こんにちは。Bibakoです。

今回、一時帰国で、日本や日本人の意識は変化している事を、実感せざるを得なかった。

正直、私は『エイリアン記事』を書いてきたが、日本人は、本当に余計な進化を遂げているとしか、私の感想はなかった。

こんな事を言うと、日本人の方々に叱られるが、私はシンガポールに来た事で、今の日本人のように『余計な進化』を遂げていないので、かえって良かったと本当に思った。

現代の日本人の進化は、ちょっと外から見ると『何かおかしい…』『怖いっ!』『日本の未来は暗い』としか思えなかった。

これは、日本人が考える『日本の景気』のせいだけでなく、それに関連しているのは確かだが、日本人の心が『お金』に支配され過ぎて、人としての大切な目に見えない『人の心』を忘れてしまっているのだろうか?と、真剣に考えてしまった。





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たとえば、私の日本の友人達。

相手が真面目な性格であればあるほど、今の変な日本人の進化を『時代の流れ』的に受け入れて、本人達もそれは変だとは思っていても、長いものに巻かれているうちに、『考えても仕方ない事は諦めて、自分はそれに合わせる』という方向になっているので、私のように、『それはおかしいだろうっ!』と訴えると怪訝な顔をされてしまうのだと思った。

それは、きっと、私でも長くそのまま日本に住んでると、友人達と同じ考えで、何か変だとは感じても、今のように口に出す事もなく、それが普通だと言う感じで、感覚は今の『エイリアン』的な事も受け入れる感じなのかもしれないと思った。




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うちの日本の家族の事を考えても、姉妹、弟とも『お金』に支配された『物事に対しての考え方』である事は明らかであった。

両親、特に父もそうであった。そこそこ裕福であったにも関わらず、それをもっと増やそうと、定年後、欲をかいた?のかもしれなかった。老後の父の失敗は…。

更には、シンガポールで出会った私がいつも話題にする『エイリアン先生』。この人も、基本的には『お金に汚い人』であったと私は感じている。

シンガポールの私達が働く学校に採用されたあとも、ボス(社長)とは『お金』『待遇』の話しかしないようにも思えた。

私のように、教育の観点からボスや校長に訴えることは、エイリアン先生は皆無であった。だから、益々、私はこの人が嫌いになった。

私の教師の仕事の価値観は『賃金や待遇』ではなく『教育』であった。

日本人の生徒に対しては、より良い質の『日本人としての教育』の提供であった。また、シンガポール人や外国人の生徒には、日本文化を好きになって理解してもらえるような『日本語教育』の提供であった。

だから、シンガポールの学校の日本語は、日本語のテストのために『日本語』を教えているようなものである。この事は、私の仕事の価値観には反するが生活もあるので致しかなく学校で働いている。

でも、自分の仕事の価値観からすると、実際には、学校機関でシンガポール人の学生に日本語を教えるよりは、私のプライベートのレッスンを取ってくれる、シンガポール人の学生やシンガポール人の大人の方々が好む『趣味的な日本語』を教えるほうが好きであった。

そんなところも、エイリアン先生とは仕事の価値観が違っていた。


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エイリアン先生のバッググランドを考えたとき、彼女は日本の『就職氷河期』の正しくその世代であり、きっと、学校を卒業しても日本の中の就職では、自分の満足がいく収入にならないので、海外に目が向いたのかも?しれなかった。

彼女は、学校卒業と共に就職した保育園は短い期間でとっと辞めてしまい、得意の英語を活かして、日本の幼児向けの英語教室に転職し、その後、アメリカやオーストラリア、インドネシアに渡ったようだった。そして、現在
はシンガポールに落ち着い経緯である。

彼女も、今どきの若者と同じく、観光ビザや語学留学の学生ビザような感じで海外に渡り、不法就労を繰り返した日本人なのであるらしい。

彼女の場合は、自分の資格を活かして個人の家庭のベビーシッターや個人商店的な個人契約的なアルバイトを探して、個人相手に仕事をして、その国での生活費を稼ぐのである。

これは、彼女ような人達の中では、こんな感じの事をするのは、その国で滞在するための生活費を稼ぐために、不法就労をするらしく、これが、簡単に海外に出て働く日本人の常識のように扱われいるが、実際には、これは犯罪である。

こんな事は、個人的には、国際犯罪者になるリスクが高い危険な事である。

就職氷河期の方々は、そんな細かい事考えずに、まずは『お金を稼ぐ事』が大切ならしい。だから、日本よりも海外での仕事を求めるらしい。良い事とは、私は思えない。

彼女のような日本人は、実際には摘発されると『強制送還』であるが、運良く?ずっとバレずにいる日本人達は、滞在期間が切れると、別の国に移動して、また、同じ事を繰り返すのである。

そんな日本人はたくさん海外にいるらしい。

こんな日本人は、シンガポールにもいる。ただ、シンガポールの場合は、取締も厳しいので、そんな事はしない方が賢明であるが、私の知る範囲であるが、過去にも何人かシンガポールで、観光ビザで入国して、個人経営の店や個人的な契約の個人相手のアルバイトをしていた日本人を私は知っている。


普通は、海外で働くためには、日本でちゃんと就労ビザをとっていないと働けないのである。


彼女のような日本人は、海外では、ちゃんとした企業には、もちろん就職できない。更には、就労ビザは、どこの国でも、年齢制限あったり、取得条件が厳しいので簡単には取れない。

後は、海外の企業側が日本人を必要としていた場合、ラッキーなことに、就労ビザを、企業で取得してくれる場合はある。それは、かなりのラッキーである。普通は、そんな企業は日本人を『海外派遣』する会社に依頼する場合が多いからだ。直接雇用はかなりラッキーな事である。

外国人の就労ビザ取得には、海外の企業の場合、シンガポールでも、コストもかかるので、あまり、その国の企業が、個人的に日本人をダイレクトで雇う事は少ないと考える。


観光でも語学留学でも、就労ビザがない場合はアルバイトであっても、法律上は働いてはならない。それは、わかっているはずなのに、法律を犯してしまうのが、就職氷河期の日本人の方々と、現在の若い世代の日本人なのである。


しかしながら、日本人の若い独身女性の場合は、海外に渡ると早速、その国で結婚相手を探す。運良くその国の人と結婚できると、働く事も簡単になる。

就労ビザなども個人的には取る必要がなくなるので、一石何鳥的に、その国の男性と結婚できると、かなり、自分に対するメリットは高くなるのかもしれなかった。

実は、このエイリアン先生ではなく、私の同級生の友人も、語学留学の学生ビザでカナダに渡り、彼女の場合は運良くすぐにカナダ人の男性と知り合い、恋愛して結婚した。
現在は、カナダ人のご主人との間にお子さんにも恵まれて、幸せにカナダで暮らしている、とてもラッキーな友人がいる。

日本人の不法就労は、私の若い頃もしている日本人はチラホラいたが、今の日本人の不法就労よりは、かなりその数は少なかったのではないか?と思われる。

それに、友人のようにラッキーな人達もいる。ただ、これについては、時代が変わっても、決してたくさんいるわけでもない。

エイリアン先生は、結局は、アメリカ、オーストラリア、インドネシアに渡り、たまたま、シンガポールで事業をしている、日本人の親戚の会社で、シンガポールで働いている日本人の男性とインドネシアで知り合い、その男性と結婚して、シンガポールでPRを取得して、堂々と私と同じ職場で働いている経緯である。

だから、彼女も運良く、国際犯罪者にはならずに、結果的には、うまく切り抜けた日本人の一人でもある。


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海外諸国は移民を受け入れている国もたくさんあり、アメリカやオーストラリアは、就労ビザの規定は厳しいので、不法就労する日本人は山ほどいる。国も大きいので、政府もいちいち、一人一人外国人の管理はできない。

だから、観光ビザや語学留学の期間も長い物だと3ヶ月、半年近い国もあるのである。そんな日本人が、その国で、勝手に働いても、特に取り締まりを厳しくしないのは、観光ビザや語学留学の場合、日本人は基本的には真面目なので、必ず、その国から期間が切れる前に、自ら出て行ってくれるからだと考える。

だけど、移民達は、不法入国しても、不法就労しても、それが成功すると、その国に一生居着いてしまう危険がある。その為、移民の人達は、日本人に比べて取締が厳しいのであると思われる。

どこの国でも、たぶん、日本人の不法就労については、見てみぬふりをされているのかも?しれなかった。

日本人で、海外に簡単に出ていく人達は、このエイリアン先生のような方々が主流なのである。

正規の手続きを踏む人達は、海外就労専門に扱う『派遣会社』に依頼して、会社から就労ビザの手続きを教えてもらう。但し、条件が国により違うし簡単に取れない。狭き門でもある。


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日本人は、日本が不景気だからと、海外に仕事を求める。

それも、正規の方法で海外で就労するなら、何の問題もない。

でも、エイリアン先生のような不法就労の日本人は、現在はかなり増えていると感じる。また、それで、うまくいくと、海外ばかり転々として結局行くつくところは、日本にしか戻れない事、わかったほうがいいと思う。

どうあっても、どんな理由があっても、法律を犯す事はしてはならないと思う。

日本人にそんな不法就労者が多くいるのは、私は同じ日本人としても、心が痛い。

また、日本の中にも、これと同じ考え方の方々は、公的なお金でも不正受給したり、詐欺なども平気で行えるようにもなる。だから、日本人達は、『お金』に支配され過ぎていると、私は悲しい気持ちになるのであった。

 
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お金は生きる為には必要不可欠である。でも、自分自身が、お金持ちになったとしても、分相応を心掛けると自分に本当に、必要なお金というのはどれくらいか?生きるために必要なお金とは何か?見えるはずである。

それ以上のお金を得たいと考えるなら、真面目に本人がコツコツと努力するしかないと私は思う。

法律やルール、規則は守らないとならない。これができない人達が『お金』に支配されている方々なのではないか?と、私はそのように感じるのであった。


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日本人は何故?『お金』が全て的な考え方の人達が増えたのだろうか?

自分の周りをみても、日本の家族をみてもそう感じる。
でも、シンガポールで、地元レベルで、シンガポール人達と生活を共にして、寝起きして、同じ釜の飯を食いながら生活してきた私にとっては、今の日本人は、なんか物悲しいような『心貧しい』方々が、シンガポールに住む日本人も、都会に住む日本人には多いのではないだろうか?と、感じるのであった。