具体的案件から 動産担保融資一事例 | 思うように資金調達ができない方へ

具体的案件から 動産担保融資一事例

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1月30日

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今日は有力コンサル会社からご相談いただきました、在庫担保融資の案件です。

簡単に言うと、有名な古酒を担保にして5000万円調達できないかと言う内容です。

もちろん顧客は信用力がある方のように見受けますが、銀行融資はNGとのこと。

当然ながら、この案件のような融資を行うところは限定されます。

このような時よく利用するファイナンス会社に相談したところ、あらゆる融資をやってきた同社でも古酒の担保融資は始めてとか。

どのようなことが条件になったかと言うと、まずは信頼できるところに鑑定してもらって動産評価を出して欲しいとのことで、その動産評価が出たら、酒類の買取を行う商社と売買契約を締結し、その70%程度であれば融資は検討できるとのことで、現在顧客が動産鑑定の評価をしてくれるところがないか検討中の案件です。

動産評価は思った以上に時間も費用も掛かる模様で、ここからどのような展開になるかまだ不明です。

 

そして、動産担保融資専門の会社にも、元ノンバンクの幹部であった方から確認してもらったら、ここにはすでにこの案件の相談が入ったそうですがNGになっていました。

なぜNGだったかは次の通りで、動産担保融資(在庫担保融資)を利用する時あるいはアレンジする時の参考になりますので概略を紹介します。

   

「棚卸資産でのABLを組む際に、基本的にはBtoC対象の資産になります。
当該案件は古酒という事もあり、BtoC商品ではあるものの
付加価値的要素が大きい商品である事から、取組不可の判断になった
経緯があるそうです。

簡略にお伝えするのであれば、あさひスーパードライであればOKですが
古酒だとNGという事になります。

融資実行額ベースで
最小ロットは5,000万
最大ロットは≒10億程度
案件によっては、10億オーバーでもOKです。」

 

要は、流動性が高く換価性があるBtoC対象の資産でないと在庫担保融資の担保にはならない。

そしてここでは触れられていませんが、原則、在庫担保融資は、在庫資産をファイナンス会社指定の倉庫に入れて入出庫の管理を信用力が高い第三者に委任する必要があります。

正直、くそ忙しいのに面倒くさい案件だと思ったのですが、今傾注している2社間契約のファクタリングサービスで、超短気資金⇒長期資金が必要なご利用客へのサービスの一選択肢として研究しておく必要はあると思ったので、着手し、元大手ノンバンクの幹部で現在ファクタリング業を営んでおられる方のご協力を得て情報も得ることができました。

このように古酒と言う付加価値が限られた人の中では非常に高いが、私のような普通の者にとっては、その価値が分からない、もっと言えば価値がないと思うような商品の場合、信用力ある動産鑑定会社の動産評価の鑑定が出るかどうかがポイントになります。

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