どうしようもない売掛担保融資のファイナンス会社 2
11月7日
前回どうしようもない売掛担保融資のファイナンス会社 では、銀行から何らかの理由で資金調達が難しいお客様の、前向きだけれど急ぐ短期資金の資金調達を考えた時、話にならないほどどうしようもない売掛金担保融資の会社をアレンジメントの選択肢の中から除外できない現実があるとお伝えしました。
中には、このような状況の中、取引銀行以外の新規の銀行や信金に相談される方もいらっしゃいますが、99%難しいと言うこともお伝えしました。
プロパーの無担保融資の融資合戦のような状況にあった、一時の銀行や信金ならあり得たかもしれませんが、このような時期は本当に1年ぐらいの本当に短い期間だけで、以前も銀行や信金が、このようなニーズの中小企業への融資に積極的に対応することはありません。
ではそんな時、中小企業の経営者の方々はどうしていたかと言うと、いろいろ批判も多かったけれど、本当に短い期間の資金調達のずれを補完する融資を行っていたノンバンクやファイナンス会社(街金レベルの貸金業者)を利用していたのです。
小規模の貸金業者から、今はもう破綻して姿を消したり、銀行グループの傘下に入ってしまったノンバンクなど、金利は現在よりも高かったけれど、中小企業の短期で緊急的な資金調達に対応するところがあったのです。
なぜなくなったのかはご存知の通り、2010年に完全施行された改正貸金業法 により多くのノンバンクがや貸金業者が破綻してなくなったり、銀行の傘下に再編されてサービス内容が変更されて、このようなシーズに対応する融資は無くなりました。
また、経営が維持できたところも、上限金利が低く規制されたため、採算が取れなくなって融資したくてもできないようになったのです。
もちろん行き過ぎた過剰与信による融資ができなくなって利用者の健全な利用が守られるような良い面があったのも事実ですが、個人金融と事業金融を一緒くたにして網をかけたことから、事業金融なら不健全ではない金利も違法となったことで、本当に中小企業の急ぎの短期で緊急な資金調達を相談できるところがなくなってしまったのです。
役人や弁護士や政治家でも理解している方がいるとは思うけれど、多くのこれらの人たちは、そんな計画的な資金調達ができない会社などはどうでも良いと思ったのか、中小企業の経営者の経験がない世間知らず人たちがイニシアティブをとってできた法律により、中小企業、特に零細企業の資金調達に甚大な悪影響が出たのです。
だからこそ、今回のタイトルになっているお話にならないほどどうしようもない売掛金担保融資を行っているファイナンス会社のサービスも無視できないのが現実なのです。
そして、このどうしようもないファイナンス会社の以前書いた案件の後日談です。
次回に続きます。
売掛金担保融資とファクタリング【売掛金ファイナンスコラム】vol.1
画期的な売掛金担保融資(1)【売掛金ファイナンスコラム】vol.2
画期的な売掛金担保融資(2)【売掛金ファイナンスコラム】vol.3
戦略的な資金調達の必要性【売掛金ファイナンスコラム】vol.4
2社間契約によるファクタリング(1)【売掛金ファイナンスコラム】vol.5
2社間契約によるファクタリング(2)【売掛金ファイナンスコラム】vol.6