
売掛債権担保融資の現況

7月17日
そして次は流動性の高い上場株式があれば、こちらもシンプルに良い条件で資金調達することができます。
でも、日々の相談を受けて融資の担保となる不動産や株式をお持ちでないケースの方が多く、有っても既に別の融資の担保になっているケースも考えると、融資の対象となる不動産や株式を所有している割合の方が低いのが現状です。
この様なとき、頼りになるのは売掛債権と言う流動資産を使ったファイナンスです。
どのようなものがあるかというと、
・ファクタリング
・でんさい割引
そして資金調達自体の難易度は少し上がりますが売掛債権担保融資です。
2社間ファクタリングは短期の資金調達としては、条件をクリアすると、非常に利便性の高い資金調達ですが、コストが高いため、長期継続利用には向いていません。
そのため、可能なら長期利用が可能な、出資、融資などコストの低い長期安定資金へのシフトが必要です。
その1つとして売掛債権担保融資があります。
シフトする売掛債権担保融資で私どもがお手伝いできる融資は次の通りです。
①物流大手のノンバンク
②ビジネスローンを中心のサービスとするノンバンク
③手形、でんさい割引がサービスの中心のノンバンク
①物流大手のノンバンク
この売掛債権担保融資は一昨年12月から譲渡禁止条項のついた売掛先の売掛債権についても担保として見なすようになってから、かなり利用しやすくなった印象です。
でも審査においては、あくまでも参考とは言われていますが、 譲渡禁止のついている売掛債権よりも付いていない債権を重視する傾向はあります。
ただ、まだ中小企業の利用を難しくしているのは担保対象となる売掛債権の売掛先が10社以上との条件の変更はない点です。
でも、公租公課の滞納も滞納額が月商の20%以内なら利用できますので利便性は高くなっています。
②ビジネスローンを中心のサービスとするノンバンク
この融資については譲渡禁止条項のついた売掛債権も問題なく担保として見てくれるので使い勝手は良いかも知れません。
ただ、複数ではない1件の売掛先の売掛債権が担保の場合は、毎月の入金額が500万円を超えていることが条件となります。
融資期間は最長5年となります。
③手形、でんさい割引サービス中心のノンバンク
譲渡禁止のついた債権も普通に担保となります。
このノンバンクの場合、なによりも主たるサービスが手形、でんさい割引なので、このサービスができる可能性のある会社かどうかが審査ポイントになります。
ここからは、売掛債権担保融資の審査ポイントについてご案内します。
売掛債権担保融資でまず審査されるポイントは次のポイントです。
・売掛債権の信用度
・担保となる売掛債権は継続的取引の売掛債権かどうか?
・該当する売掛債権がある取引先が複数あるか?
・反対債権の存在する売掛債権は対象外です。
私どもが提携する代表的なノンバンクの融資条件は次の通りです
(売掛債権担保融資 概要)
・ご利用頂ける企業
年商3億円以上の法人で複数の売掛先をお持ちの企業様
・資金使途
運転資金(仕入・納税・賞与の資金としてもご利用頂けます)
・融資金額 1,000万円以上1億円以内
・融資期間 原則1年(更改も可能 ※要審査)
・ご利用の方法とご返済方法
極度貸付契約によるリボルビング返済(元利均等)*返済回数12回以内
・融資利率 年率3.75~9.75%以下(固定金利)
・融資手数料 ご融資額の0.50~4.50%
・実質年率
15.00%以下 *遅延損害金:年率20.00%
・担保
売掛債権(売掛金、受取手形等)
※連帯保証人 原則必要ありません
・中途解約金 最終弁済時残高の2.00%
売掛債権担保融資はファクタリングよりは審査の期間が長くなります。
私どもでは、融資のアレンジをしながら、必要なときに間に合わない場合、ファクタリングを併用してサービスさせていただだいています。
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