
4月9日
金融機関のAI化は、中小企業にとって様々なメリットをもたらす一方で、いくつかの悪影響も懸念されています。
◆懸念される悪影響
1. 融資審査の厳格化と機会損失
・AIによる審査は、過去のデータに基づく客観的な評価を行うため、従来の審査よりも厳格になる可能性があります。
・特に、財務データが乏しい、創業間もない、または将来性が見えにくい中小企業は、AIによる評価が低くなり、融資を受けにくくなる可能性があります。
・これにより、資金調達の機会を失い、事業の成長を阻害される可能性があります。
2. 審査基準のブラックボックス化
・AIの判断基準は複雑であり、人間が完全に理解することは困難です。
・そのため、中小企業は、なぜ融資を受けられなかったのか、どのようにすれば融資を受けられるのかを把握することが難しくなります。
・審査の透明性が低下し、中小企業にとって不公平感や不信感につながる可能性があります。
3. 金融サービスの画一化と地域経済への影響
・AIによる審査は、全国的に統一された基準で行われるため、地域経済の実情や中小企業の個別事情が考慮されにくくなる可能性があります。
・地域金融機関がAI審査を導入することで、地域に根差した中小企業への融資が減少し、地域経済の活性化を阻害する可能性があります。
4. デジタル格差による影響
・AIを活用した金融サービスは、デジタル技術に精通した企業にとっては利便性が高い一方で、そうでない企業にとっては利用が難しい場合があります。
・中小企業の中には、デジタル化が遅れている企業も多く、AIを活用した金融サービスから取り残される可能性があります。
・これにより、中小企業間の格差が拡大する可能性があります。
5. サイバーセキュリティリスクの増大
・金融機関のAI化は、サイバー攻撃のリスクを高める可能性があります。
・中小企業は、セキュリティ対策が不十分な場合が多く、金融機関との取引を通じてサイバー攻撃の被害に遭う可能性があります。
◆中小企業が取るべき対策
・財務データの整備と可視化
AI審査に対応できるよう、財務データを整理し、分かりやすく可視化することが重要です。
・デジタル化の推進
オンライン融資やキャッシュレス決済など、デジタル技術を活用した金融サービスに対応できるよう、デジタル化を推進する必要があります。
・地域金融機関との連携強化
地域金融機関は、地域経済や中小企業の個別事情に精通しているため、積極的に連携を強化することが重要です。
・AIに関する知識を積極的に習得する。
金融機関のAI化は、中小企業にとってリスクだけでなく、新たなビジネスチャンスももたらします。
中小企業は、AI化の動向を注視し、適切な対策を講じることで、AI時代を生き抜く必要があります。
金融のAI化は避けることが難しいため、インターネットやメールが苦手と言っている場合ではなくなってきているので、ぜひとも積極的に対応されることが不可避と誤認識いただければと存じます。
いずれにしても、中小企業の可視化が難しい潜在能力や価値、そしてポテンシャルを、現在の技術やノウハウでは融資の審査に生かすことはかなり難しいため、このポイントの技術の革新や進歩が期待されます。
いずれにしても決算数字や金融履歴は重視されますので、1回の未収事故など繰り返す懸念が低い事案であっても、このことが原因で融資が受けにくくなることは現状ではあると言わざるを得ません。
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