資金調達で信じてはいけない話 | 思うように資金調達ができない方へ

資金調達で信じてはいけない話

5月28日

会社を経営しているとこんな話を聞くことがありませんか?
 

「某銀行の役員と懇意なので、よほどひどい会社でなければ融資を引き出せます。」

 

役員が支店長であったり、大げさな場合は頭取であったりしますが、

要は金融機関の要職にある人物と親しいから、情実融資を引き出せると言っている訳です。
 

そして、融資が実行できた暁には融資額の5%ならまだしも、

ひどいケースでは10%とか20%と言う、明らかに違法な手数料を要求される場合があって、

もっと言えば、銀行に打診する前に結託する経理代行会社のようなところで、

粉飾作業をする場合もあり、これは明らかに犯罪行為なので、

本当に気をつけないといけないと思います。
 

少し逆説的に言うと、まだ粉飾するのなら、理屈上は理解できますが、

そうじゃなく、銀行の要職にある人物が、融資の対象になりにくい会社でも、

融資実行を押し込んでくれると言うのなら、これはかなり勘違いも甚だしく、

現在の銀行の審査についてかなり無知であるとしか思えないのです。
 

こんな浮世離れした有名支店長の武勇伝のような話は、

確かにバブル崩壊までの銀行ではなかったとは言えず、私も恩恵に浴した経験があります。

そのころは、銀行の融資においても、審査部と言うセクションはあったものの、

支店長決済と言うような、融資額に限度額はあるものの、

一行員の裁量で融資を実質上決定することが可能でした。
 

しかしながら、バブル崩壊で大きな不良債権を背負い込んだことと、

金融ビッグバンで、国際的に市場開放したことで、企業統治の問題とか、コンプライアンスとか、

不正融資がしにくくなるシステムを銀行は取らざるを得なくなり、

支店長決済のような権限は著しく縮小されました。

その結果、情実融資をすることは極めて難しくなり、

行員、まして役員クラスになれば、上記の誘い文句のようなことを実行するには、

背任などで解任、訴追覚悟しても、なおやると言う、

変わり者の行員がいない限りできなくなったわけです。
 

確かにこの間話題になった三井住友銀行の行員が、

コシトラストという不動産会社の紹介案件について不正融資を行った事件はありましたが、

このように事件覚悟で解雇覚悟でもOKな行員か、

このことが背任とならないと思う超無知な行員がいない限り、

現在はこのような行内ルールを越えた融資なんてできなくなっています。
 

ですから、「某銀行の役員と懇意なので、よほどひどい会社でなければ融資を引き出せます。」

と言うような話には多くのケースで、年配の人が関わっていることが多く、

バブル崩壊前にあった状況を今でもあると勘違いしているとしか思えません。
 

ですから、この話の「某銀行の役員等と懇意なので」は、決して嘘ではなく、

親しいことは多分事実なのです。

でもこの役員か支店長は、自分の力で黒を白にして融資を実行することはできないのです。

できるとすれば、当落線上ギリギリの案件が融資OKになる程度で、

もし頼んで融資ができたとすれば、その会社はこの有力者の力を借りなくても、

多分できたはずだと思います。

だから、このようなケースでできない時の断り文句がだいたい同じで、

私のような仕事をすると、この断り文句は聞き飽きていて、かなり滑稽で面白いですよ。

よくある断り文句を書くと、

「過去に○○支店に持ち込んでいたから手をつけることができなかった」

「今がちょうど一番審査の厳しい次期だった」

「ダメではないが次の決算をみてからにしたい」

「金融庁(日銀であったり行内)の検査が入っていたから運動ができなかった」などなど・・・・。
 

この話で問題なのは、手数料の支払いは別にして、融資が実行された場合は良いのですが、

できなかった場合が問題で、

騙される方も騙される方ですが、絶対に融資ができない会社なのに、

できると過大に期待を持たせることが一番やばく、

中には、資金調達なんて、お金が口座に入金されるまでNGになる可能性があるのに、

この資金をあてにして、支払いを予定したり、支払手形を発行したり、

契約を締結したり、手付金を支払ってしまったりする経営者がいるから怖いのです。
 

だから逆に年配の経営者の中には、弊社の顧客でも、

このような超ルール的な銀行とのコネが弊社にもあると思い、

融資できない会社をできるようにしてくれると勘違いしている方もいるので、

このような方には懇切丁寧に説明してお断りしています。

この説明は弊社のお客様にできる資金調達のコンサルティングの具体的な内容になるので、

後日詳しく書きたいと思います。
 

資金調達は、何度もこのブログでも書いているように、

融資の性格により違いますが、必要な条件をクリアしないと絶対にできません。

それに、もう一つ忘れないでいただきたいのは、

融資をする銀行の行員はほとんどの場合、上場しているか、

それに順ずる会社のサラリーマンだと言うことです。

サラリーマンの方、あるいは経験した方ならお分かりと思いますが、

大組織の中で一個人が、いくら要職にあると言っても、

むしろ要職にあるからこそ、やばいことってできないと思いませんか?

まして、金融庁、日銀、行内といくつもの厳しい検査がある銀行ですよ。

それも現在はコンプライアンスなどに過剰反応する銀行で、

超法規的な融資を自分の地位に任せてやるなんてありえると思います?

先も言ったように中には奇特な行員もいて、コシトラストに関わった行員もいるけど、

確率から言えば、宝くじに当たるようなもので、
 

「某銀行の役員と懇意なので、よほどひどい会社でなければ融資を引き出せます。」

というような誘いには決して乗らないようにして欲しいなと思います。

 

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