日経の社説にまたまた賛同 日雇い派遣禁止で良いのか | 思うように資金調達ができない方へ

日経の社説にまたまた賛同 日雇い派遣禁止で良いのか


ドンッお知らせ  このブログの資金調達の部分を集めた 資金調達 虎の巻  を開設しました。

 

7月7日

今日は七夕でしたが、天気はパッとせず、

残念ながら、少なくとも東京では星空は見えなかったですね。

昨日近くの神社にお参りに行ったとき、短冊を書いて笹につけてきましたが、

子供の頃から、七夕と言う行事が好きで、今でもロマンを感じます。

近場では平塚の七夕は有名ですが、湘南に住む読者の方から写真を送っていただきました。

 


 

  

さて本題ですが、日雇い派遣の禁止の問題です。

確かにグッドウィルの違法行為による事業停止命令など、

とても問題の多い業界だと思いますが、

だからと言って、ただ禁止すれば、問題がなくなるのかと言えばそうではなく、

労使とは古い言い方ですが、まさに労使双方にニーズはあり、

ただ禁止するだけでは、またまたアリバイ行政で、

本質を解決することにはならず、下手をすると、

また中小企業の経営に対する悪影響や、失業を生んで、

経済に対する悪影響が出てしまう懸念を感じていました。

 

そんな時、たまたま今日の日経の社説を読んでみたら、

批判し捲くっていた日経の社説ですが、分かりやすくかつ賛同できる内容だったので、

紹介することにしました。

最近は、韓国の混乱に続き、賛同できる内容で、少し驚いています。叫び

少し長いですが、ぜひご一読ください。

 

日雇い派遣はワーキングプアの「温床」として禁止すべきだとの機運が高まっている。与党は通訳など専門性の高い業務を除き禁止の方針を固めた。民主党など野党もすでに原則禁止の方向を打ち出している。厚生労働省は秋の臨時国会へ改正法案を提出する予定だ。だが、日雇い派遣は本当にワーキングプアの温床なのか。きちんと検証しないまま禁止するのは安易ではないか。

 問題が多い業界なのは確かだ。派遣法が禁止した業務への派遣や二重派遣などの違法行為が相次ぎ、1月に厚労省から事業停止命令を受けたグッドウィルは、7月末での廃業を決めた。不安定雇用で低賃金、労働災害が多いとの批判もある。とはいえ禁止で問題は解決するのか。

 禁止しても繁閑の激しい仕事や週末だけ必要な業務は減らない。ニーズのあるものを無理に禁止すればより劣悪な業者が闇でばっこする危険がある。企業が直接雇えばいいともいわれるが、人材を集められない零細企業にとって負担は大きい。結果として失業が増える恐れもある。

 厚労省の調査では、日雇いで働く人のうちフリーターは54.3%で残りは学生や主婦、社会人だった。働く理由は「働く日時を選べて便利だから」が半数を占める。禁止はこれらの人の利便性も損なう。

 考えるべきは労働者の保護だ。労働基準法は使用者の都合で仕事をキャンセルすれば休業手当を払うよう義務づけ、給与からの不透明な天引きも禁じている。派遣法は労働安全衛生の責任を派遣元と派遣先に課している。法令違反は徹底的に取り締まらなければならない。必要ならば罰則の強化も考えるべきだ。

 派遣元が徴収する手数料を公開し働く側が有利な登録先を選べるようにするとともに、企業間の競争を促すことも大切だ。やむなく日雇いで働かざるを得なくなった若者への教育・訓練などの支援も考えてよい。

 与党は、グループ会社だけに派遣する「専ら派遣」の規制強化も打ち出しているが、問題の根本にあるのは非正社員全体の処遇の低さだ。正社員との均衡処遇を置き去りに、日雇い派遣の禁止などの“わかりやすい”対策でお茶を濁そうとするのは、政治の怠慢ではないか。


どうも政府と言うのは、何か問題が起きて、行政の責任が問われそうになると、

耐震偽造の時もそうでしたが、十分に問題の本質を考えることなく、

善玉と悪玉に分けて、悪玉、つまり批判の対象になっている側、

もちろん耐震偽造の問題だと建築業者になるし、

日雇い派遣の問題だと派遣業者になるわけですが、

この悪玉をただ成敗するかのような行動をとる傾向があります。

この結果耐震偽造の問題では、GDPの1%が失われるような失政となり、

今の景況感の悪さや、建築や不動産業界の倒産を引き起こすことになったわけですが、

今回の日雇い派遣の問題でも、

ただ一律禁止をしてしまうと、記事にもあるように、

零細企業の経営に悪影響が出るし、

それでなくても失政で懐具合が悪くなっている家計に対して、

悪影響が出る懸念は大です。
 

確かに現在、小泉内閣の雇用形態の多様化を認めるような政策で、

格差が生まれ、中にはこのことがきっかけとなった事件が起きるようになったのも確かですが、

でも、今の世の中、社会の全員が正規雇用を求めているわけでないことも事実で、

記事にもあるように、働くに日時が選べて良いとか、

一生同じ会社で働き続けることを嫌う人もいるし、

昇進できなくても転勤のない仕事を選ぶ人がいるのも事実です。

 

要は雇用形態の多様化を逆手にとって、

固定費の軽減のみにしか視点を持たない雇用側の企業や、

派遣業界のただ差額を儲ければ良いなんて言う稚拙な経営が、

今の日雇い=ワーキングプアと言った問題を起こしているわけで、

記事にもあるように派遣業界の法令違反を厳しくチェックし、

労働者保護を徹底的にすることが、より大切だと思います。

 

また、雇い主の企業も、ただ固定費を軽減するために、

社員を人材と、要は経営の一材料としか見ないような考えではなく、

本当に雇用形態に関係なく、会社への帰属意識を高め、

高いモチベーションとスキルを高めるような経営にシフトしていかないと、

製品の質の低下や、サービスの低下は避けられず、

あのトヨタでも製品の品質低下が起きているように、

日本の、コストではない高品質高付加価値の製品やサービスの提供はできなくなって、

国際競争力の低下を招いてしまうから、

まじで国益を損なうことにもつながる問題だと思います。

 

さらには、ここ数年の傾向は、

経営者の役員報酬や株主の配当は増加していますが、

明らかに労働者の賃金は低下傾向(平均年収では30万くらい年額で減額している)で、

しかも保険や年金の負担は増え、控除も減って、

労働者の懐具合はどんどん悪くなる傾向にあります。

 

こんな中、日雇い派遣への労働者側のニーズもあるわけで、

この問題を耐震偽造問題のように、誤った政策を行うと、

さらに労働者の懐具合は悪くなり、国内景気の悪化を招き、

内需縮小につながってしまいます。
 

それでなくても、米国の経済の失速が明らかになって、

中国の経済だってやばくなっているこの時に、

内需拡大こそ最大の国益だと思うのに、消費税増税とともに、

労働分配率を高めるようなことをしない国も国ですし、

労働者の懐を良くしないで、国内マーケットをおろそかにする企業も企業だと思いませんか。

 

今日の日経の社説には、大同感と思いました。

 

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