商品在庫担保融資 直近の情報 | 思うように資金調達ができない方へ

商品在庫担保融資 直近の情報

今、待たれるファイナンスサービスは、利用しやすい商品担保融資です。
現在は売掛債権担保融資が主役で、その融資額を増額するためにプラスして商品担保融資もトラック担保融資などの動産担保融資の1つとして取り扱いされている現状があります。
 
つまり、商品在庫担保融資は売掛債権担保融資やファクタリングと比較して、少し乱暴に言うと、まだ開発半ばで、単独で銀行依存しない資金調達としてはまだ機能していないと思います。
 
 確かに商品在庫担保融資は企業与信が水準以上の利用客に対する銀行融資の担保にはなったとしても、経営状況や過去の金融履歴などで銀行融資が利用できなくなった企業も商品在庫担保さえあれば、サクッと、売掛債権のファクタリングのように資金調達の選択肢になる状況にはまだなっていません。
 
 
現在ノンバンクとしては、物流大手の2社のグループ会社のノンバンクで商品在庫担保融資のサービスはあるものの、あくまでも売掛債権担保融資の補完として、トラック担保融資と並んで存在している状況です。
 
 
私どもが提携する大手物流のグループのノンバンクの担当の方に聞いても、商品在庫担保融資の打診をすると、時間もかかるし、難易度も高く、利用客にとっても、ノンバンク指定の倉庫での在庫管理や、配送もこのグループの親会社の物流システムの利用が条件となることから、物流コストが増えるからあまりお奨めできないと聞いています。
 
 あと、最近では転職サイトで有名な会社のグループ金融会社が商品在庫担保融資をスタートしていますが、利用者の感想などまだ聞けていないので把握できていません。
ホームページを見る限りでは、主役は売掛債権担保融資で商品在庫担保融資は補完的な立ち位置ではないかと思います。
 
ただ、以前あった三菱UFJの関連会社のシマントが試算した上場企業の小売業の在庫市場は約5兆円。
ファクタリング(企業の売掛債権を買い取り、債権回収〈債権の管理・回収〉を行う金融サービス)の市場は約2兆円で、「在庫ファイナンス(商品在庫担保融資)」の市場はそれよりも大きいとみている。」
 
 つまり融資の担保としても、ファクタリングの買取対象の資産としての売掛債権よりも商品在庫の方が市場が大きいとのことです。
 
 また、商品在庫担保融資単独で検討する場合、次のような課題があるとのことです。
 
金融機関が発売前の在庫品を買い取るのはいいが、その商品が思い通りに売れなくなったらどう対処するのか?
 
 不動産や売掛債権と比較すると、商品在庫の保全は不動産や売掛債権よりも換金が難しく、商品のライフスタイル、価値のが好みや流行や今回のような突発的なパンデミックが起きたりすると、価値が変わる懸念が小さくないため、不動産融資のように、担保価値と流動性があれば、多少借り主に問題があっても資金調達ができるサービスは、私の知る限りではありません。
 
 
在庫担保融資は今後とも新しいサービスの可能性もふくめて追いかけて行きます。何かあればアップデートして参りたいと思います。
 
 
最後に物流関連のグレープ会社の動産担保融資のひとつとして商品在庫担保融資も行っているノンバンクの商品概要を転載します。
※現在のホームページでは以下の通りに記載されていますが、最新情報では動産担保融資(商品担保融資、トラック担保融資についてはサービスを停止しているとのことです。
売掛債権担保融資の条件とご理解下さい。

 (売掛債権・動産担保融資 新規ご利用条件)
・ご利用頂ける企業
年商3億円以上の法人で複数の売掛先をお持ちの企業様
・資金使途
運転資金(仕入・納税・賞与の資金としてもご利用頂けます)
・融資金額
1,000万円以上1億円以内
・融資期間
原則1年(更改も可能※要審査)
・ご利用の方法とご返済方法
極度貸付契約によるリボルビング返済(元利均等)
*返済回数12回以内
・融資利率
年率3.75~9.75%以下(固定金利)
・融資手数料
ご融資額の0.50~4.50%
・実質年率
15.00%以下 *遅延損害金:年率20.00%
・担保
売掛債権(売掛金、受取手形等)、動産(トラック、商品在庫)など
・連帯保証人
原則必要ありません
・中途解約金
最終弁済時残高の2.00%
 
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