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不動産融資 銀行とノンバンクの違いは?
6月4日
日々、不動産融資のご相談をいただく中で感じるのは、銀行(信金信組、政府系金融機関などを含む)の不動産融資とノンバンクの不動産融資の違いなどを明確に理解されていない方が少なくないことです。
一言で言うと銀行は、担保よりも、借主のクレジットや属性を重視します。
一方、ノンバンクは、まずは担保となる不動産の価値(評価と流動性)を、借主のクレジットももちろんチェックしますが、より優先します。
この違いを元にしてサービスの内容、審査ポイントも変わってきます。
不動産融資において「銀行」と「ノンバンク」の違いを、以下に整理しました。
①融資の難易度
・銀行
一般的に、信用力や収入などの基準に基づいて貸付を行うため、信頼性や安定性が重視されます。
融資の審査が厳しいことが特徴です。
・ノンバンク
銀行よりも柔軟な審査基準を持ち、審査が迅速で貸倒リスクを十分に考慮せずに融資が行われる場合があります。
②金利や条件
・銀行
クレジットの良い借主に対してはノンバンクよりも低い金利で融資を行い、長期間の返済が可能な場合もあります。
審査期間は最低でも1ヶ月は見ておきたいところです。
・ノンバンク
銀行よりも金利が高い場合が多く、融資条件もユウシカケメガ厳しいことなどがあります。借り手の信用状況面ですが、良い担保物件が重要視されます。
審査期間は10日から2週間は見ておきたいところです。
③融資規模
・銀行
クレジットがあれば、クレジットがあれば信用度と担保評価に見合う大口の融資を行うことができ、多額の資金を必要とする不動産取引に向いています。
ノンバンク
比較的小口の融資や急を要する資金ニーズに対応しやすいため、中小規模の取引や個人の需要に適しています。
とは言うものの、5億円なら大手ノンバンクなら、借入主体の状況により可能ですし、役員会の決裁が必要で審査時間もかかるかもしれませんが、10億円超える案件も担保に評価があり借入主体に融資額に見合う信用度に問題がなければ融資の実行は可能です。
以上が一般的な銀行とノンバンクの不動産融資における違いですが、各金融機関やノンバンクによってかなり違う場合があります。
不動産取引を考える際には、何よりもご自身のクレジットの状況、ニーズや金融機関それぞれの条件をよく比較検討することが重要です。
まとめると、
クレジット状況が良く、過去の金融履歴もなく、ある程度時間的余裕がある時は銀行。
担保不動産の流動性が高く、クレジットや過去の金融履歴に問題があるときや、資金調達を急いでいるときはノンバンク。
と理解していただくと良いと思います。
次回は審査が厳しい銀行と比較するとノンバンクの方が厳しくない傾向があるのに、銀行では担保になるのにノンバンクでは難しいと言った話などを続けさせていだきたいと思います。
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