どうしようもない売掛担保融資のファイナンス会社
１１月６日
この写真は昨日撮った財務会計支援機構があるビルに隣接する御茶ノ水ソラシティ広場の写真です。
数日前からクリスマスモードになっています。
１年は早いなあと実感するとともに、昨年はまだファクタリングサービスを主体的にはやっていなかったんだと思い出しました。
ずいぶんタイトルと違った出だしと思われると思いますが、前回書いたふざけた社員がいる売掛担保融資の会社。
一昨年あたりは本当に数日の審査で３０００万円の融資をしてくれたし、相当数の融資を実行してもらい、まさに画期的売掛金担保融資とこのブログでも持ち上げたものです。
実際、大手との売買契約書にはほとんどある譲渡禁止条項がつく売掛金も担保として見て審査すると言うことから画期的と持ち上げたのですが、昨年の中盤あたりからは、担当者も現在の馬鹿社員に代わったこともあってまったく機能しなくなっていたのですが、でも、東京スターの子会社などの、本来は頑張ってほしい売掛金担保融資のノンバンクが中小企業にとっては非常に使いにくい条件になっていることから、銀行取引が難しいお客様への資金調達のアレンジを考えた時、どうしても条件的には悪くないサービスなのでこのとんでもない社員がいるファイナンス会社をラインナップに入れざるを得なかったのです。
ここからは、このブログの読者の方にぜひお伝えしたい事を書きます。
ビジネスチャンスが大きい良い受注の話が舞い込んでも、回収よりも支払いが先になって、受注すれば受注するほど資金繰りが厳しくなってしまう状況のお客様への資金調達に対応する金融がほぼない状況が厳然とあると言うことです。
どこかにあるように思われるかもしれませんが、相談して１週間とか１０日以内に対応してくれる金融機関が本当にほぼないという現実を忘れないでいただきたいのです。
だから、調達コストが高くても私どものような２社間契約のファクタリング業者が流行るのです。
ここで、このように新規で急ぐ資金を銀行で検討する方やコンサルタントがいますが、これは無理です。
既存取引の銀行がNGなのに、このような資金調達を別の新規の銀行に相談しても、銀行取引は宝くじ的な要素がないとは言えないので１００％とは言いませんが、ほとんどのケースでNGです。
新規の銀行と融資を伴う新規取引の可能性が高いのは、次のような状況の会社でないと非常に難しいのが現実です。
もちろん、銀行や信金が以前流行ったプロパーの無担保融資の融資合戦のような環境になれば別ですが、現在はこのような環境ではないのです。
①新規の銀行から見ても、取引銀行の多様化が必要なぐらい業績が伸びて事業規模が拡大している。
②すでに長年にわたって継続的かつそれなりのボリュームの口座取引が存在している。
③新しい拠点が新設された時
もしあなたが銀行員だとして、このような状況にある会社が融資を伴う新規取引を申し込んで来たら、上司に説明しやすいと思いませんか？
逆に次のような会社が融資を伴う新規取引を申し込んで来たらどうですか？
①業績も横ばい、あるいは下降局面の会社
②既存取引先に頼めば良いような短期で回収の可能性が高そうな資金調達
もちろん継続的赤字体質の会社や債務超過の会社、また公租公課に滞納がある会社に新規融資する銀行はないから、このような状況の会社は銀行に打診しても時間の無駄です。
上記①と②のような会社が融資担当者のあなたに打診してきたらどうですか？
上司は必ず、既存取引銀行と関係が悪くなってきたから当行に来ている。
なぜババを引かなければならないんだ言われると思います。
つまり、長年にわたって銀行対策を考えて入金口座を新規で融資を伴う取引を計画している銀行に開設して利用しているとか、どう考えても現在の取引銀行だけでは資金ニーズが満足に受けることができないだろうと納得するほど伸びている会社でもないと融資を伴う新規取引に応じる銀行は、現在の環境下では非常に少ないのです。
つまり、至急に必要な資金は前向きな資金調達であっても、新規の銀行が素早く対応してくれる確率はほぼゼロに近い確率なのです。
残念な状況ですが、これが現実です。
だから、馬鹿な社員がいる売掛金担保融資の会社を資金調達アレンジのラインナップの中から消せない現実があったのです。
次回はノンバンクがファイナンス会社の現状を紹介します。
売掛金担保融資とファクタリング【売掛金ファイナンスコラム】vol.1
画期的な売掛金担保融資(1)【売掛金ファイナンスコラム】vol.2
画期的な売掛金担保融資(2)【売掛金ファイナンスコラム】vol.3
戦略的な資金調達の必要性【売掛金ファイナンスコラム】vol.4
2社間契約によるファクタリング(1)【売掛金ファイナンスコラム】vol.5
2社間契約によるファクタリング(2)【売掛金ファイナンスコラム】vol.6