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8月20日

今は夏休みで航空会社にとっては繁忙期。世界の空を大勢の旅行客を乗せて飛んでるはずのジャンボ機が、世界各国から、売却先が決まるまで駐機料の安いアメリカの空港に集まって来ているという、少し寂しげな記事が毎日新聞に掲載されていました。

少し長い記事ですが、全文転載しますので読んでいただければと思います。

       

「墓場」のジャンボ 売却待つ白装束

日本航空が会社更生法適用を申請して間もない2月初旬、機体を真っ白に塗られた2機のジャンボ機「747-400」が、米国西部の空港に着陸した。砂漠に浮かぶ滑走路脇には、世界中の航空会社のマークが付いた300機近い航空機が置かれていた。操縦してきた機長の服部登(43)は、管制官の指示を受け、その一角に駐機してエンジンを切った。

 関係者によると、この空港は米ロサンゼルスの北東約120キロにあるビクタービル空港(カリフォルニア州)。空軍基地を民間の貨物専用空港に転換した空港で、山手線内側の半分程度の広大な敷地を持つ。米に数カ所ある、売却予定の航空機を一時保管する「航空機の墓場」の一つだ。そこに、白装束のようにマークを塗りつぶされた日航機が並べられた。「長く日航を支えた名機が、こんな所に……」。服部は周囲に並ぶ色とりどりの機体に目をやった後、操縦席を離れる際に1通の手紙を残した。

 手紙は昨年10月、米シカゴから成田へ向かう男性の乗客から客室乗務員に手渡された。仕事で米国滞在中、一時帰国で日本へ向かう際、赤い尾翼の日航ジャンボ機を指さして、「あれで帰るんだ」と家族ではしゃいだ思い出がつづられ、最後に「今後効率の悪いジャンボは使わなくなるでしょう。もし墓場へ送るときは、このラブレターも一緒に」と記されていた。

 日航は、中小型機への転換を図るため、ジャンボ全43機(3月末時点)を年度内に順次退役させ、売却することを決めている。退役後、成田空港に駐機しておくと、1機あたり月200万円を超える保管料を取られる上、湿気で金属が傷む。このため、10分の1程度の月1000~2000ドルで済み、乾燥しているビクタービルに移送して売却を待つことにした。

 機材の塗装を担当する整備士の中村貴(41)は、昨年末から仕事の半分近くがジャンボ機を白く塗り替える作業になった。尾翼の赤や、機体中央の社名ロゴをグラインダーで削り、「オイスターホワイト」と呼ばれるクリームがかった白色のペンキで塗り直す。「自分で塗ったロゴなどを消すのはつらい」。「せめてきれいな姿で」と丁寧に塗装し、月2~3機を送り出す。

 日航が初めてジャンボ機を導入したのは1970年。経済成長が続く中、鶴のマークや赤い尾翼のジャンボ機は日本の象徴として、世界中を飛び回った。

 だが、ジャンボ機は次第に居場所を失っていった。「ハイテクジャンボ」と呼ばれる現行主流機の「747-400」の燃費は、最新鋭の中型機「787」より約3割落ちる。不況時には、席が埋まらない大きすぎる機体は、飛ばすたびに赤字を出すお荷物になった。日航の元役員は「計画的にジャンボを退役させるべきだった」と振り返る。しかし、ジャンボ機を退役させると巨額の損失が出る。歴代の経営陣はその決断を先送りしてきた。

 服部がビクタービルに到着した1カ月後、航空写真家のチャーリィ古庄(37)が同空港を撮影に訪れた。上空からカメラを構え、大小さまざまな航空機の群れの中に日航機3機を含む約50機のジャンボが置かれている姿をファインダー越しに見つめた。「ジャンボの時代は終わった」。シャッターを押しながら、心の中でつぶやいた。


売値、1億円でも驚かない

ジャンボは、米ボーイング社の「747」シリーズの愛称だ。66年の受注開始以来、世界の航空会社などに1418機が販売された。日航は、羽田空港などの発着枠が少ない時代、一度に大量の人員を運ぶためや、対米貿易黒字減らしの意味もあって、世界で最多の108機を購入。93年度末には保有航空機の7割近い86機がジャンボだった。

 破綻(はたん)前、ジャンボ機の帳簿価格は1機50億円超だったが、売りに出しても買い手は少なく、「売値は1億円でも驚かない」(商社幹部)たたき売りの状況だ。予想以上の損失が出ることで日航の債務超過額は膨らみ、銀行団に債権放棄の上積みを要求する事態につながった。

 

ジャンボ機にはじめて乗ったのはかなり前で、いつだったか忘れてしまいましたが、二階建てで大きく、揺れも少なくて好きな飛行機でしたね。

特に記事で出てくる747-400はジャンボ機の最新鋭機で、乗ると安心感があって、利用する時は、―400と呼ばれるこの飛行機をわざわざ選んで乗ったものでした。

確かに、85年のジャンボ機墜落事故は知り合いが数人搭乗していてすごくショックを受けたのですが、あのジャンボ機が墜落するなんて信じられないと思うぐらい乗っていて安心感を感じる飛行機でした。

その飛行機が、でか過ぎて燃費も悪く、高コストであることから、構造的な不況業種となった航空業界には重荷になって、どんどん退役していくのは当然とは言え、残念だし、寂しいですね。

本来なら、―400のさらに新しいバージョンの-500とかー600なんてものが開発されるはずだったのに、世界経済の混乱もあって、結局製造されず、エアバス社の超大型機A380が開発されてあわてて、省エネのエンジンを積んだ747の発展型である747-8を開発中で現在に至っていますが、-400は633機も製造されたジャンボシリーズの中で一番売れた花形機種だったのに、売れずにアメリカの寂しい空港で塗装をはがされた50機が駐機しているのは想像しただけでも本当に悲しげな話です。

でも、記事によるとー400が1億円でも売れないのには驚いてしまいますね。

これでは、JALの再生の大きな足かせになっているのも分かります。

簿価50億円が資産査定したら1億円、と言うことは80機もあれば400億円弱、さらに吸収したJASの保有機には、古い機種が数多くあったから、航空機の資産減損だけでも、今みたいな経済状況だと大きな損失になっていたことが分かりますね。

私なんか、単なる飛行機好きですから、あんなに乗っていて快適だった747-400が1億円になるのなら、これから最新鋭機をどんどん入れていっても、世界経済の状況や利用客の嗜好や動向によっては、いつ価値が下がるか分からないから、航空会社の経営は本当に難しいと思いますね。

世の中の動きが速くなればなるほど航空会社の経営は難しく、以前のように華やか良い業界と言うのは昔の話になったのかもしれませんし、航空業界で働くことが憧れなんてこともなくなっていくのでしょうか。

世の流れとは言え、私のような年代の者には少し寂しい話です。

   

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