ファクタリングについての講演内容 ①
6月18日
7月の中旬、リモートで知人が主宰する士業やコンサルタント向けに資金調達の支援コンテンツの情報を提供する会員制のグループで講演します。
①ファクタリングとは?
②ファクタリング活用の注意点
③ファクタリング会社の選び方
①ファクタリングとは?「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。
利用者の目線で言うと、支払の確定した売掛債権を手数料を支払って売却し資金調達する方法です。
ここでご注意いただきたいのは、日本では主流の2社間ファクタリングにせよ、本来のファクタリングと言える3社間ファクタリングにせよ、お金の貸し借り(融資)ではなく、売掛債権の売買であることです。
ややもすると、2社間ファクタリングの場合、既にファクタリング会社に売却済みなのに、便宜上、売掛先から自社の口座に売掛先から入金があり、その入金を、あるいはその中から、ファクタリング会社に売掛金の入金日に送金しなければならない約定があることが、融資を期限一括返済する行為と混同されてしまうことがあるのではないかと思われます。
だから、ファクタリングなのに、手数料のことを金利、精算のことを返済と思ったり言われる方もいるのではないかと思います。
ファクタリングの本来の形は3社間ファクタリングで、ご利用者はファクタリング会社に売掛債権を売却して、手数料を引いた売却差額金を得た段階で取引は終わっているのです。
だから、売掛先が売掛債権を新たな所有者であるファクタリング会社に支払われないような事故が起きても、言い方は悪いですが、債権をファクタリング会社に売却したファクタリング利用者にとっては何ら知ったこっちゃないのです。
ところが日本の場合、売掛先が信用力の高い大手企業であればあるほど、譲渡禁止があったり、ファクタリングを由としない風潮があるのも確かで、売掛先には内聞で行われる2社間ファクタリングが主流となっています。
この辺りことを2社間ファクタリングを利用したご利用者視点で整理しますと、次のようになります。
・売掛先からの入金は、既にファクタリング会社に売却済みの売掛債権の入金で、その入金されたお金は他人物なので、予め契約時に事務委任を受けたファクタリング会社に直ちに送金する。
・ファクタリング会社に売却済みの売掛債権の入金が万一ない事故か起きても遡及されない。
・ファクタリングとは本来3社間ファクタリングだからこそ、信用度の高い売掛債権なら、売掛債権の回収の確定度が高く、シンプルな審査と低コストでの利用が可能になる。
もう一点お話しすると、2社間ファクタリングの事故のほとんどは、売掛先からファクタリング利用者には入金があるにもかかわらず、利用者がその入金を横領することで起きていることがほとんどで、このようなことから細かい面倒な審査が行われ、手数料の料率も高くなってしまいます。
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