無担保融資 2 | 思うように資金調達ができない方へ

無担保融資 2


4月19日

少し他の話題を更新したため、日が少し経過しましたが無担保融資 の続きです。

ここでは銀行(特に保証協会融資)、政府系金融機関は中小企業育成と発展のために国策として創業直後の会社も含めて無担保融資を低利で行われていると書きました。

もし、中小企業を冷徹な目でリスクを考えれば、多くの会社は低利で長期の融資を受けることはできないと思います。

でも、国策だから創業間もない会社でも低利かつ長期の融資が行われているのです。

ここで間違ってはいけないのは、この長期かつ低利の融資条件を自社の実力で勝ち取った条件とは思わないでほしいのです。

この勘違いをした方が、銀行(特に保証協会融資)、政府系金融機関からの調達が上手く行かなくなった後、資金調達が非常に難しくなるのです。

国策としての融資が受けれなくなったら、ノンバンクや貸金業者からの融資は、会社と代表者の実力(信用力や与信)を冷徹な目で審査されます。

国策だからある程度件数をこなさないといけないなんてことは、ノンバンクや貸金業者には無縁のことです。

担保となる不動産や3社間契約のファクタリンングが可能な会社は別にして、ノンバンクや貸金業者からの無担保融資は、国策融資とは比較にならないほどシビアな目で審査されます。

もちろん、銀行(特に保証協会融資)、政府系金融機関からの国策としての低利かつ長期の資金が調達できなくなった理由は利用者ばかりの責任でないことも多々あると思います。

でも現実的に言うと、この部分を戦うのは中小企業にとって良策であるとは言えません。

以前、大銀行と戦って雑誌にまでその顛末を掲載された私だから痛いほど分かります。

金融業界との戦いは、体力も神経もすり減らしますし、まず何年たっても金融機関から融資を受ける道を全く閉ざしてしまいます。

だから重要なことは、中小企業は銀行(特に保証協会融資)、政府系金融機関以外から調達する時、ほぼ同じレベルの融資条件で調達できることはまずないと言うことを強く理解していただきたいのです。

ここで発想の転換を行える経営者は耐久力に強い、成功する可能性が高い経営者と私は思っています。

3期連続赤字で債務超過の会社が銀行(特に保証協会融資)、政府系金融機関からの融資のリスケをしているのに、ノンバンクや場合によっては個人投資家から、年利5%以下で融資期間3年以上の資金調達をサポートして欲しいと言われても、まともに対応することはできないのはご理解していただけると思います。

ここまで行かなくても、もしあなたが国策融資慣れしていて、国策融資である銀行(特に保証協会融資)、政府系金融機関からの調達が必要なのにできなくなった場合、しつこいようですが発想の転換をして欲しいのです。

それは、まず厳しい現実を理解していただき、高い調達コストに耐えることができる会社に体質改善していただきたいのです。

もっと具体的に言えば利益率の高い体質の会社にされることが重要です。

 

なぜ発想の転換をして欲しいかと言うと、まだ決定されたわけではありませんが、個人ローンは別にして事業ローンの上限金利が30%ぐらいまで上がる可能性が出てきているのです。

この話を中小企業を経営するあなたが朗報と感じないようなら、実態をよく見ていない方と言わざるを得ません。

現時点で銀行や政府系金融機関と友好的な関係であっても、本当に多くの中小企業は1件の事故であっても、これらの金融機関からの調達が難しくなるのに時間はかかりません。

そうなった時、金利は国策融資以外では、あなたとあなたの会社の力やリスクの高低によって決まると言うことを忘れてほしくないのです。

えー!年利換算30%なんて融資を使ったら会社がつぶれると言う方がいます。

でも、月利で考えれば2.5%。

ファクタリング言えば、ほぼ調達コストが低い3社間契約のファクタリングと一緒です。

ノンバンクなどの無担保融資は1年とか2年の融資期間にはならないと思いますが、例えば30%年利換算の調達で3ヶ月位の返済条件の融資サービスがスタートされれば、多くの会社の資金繰りは劇的に良くなって業績も好転すると確信します。

利益率が低いと嘆いていても始まりません。

少なくとも私どもの2社間ファクタリングを利用されている会社は全社恩恵を受ける可能性があります。

低ければ上げるように頑張っていただきたいと思います。

言うほど簡単じゃないんだと言われるかもしれませんが、ご自分のために頑張っていただきたいのです。

何よりも事業の成功を目標にされているのであれば、ビジネスモデルを変えてでも少々の調達コストが高い資金でも回してい行ける会社に体質を強化されておかれることは、現在、国策融資を順調に受けることができてたとしても、中小企業の場合、何かあった時の悪化のスピードは驚くほど速いから、高利の調達コストの資金調達を余儀なくされても、十分やって行ける抵抗力をつけておかれることは非常に大事だと思います。

私どもの2社間契約のファクタリングの審査においても、抵抗力が強い会社、抵抗力が強い経営者の方であるということは非常に重要なポイントに見ています。

   

恐らく事業ローンの上限金利は上がるのではないかと思っています。

上がっても、そんなに高い金利じゃ使えないなんてところで思考停止し嘆く経営者の方!

嘆いていても始まりません。

抵抗力が強い会社にされておくことは本当に重要だと思います。

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