車台番号の消えてしまったプロシードですが、
無事、職権打刻にて車台番号が復活しました。
めったに無いことなので記録がてらご紹介を。

申請の手順と必要書類はこの通り。
これ以前に、現在の車台番号の状態を確認してもらい
必要な書類を選択するという過程があります。
車台番号が消えかかっているが、なんとか確認できる場合、
製造証明書はいらないそうです。

車台番号の打刻・塗まつ許可申請書。
所有者の印鑑が必要ですが、印鑑証明は提出しません。
ということは認印でかまわないということですね。

メーカーから発行された製造証明書。
完成した年月日までわかります。
個人で直接メーカーに請求するのは本人確認等、手続きが複雑になります。
なじみのディーラーを通すと話が早いです。
今回は取引のあるマツダディーラーにお願いしました。
申請から発行まで今回は1週間程度かかりました。
しかし、この車台番号の車がこの日にマツダによって作られたことはわかるけど、
その車台番号の車が、果たして本当にあの車なのか証明できるものは
結局なにも無いと思うんですけど、その辺はスルーで。
おそらく、ここまでの努力を買ってこの車だと認めてくれるのだ。と思う。(笑)

書類の申請が終わると、準備に30分ほど待たされた後、
実際の打刻の作業に移ります。
打刻といっても平成21年7月から、『打刻が施された金属プレートを標示する』方法に改められています。
要するに、あらかじめ打刻された金属板を両面テープで貼り付ける、作業です。
以前は本当に金槌で打刻していたようですよ。
以下手順。
1.錆、腐食のない状態のいい面をさがす。
プロシードはフレームのある車なので、フレームの左フロントホイールハウス後部
に打刻しました。
2.塗装をはがし、金属面を出す。
ハクリ剤とサンドペーパー、カナブラシ等を駆使。
3.金属プレート貼り付け。
両面テープの保護紙に「3M」って書いてあったの見逃さなかったぞ。
4.セキュリティラベルの貼り付け。
金属プレートを他の車台に取り付けるという悪用を避けるためにテープで封印します。
5.職権打刻位置をカメラにて撮影し、画像を記録。
以上の作業は国土交通省の職員さんが行ってくれますが、
金属面を露出させる作業にとても苦労していました。
あらかじめ再打刻する場所を決め(任意)、塗装をはがし、
きれいに金属面を露出させておくと親切だと思いました。
それにしても、これ剥がれないの?という質問をする前に
「今まで剥がれた事例は無いそうです。」
と答えてくれた職員さんはニュータイプに違いない。

そんなこんなで、この車台番号が、

こうなって、できあがり!
このままでは錆びてしまうので、なんらかの防錆処理は必要でしょう。
このあとは車台番号が変わったので、車検証の変更登録をして一件落着。
新しい車検証が交付されます。
あとは自賠責保険、任意保険等も変更しておかないといけませんね。
つまらないことで保険が使えない事態は避けなければいけません。