は日本で働いていた期間も長く、日本の年金をもっている。その年金が、どうやら、国籍を変えても、もらえるようなのだ。

ただしこれは、年金の制度の見直しが、『民主党政権』のときに行われたからであり、たぶん、以前のままだと、制度的には、私は、以前かけていた年金はもらえなかったかもしれなかった。

でも、見直しが行われたことにより、年金をかける年数が満了していない私でも、今までの分は、年金を支給してもらえるという、公的な手続きをとった。

だから、一応、少額ではあるが、日本の年金も受け取る事ができるという資格を得た。

その事で、国籍を変更してしまうと、年金がもらえないのではないか?と思っていたので、今まで日本国籍のままにしていた。

ところが、これは、日本サイドで確かめてみない事には、定かでないが、どうやら、私みたいなケースは、国籍を変更しても、日本にある自分の年金は受け取る事ができると噂で聞いた。

だったら、今、国籍変更を行っても問題ないかもしれないという事が判明した。

しかしながら、私は『日本』に愛着があり、特になにもメリットはないが、自分の最後は『日本人で死にたい』という希望が、最近は出てきた。もしかしたら、死ぬまで、このままかもしれない。




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ところで…

日本人って、本当に『ノウテンキ』である。また、国籍と言う事についても、言葉しか知らない。つまり、その意味がわかっていない。

国籍を取得するというは、そもそも、外国人が、国籍取得するその国の政治にも参加し、その国の法律も守り、その国に暮らすための基本的な国の決まり事をや待遇を与えてもらえると言う事でもある。

普通に日本人として日本に生まれてると、なにも気にしなくても良いことで、全部自動的に与えられている、国民の権利である。

シンガポールでも同じであり、シンガポール人の両親から生まれた子供は自動的に、国籍はシンガポールである。

だから、国民の権利として、政府からの社会保障的な還元や法律で保護されることや、政治にも参加して良いことを政府から認められている。

ただし、私もこの度初めて知ったのは、シンガポール人は『CitizenShip Certificate』という国籍の証明書をみんな政府から生まれたときに、発行されているらしい。

息子の友人もみんな持っていたのである。私はそれを知らなかった。

ただし、これは、うちのように、ハーフのお子さんの場合、日本国籍離脱しない限り発行してもらえないそうだ。


私の子供達のように、両親の片方がシンガポール人でないときは、この証明書の発行は、生まれたときにはできないらしい。

私は、シンガポールで出産したが、当時、誰もそんな事を教えてくれず、うちの夫も、自分はよく知らないない。自分も持っていないといい加減な事をいい『Birth certificatie』出生証明しか知らないと言っていた。

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私の娘は2年前に国籍離脱を行い、シンガポール人になったのだが、その場合、本人からICA、入国管理局に申請しないと、もらえないままならしい。

私も娘もそんな事は知らないので、国籍証明書を取らずにいた。

娘はすでにピンクICという、シンガポール人が保有している身分証明カードがあるので、それが国籍の証明になると勘違いしていた。

この度、息子も日本国籍離脱をして、シンガポールのICAで、国籍証明書を発行するので、簡単な儀式に参加するように言われた。

息子の場合、兵役に参加した時に、ちょっと、軍隊の中での成績が良かったので、防衛省の方から二重国籍を指摘されて、早めに日本国籍離脱を行うように促された。

そのため、急遽その手続きを行ったのであった。

流石に、息子は防衛省からの声がけであるので、ICAでの対応も娘のときよりも、丁寧だったようで、ICAのほうから、『Citizenship certificate』の話の説明を受けたという。娘は、たぶん、なにも言われなかったのかもしれなかった。

国籍選択や国籍離脱は、娘のときも、息子のときも、本人に任せており、娘は『Citizenship certificate』の話を聞いてなかったのか?なにも申請しなかった。

娘は、なにも言われなかったと、本人の話では言ってたので、私も、とっくに、問題なく、娘はシンガポール人になりシンガポール国籍になったと、理解していた。

ところが…

シンガポール人には、ふた通りあり、両親がシンガポールの人の場合は自動的にもらえる『国籍証明書』、どちらが外国人の場合、申請しなければ『国籍証明書』発行してもらえない。

つまり同じシンガポール人でも、国籍も認められている『本物のシンガポール人』と、国籍は認められていない『なんちゃってシンガポール人』である。

国籍保持者のシンガポール人は、100%国から守られている国民であり、国籍保持者でないシンガポール人は、ある意味、トカゲのしっぽ切り要員とでもいうべき、お金は払わせていても、政府からの還元か少ないというものである。

シンガポールはズルい国である。外国人がシンガポール国籍を取得したときは、自分から国籍証明書を発行してくださいと言わないと発行しないままならしい。

そんなときは、何かのときに国籍証明書の提示をもとめられたとき、ないとわかると、すでに国籍離脱の証明書を持っている人は、すぐに発行はしてもらえるらしいが、国籍離脱証明書がないときは、なにもできなくなる。

いずれにしても、日本国籍離脱を先にしなければ、シンガポールの正式な国籍証明書はもらえないという事である。

シンガポールでは、シンガポール人が持つ『ピンクIC』保持と言うだけでは、国籍までは、正式には認められていないのである。

これの国としてのメリットは、シンガポールはヨーロッパのEU加入国と同じように、移民が多い。つまり、多民族、多国籍の方々がたくさんシンガポールは、滞在している。

その中でも、近隣諸国の東南アジアからみると、シンガポールは安心安全を手に入れるには、格好の国であるので、偽装結婚的に、一人シンガポール国籍を手に入れると、フィリピンやタイ、ベトナム人は自分の親族まで、どんどんシンガポール人になるように、呼び寄せてしまう。

そんな途中からシンガポール人になる人が、税金はシンガポール人よりも少なく収めていても、政府からの還元をもろに受けてしまうと、政府もたまったもんじゃない。
だから、シンガポール人でも、国籍証明書を発行されていないシンガポール人は、税金はしはらわされても、いざ、政府からの還元を受けるときには、国籍証明書をもっていないので、PRよりは、マシという程度しか還元してもらえないらしい。

ヨーロッパ諸国の移民問題は正しくこれなのだ。国民が移民に厳しい目を向ける理由は、ここにある。だから、移民の受け入れに賛成しない国民が、ヨーロッパ諸国には、多くいるのである。

シンガポールのハーフのお子さん達は、ピンクICを持っているので、シンガポール人だからと、日本人の母は安心して、22歳を過ぎても、日本パスポートのままだし、日本国籍離脱をしないまま保持している場合も多い。でも、シンガポールパスポートも保持している人も多くいる。

例えば、参議院議員の蓮舫さんのような自体にならならないと、国籍離脱をしないまま過ごせると、シンガポールでも、思い込んでいる日本人のお母さんが多く存在するのである。

なぜだか、最近の日本人お母さんは、自分のお子さんには、日本国籍を保持してもらい人も多くいる。それなら、シンガポール国籍を捨てなければならない。でも、シンガポール国籍も捨てず、日本国籍も捨てないという『ニ重国籍』をずっと保持しているハーフのお子さん達も存在するのだ。

でも、不思議なことに、シンガポール人のお母さんは、日本国籍を我が子に取らせて、シンガポール国籍を反対に捨てるシンガポール人のお母さんもいる。

または、お子さんが生まれた時から、はじめから、日本国籍は取らずに日本サイドには、全く出生届を出しておらず、はじめからシンガポール国籍を選択しているお母さんもかなりいる。

いずれにしても、シンガポール人のお母さんは、はじめからどちらかに決めている場合がおおく、2つ保持しようなどは考えていないのである。

ここが、日本人お母さんとの大きな違いである。

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シンガポール人とのハーフのお子さんで、お母さんが日本人の場合、『Citizenship certificate』の存在自体知らない人も大変多いと感じる。私もその一人であった。

また、それが、どんな役割なのか?も全く、私は、今までわからなかった。

シンガポール人とのハーフのお子さんはみんな『Citizen Certificate』は持っておらず『シンガポール人』であっても、シンガポールサイドからは、国籍保有を認められていない『なんちゃってシンガポール人』であるのである。

こんなに長くシンガポールに住んでいるのに、知らなかった!本当に、びっくり!であった。

今回、息子が日本国籍離脱をして、シンガポール人になるときに、私は息子から聞いてはじめて知った『Citizenship Certificate』の存在!

シンガポール人とのハーフのお子さんを持つ方々はご注意下さい。

シンガポールからも日本からもなにも言わないからと、22歳になっても、どちらかの国籍を離脱していないと、やはり問題は起こると言う事は、わかったほうが良いと思います。


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さて、日本人の国際結婚が増える中、それに伴い、ハーフのお子さん達は、日本の中にも、他の国にもたくさんいると思う。


そもそも、日本人は国籍という言葉は知っていても、その意味まではみんな深く考えておらず、よく知らないないという人の方が多いと思うし、わざわざ日本人が『日本国籍』とは?などと疑問はみんな持たないだろうと思う。

国籍については、先程も述べたように海外で、ひとつ国にずっと暮らすつもりであれば、日本人であっても、日本以外の国籍取得も悪くない。

でも、『箔付け』的に、その国で生まれたと言う理由では、子供には判断能力もないので、国籍取得はしない方が良いと思います。

国籍やPR取得は、本人の意志で決めさせるほうがいいと私は思います。

また、シンガポールのPR取得にしても、日本人家族なら、お子さんが小さいなら取らないほうが私は良いと思う。

その理由は、私にとっては、単純に、いくら親だからと、そのお子さんの未来などわからないですし、国籍取得やPR取得は親が決めるものでもないと、私は思っていますから。

この事は、私にとっては、子供を尊重することの基本だと、私は思っています。

たとえば、アメリカで駐在員であっても、出産すると簡単に『アメリカ国籍』を取得できるらしかった。現在もそうなのか?よく知らないが、日本人の馬鹿な親達は、『子供の箔付け』的に考えて、ステイタスとして生まれたばかりの日本人のお子さんに、『アメリカ国籍』を選択する人がいる。

これは親が国籍の意味を正しく理解できていないのではないか?とも思う。

どこの国であっても、たぶん、国籍を取るのが簡単である場合は、その裏もあるのだと思う。

例えばシンガポールのように『なんちゃってシンガポール人』の存在。

アメリカなどは、きっと、国籍捨てるのも簡単なのかもしれない。だから、日本人家族が、生まれた赤ちゃんにアリメカ国籍を取得しても、国籍離脱が簡単なのかも?しれない。

シンガポールは、国籍離脱はかなり難しい。国籍を取ったり、PRを取ることは、その条件さえクリアすると、比較的簡単であるが、離脱が簡単でないのだ。

日本国籍離脱は、あまり、難しくないし、これは、定かでないが、一旦、日本国籍を離脱しても、国籍を復活する事は、一度限り認められているらしい。それは、日本に戸籍が残っていて、その時点で筆頭主が生存している場合は、大丈夫だと噂できいた事がある。

でも、シンガポールは、一旦離脱すると、復元したいとき、多額のお金を払わなければならないという。それは、CPFの関係で、国籍離脱すると、全てのCPFにあるお金は、本人が持ち出しできる。

もし、本人が再びシンガポール人にもどりたければ、持ち出ししたCPF全額を、もどさなければ戻れないという規定がある。

こんな風に、国籍については、国際結婚をしていて、お子さんがいるとき、真面目に考えて、お子さんの国籍は、やっぱり、二重国籍のままにしない方が良いと私は思います。

どうぞみなさん、お気をつけください!