個人投資家のお金ほど怖いものはない
２月２８日
資金調達は極めてリアルなものですから、
資金調達ができる要件をクリアしていないと、
いくら探し回ってもできるものではありません。
よくお客様にも言うのですが、
資金調達を希望されている方の親族や知人、
あるいはスポンサーや協力会社以外からの調達は、
想像されているよりずっと選択肢が少ないのが実状です。
でも、この実状をご理解いただいていないと、
できる可能性がないのに、できるできる！と言った甘言に、
騙されてしまい、結局資金調達はできず、
結局時間のロスをしただけの結果になって、
信用失墜を起したり、
ひどい場合は事業計画書とか協力金とか入会金などと言った名目で、
資金調達ができもしないのに、
コンサル会社やコンサルタントにお金を取られてしまっただけ、
と言う結果になることはよくあることで、
このようなことは多くの方が体験されていると思います。
この間も読者の方で飲食業をされている方が相談に見えましたが、
公的資金も銀行もノンバンクも消費者金融からも、
新規融資による調達は難しいことが分かったので、
はっきり言いました。
今のコンディションだと、
どこからも第三者からの資金調達は無理だから、
まずは第三者からの調達は無理だとご理解いただき、
その上で、今後も経営を継続されるおつもりなら、
プライドなど捨てて、
親族や知人で出してくれそうな方がいるのであれば
何が何でも出してもらうように、
死ぬ気で交渉されるしかないとお話しさせていただきました。
現在経営されている飲食業は売上げが伸びてきているし、
うまく行けば化ける可能性があると思ったからです。
でも多くの方は、身近な方にお金の相談はしたくないと思われます。
そうすると、
私の事業にお金を出してくれる個人投資家はいないか？と、
冷静に考えれば頓珍漢なことをいわれる方が、
時々いらっしゃいます。
なぜ頓珍漢かというと、
お金を貸すのがビジネスの会社がどこもやらないのに、
まったく今まで何の関わりもない会社や人物が、
なぜお金をだそうと思うのかという、
基本的なことをご理解いただいていないからです。
もしあったとしても、
個人投資家ほど面倒で怖い存在はありません。
縁もゆかりもないのに出す以上、
もちろんお金を出す動機があるわけで、
中には本当にエンジェル的な考え方の投資家もいるかもしれませんが、
私はそんな良い人稀で、私は見たことがありません。
その多くは、法外に儲けようとするか、
あなたの事業や会社や所有不動産、
あるいは周辺の方に資産があるから、
何かあれば取っちゃえば良いなんて動機がほとんどです。
あなた自身のお知り合いで応援団のような方からなら良いのですが、
コンサルタントに紹介されたような個人投資家から、
お金を出してもらったら、
失敗しても地獄、
うまく行けば爪が伸びる。
そして、日々いちいちうるさいことを言われて、
あなたが考えている経営の方向とは違う道を進めとか、
精神衛生上良くないから、
絶対あなたが知らない個人からの出資などは受けないほうがベターです。
ただ、一昨日実行させていただいた顧客の会社は、
数年後上場の可能性もあるし、
本当に大化けするポテンシャルを感じましたので、
同社については投資会社を紹介しようと思っています。
あなたの事業はあなたにとって何よりも大事であることは分かります。
でも、第三者から見たときどう映るか？
なぜ見ず知らずの投資家が自分に資金を出すんだろうと、
ご自身でも不思議なときは、
警戒警報です。
第三者にお金を出すような人物で、
私は甘い人を見たことはないので、
本当に慎重に検討していただきたいと思います。
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