メガバンクの大リストラとグローバリズム  3 | 思うように資金調達ができない方へ

メガバンクの大リストラとグローバリズム  3

12月15日

銀行には3つの機能があると言われています。

大学時代の教科書を思い出します。

その3つの機能とはについて金融用語辞典 から引用します。

 

・金融仲介機能

金融仲介機能とは、借り手と貸し手の仲介をすることです。銀行は、お金の運用先を探している預金者と、お金の調達を必要とする企業を見つけ出してくれます。借り手と貸し手のニーズをうまく調整したり、銀行がプロの目で貸出先を選択することによって、金融取引に伴うリスクやコストを軽減させることができます。

 

・信用創造機能

信用創造機能とは、預金を持つ銀行が果たす役割の一つです。銀行は預金の一部を現金で手元に残し、残りを貸し出します。企業に貸し出されたお金は取引先に支払われ、取引先からまた銀行に預金されます。これを繰り返すことによって預金通貨というお金が新しく生み出され、銀行全体の預金残高は、どんどん増えていきます。

 

・決済機能

決済機能とは、銀行の預金口座を利用することにより、現金を使わずに口座振替で送金や公共料金の支払いなどができることです。

 

これらの3つの機能は、すべて銀行の信用に支えられています。信用のある安全な銀行には預金が集まり、豊富な資金が確保されます。銀行は、豊富な情報力を使って貸出先の信用を見極めることができるのです。
銀行が信用を保つには、社会的な責任とリスクをとって仲介を行っているという自覚が必要です。

 

確かに決済機能については銀行の存在価値は社会的に低くなっているかもしれません。

コンビニ決済や電子マネーなど仮想通貨の普及に従って、

私自身でも銀行を利用する回数は以前と比較すれば大きく変わったと思います。

 

でも銀行融資は、まさに金融仲介機能と信用創造機能のことで、

銀行の最も重要な機能だと思います。

もちろん大企業への融資はリスクが低いから、

貸出先の信用をちゃんと見極められるから頑張っていると言い、

経営資源もケチらないで投下していると言うかもしれません。

ただ、大企業は資金調達の多様化で、

銀行融資を昔ほどは利用してくれないから、

拠点数や担当するスタッフの数は減っても仕方ない。

ここは効率化なのだと言うかもしれません。

 

でも、問題は中小企業の育成と言う大事な仕事を忘れているのではないかと言うのが、今日の記事で言いたいことなのです。

中小企業融資は銀行にとって高リスクであることは間違いありません。

でもだからと言って、銀行がリスクを取らないで誰が取るのでしょうか?

ご存知のように会社も社会的な新陳代謝は必要で、

現在大企業になっている会社の発展も大事ですが、

中小企業を育てて次世代の大企業がどんどん出てくるような社会の構築は、

日本のダイナミズムを維持、推進していくために必要です。

そのためには経済の活性化は非常に大事です。

ご存知のように日本は大企業で働く人より、

中小企業で働く人の方が断然多く、

中小企業が発展すること=中小企業で働く人の雇用と所得が伸びることになり、

GDPで最も大きな消費を増やします。

これは税収の上昇にもつながって、

社会インフラや社会保障や安全保障の元となるのです。

 

ところが厄介なのは、

メガバンクなど大銀行の大株主がグローバリストになってしまったため、

このような、

中小企業が発展すること=中小企業で働く人の雇用と所得が伸びることになり、

GDPで最も大きな消費を増やします。

これは税収の上昇にもつながって、

社会インフラや社会保障や安全保障の元となると言うようなサイクルを、

グローバリズムは否定するのです。

会社の経済的自由を邪魔する国も国境も不要で、

世界政府的な世界を善として、

公共投資など国の機能も効用価値ゼロとしているのだから、

私ども普通の国民や中小企業にとっては問題なのです。

善は経済的自由を得たグローバリストの利益が最大化することで、

普通の国民や中小企業の利益の最大化など、

そもそも眼中にないのだから厄介です。

数十年前は、財界の利益と国民の利益はほぼ同じでした。

景気が良くなれば会社も良くなり従業員の給料も増え、

消費が増えて、また会社も潤うと言った、

財界と国民の利益は重なっていたのですが、

そもそも、グローバリズムは、

市場を日本国内よりも全世界と考えますから、

給料は単なる製造コストで、

財界はこの製造コストを下げるため、

工場など拠点を海外移転や、

安い労働力確保のため移民を推進するわけです。

この結果日本の従業員の給料など労働条件は悪化して、

非正規労働者が増えることになったのです。

誰とは言いませんが、

小泉政権で労働市場の自由化の旗を振った張本人のグローバリストが、

非正規社員の人材派遣会社のオーナになっているのだから、

ふざけた話です。

でも、そもそもメディア自体、グローバリストの物になっていますから、

批判どころか取り上げないこと自体????です。

 

この種の話をすると尽きないのでこの辺りで止めますが、

このようにグローバリストの銀行になった大銀行に、

中小企業融資は銀行と中小企業の密な関係がないと、

中小企業の情報開示は十分ではないから難しいなどと言っても、

それがどうした?

嫌なら年商30億円お会社になれば相手にしてやるよと言うのが、

本音です。

ポリティカル・コレクトネスの世界だから、

このような本音は言わず、

綺麗ごとの詭弁を言うのでしょうが、

大銀行の大リストラを見て末恐ろしいことになる懸念を抱きました。

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