銀行のリスクを国民が負担するおかしさ
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6月17日
銀行が中小企業にプロパーで、積極的に融資しないようになって久しくなります。特に新規取引については、財務内容が良い会社に対しても、まずは信用保証協会の保証があることが、融資をする重要な条件となっています。少し変化ができてきているのは確かですし、銀行は、案件ごとで判断していて、そんなことはないと否定するでしょうが、ほぼ、この傾向は間違いなくあります。その結果が今日の記事です。
日本公庫、純損失1兆1千億円 中小支援で費用かさむ
日本政策金融公庫(日本公庫)が4日発表した2010年3月期決算は、売上高にあたる経常収益が7510億円で、純損失は1兆1128億円に上った。08年の金融危機以降の景気低迷が長引き、中小企業の金融機関への融資返済を肩代わりするための費用がかさんだためだ。
日本公庫は返済不能になった中小企業の金融機関への借金を、各地の信用保証協会への保険金支払いを通じて肩代わりしている。決算では厳しい経営環境を反映し、保険金支払いに8695億円を計上。将来の貸し倒れに備えた保険契約準備金も大幅に積み増した。この業務は国の中小企業支援策の一つと位置づけられており、公庫の財務基盤強化のため、財務省が2兆516億円を出資した。
11年3月期の見通しについて、安居祥策総裁は「大企業、中企業の経営はやや上向きだが、小企業は回復が遅れている。保険金支払いも前期と横ばいで推移するのではないか」と話した。日本公庫は中小企業金融公庫、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、国際協力銀行の国際金融部門が統合して、08年10月に発足。今回が通期では初めての決算だった。
確かに今の経済状況下、銀行が中小企業への融資にリスクを感じるのは理解できます。でも、この現状はおかしいと思いますね。保証協会付融資は1件あたりの融資額がそれほど大きくないから、8695億円と言うのは小さい数字ではなく、今期はセーフティーネット融資のデフォルトがもっと発生する懸念が高いから、もっと大きくなると思います。ここで、一番言いたいのは、中小企業融資に対して、銀行はリスクを取れないと言うばかりで、工夫をしようとしないのが大問題です。
たまたま、先日、元メガバンク出身の大学の後輩から聞いた話ですが、なかなか良いことを言っていました。
それは、銀行員自体、広く浅くしか、どの業界も理解していないし、忌憚なく話せる人脈も持っていない。だから、銀行員は辞めたら、怪しいコンサルタントにしかなれないと言うのです。
言い換えると、銀行員は各業界も知らないし、人脈もないから、融資の審査においても、表面的な審査しかできない。だから、プロパーで融資をすると貸し倒れが多く、どうしても信用保証協会の保証に頼ってしまうと言うのです。
そして、彼曰く、地域ごとに案件を審査するのではなく、業界ごとに部門を再編するか、小さな銀行を作って、業界に精通する組織を作れば、信用保証協会に頼らずともやっていけるし、表面上では分からない業界情報を入手できて、もっと、融資できる顧客は掘り起こせるし、デフォルトも防げるとのこと。
この話には心底同感ですね。
確かに、業界に深い情報を入手できる人脈があれば、公開されている情報よりも儲けてると言った話や、表面上は良いけれど、本当は資金繰りが良くないと言った情報も入るから、粉飾された財務諸表などで騙されることもないし、資金使途以外の使途に貸金が使われているといった情報まで入るし、何よりも経営者の実像が把握できるから、本来融資したほうが良い先を、もっとより正しい審査で囲い込めて、収益につなげることができると思います。そして、このような動きはないのかと聞いたら、彼がいたメガバンクではまったく動きがないと言っていて、銀行を辞めて外に出てみると、まったく、銀行と言う組織や発想は硬直化していて、社会の動きについていけていないと実感すると言っていました。
どこか一行でも良いからこのような組織再編をする銀行が出て欲しいものだと思いました。
今みたいな状況だと、結局のところ、財務省が日本政策金融公庫に出資して支えているわけで、要は国民の税金を使うわけですから、銀行の硬直化した経営のつけを国民負担でカバーしていることになります。
本当に銀行も監督官庁も、一工夫して融資のシステムを再構築するべきではないかと思いますね。国債買ってくれるのは、今の時期、景気回復には大きな役割とは思いますが、やはり銀行は貸してなんぼの世界で勝負してくれないと、存在意義がなくなりますよね。
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