一般社団法人の資金調達
5月26日
資金調達の話をする前に、まず一般社団法人とはどういった法人かを説明させていただきます。
◆一般社団法人とは
一般社団法人とは、法人格を有し、営利を目的としない非営利組織の一つです。
一般社団法人は、特定の社会的・公益的な目的を達成するために設立され、その目的に向けて活動を行います。
具体的には、文化・芸術・スポーツ・教育・福祉など、様々な分野で活動を行う組織が一般社団法人として設立されています。
◆一般社団法人の資金調達
ここで資金調達に関係するのは、一般社団法人は営利を目的としない非営利組織であると言うところです。
このため一言で言って、金融機関からの融資は非常に難しいと言わざるを得ませんので、現実的には次のような資金調達になります。
①民間金融機関
まずは普通の株式会社など営利法人が設立時によく利用する、保証協会の保証による創業支援を受けることが医療系の一般社団法人以外はできません。
だから、銀行(信金信組含む)との取引が、プロパー融資となりますので、非常に銀行取引は難しいところがあります。
ノンバンクについては、ビジネスローンも対象外で、利用できるのは価値ある流動性の高い不動産を担保とする不動産担保融資や流動性の高い株価も高い上場企業の株式担保融資とご理解下さい。
②公的機関
次に新設法人がよく利用する日本政策金融公庫も、日本政策金融公庫で一般社団法人が利用できる融資制度は「新創業融資」や「ソーシャルビジネス支援資金」などが対象で限定的です。
また自治体などが提供する「制度融資」も選択肢となりますが、多くの場合一般社団法人は利用対象外となっています。(※セゾンファンデックスのサイトを参照)
③一般社団法人の資金調達
一般社団法人が資金調達を行う際には、以下の方法が一般的です。
・会費収入
会員からの定期的な貢献金や会費を徴収することで資金を調達します。
・寄付金
個人や企業からの寄付金を募ることが一般的です。
・サポーター募集
一般社団法人の活動を支援してくれる個人や企業を募り、支援を受けることで資金を調達する方法です。
・助成金、補助金政府や地方自治体、財団などからの助成金や補助金を受けることで資金を調達できます。
・クラウドファンディング
クラウドファンディングのプラットフォームを活用して資金調達を行うことができます。
これらの方法を組み合わせて、一般社団法人の資金調達を行うことが一般的です。
ただし、それぞれの方法にはそれぞれのメリットやデメリットがありますので、自身の組織の特性やニーズに合わせて最適な資金調達方法を検討することが重要です。
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