保証協会融資が変る
2月2日
以前もお伝えしましたように、この4月から保証協会が変わります。
銀行は中小企業融資を自らリスクを取らないで、
過渡に保証協会に依存したサービスをしていたことから、
保証協会の代位返済額、つまり不良債権が巨額に膨らみ、
その是正措置を協会側と金融機関側との話しが行なわれ、
一昨年秋にこの4月からの改訂が決まっていたのです。
保証協会の保証枠があるからと言って、銀行がろくな審査も、リスクも取らないで行う、保証協会の保証付き融資の見直し自体は、代位弁済額が嵩んで保証協会の不良資産が巨額になったことから、これはある意味当然の流れかもしれません。
ただ、問題は利用者の中小企業です。
このブログでもお伝えしているように、
メガバンク、都市銀行、旧第一地銀のような規模が大きいところは、
特に中小企業融資においては、
銀行が自らリスクをとるプロバー融資を行う環境が、
例えば、最近話題となっているリストラや店舗数の削減でも分かるように、
どんどん悪くなってきています。
このような銀行の傾向は、
中小企業融資に注力することは、
もはや銀行の経営の効率化の観点から言えば、
お荷物であるかのような対応です。
だから、保証協会付融資の改訂で、
中小企業に対する融資自体非常に難しくなっていく懸念を感じます。
本年4月より保証協会付き融資が次のように変わります。
今回の改定の主旨は、
銀行も一定のリスクを取らない案件について、
以前のように保証協会は保証しないようになります。
①信用保証のない「プロパー融資」
信用保証付き融資を経営の実態に応じて、
適切に組み合わせ、
信用保証協会と金融機関とで柔軟な「リスク分担」
②業績の悪化している業種を対象とした「
この2点を見ると、金融機関のリスクがゼロではなくなるので、
中小企業が借入できるということは、
中小企業融資において、
プロパー融資は銀行の経営の効率化にならないと銀行は判断し、
保証協会は銀行のプロパー融資とのバランスを重視するわけですから、
保証協会の保証付融資に依存していた中小企業は、
かなり厳しい環境になると懸念します。
このような中小企業に対する銀行融資の環境が悪化する懸念に対して、
私どもは次の方針で取り組んでいきたいと思っています。
①ファクタリングサービスをできるだけ使い易くする
②中小企業融資に積極的な金融機関との新規取引のアレンジに積極的に取り組む
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