良い決算とは
昨日の続きで、今日は、良い決算書とはどのようなものかについてお話をいたします。
今日話すことはあくまでも資金調達上の話で、会計の専門的な話ではありませんので、
この辺りは勘案してお読みください。
まずいきなりですが、資金調達上の良い決算書は、
節税対策をいっぱいしてある決算書ではないということをご認識したいただきたいと思います。
この部分は税理士の方も顧客の要望もあって悩まれるところだと思いますが、
節税対策は基本的には利益を圧縮することですから、
当然ながら会社の内部留保は少なくなってしまいます。
この内部留保の少ない決算書は、資金調達上は良くない決算書なのです。
では良い決算とは?ですが、非常にこのようなことを分りやすく書いてある本があります。
できればご参考にしていただくと良いと思います。
まず問題になるのが自己資本比率の問題です。
節税に熱心な会社=内部留保の少ない会社、つまり資本の部が大きくならないので、
自己資本比率(総資本における資本の部の割合)が高くならず資金調達には不利です。
そして、自己資本比率=資本の部/総資本ですから、
自己資本比率を上げるためには、儲けて利益を内部留保するか、増資するか、
あついは総資本を小さくすることです。
このように良い決算と言われるには、いくつかのポイントがあり、
大雑把に言えば次のようなことになります。
・総資本が小さく(売上や利益と比較して)、そしてシンプルであること。
訳の分らない入出金がないこと。余計な資産がないこと。
・自己資本比率が高いこと=資本の部の割合が大きいこと。
・流動資産が流動負債よりも大きいこと。できればその割合が2:1以上。
・流動資産のなかで現金と預金の割合が大きいこと。
売掛金、仮払金、貸付金で決算期をまたがって滞留している資産がないこと。
高額の仮払金、貸付金、前渡金がないこと。
・負債はないのが一番ですが、流動負債の割合が大きくないこと。
短期借入金が長期借入金よりも大きくないこと。
・固定資産が固定負債+資本の部の範囲であること。
(設備投資など固定資産を短期資金でまかなっていないこと)
固定資産が大きくないこと(会社の売上と比較して)。
・最終損益が黒字であること。
・経常利益が黒字であること。
・役員報酬が低くないこと。
・減価償却費が計上されていること。
・借入金が当期利益+減価償却費の額と比較してバランスが取れていること。
借入返済総額が当期利益+減価償却費よりも小さいこと。
・商工ローンからの借入がないこと
などなどまだ書き足りないくらい様々なことがありますが、
今書いたようなことに合致した、貸借対照表、損益計算書、一般管理費明細の決算書であれば、
御社の資金調達を強力にサポートしてくれると思います。
そして、以前お奨めしていました次の本の中に非常に分りやすい図が載っています。
非常にシンプルな説明で分りやすく、良い決算書のご理解には最高の本と思いますので、
ぜひご一読ください。
10億円借りたいなら決算書はこうつくれ!/池井戸 潤
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まだ、良い決算書についてはいっぱいお話ししたいことがありますが、
ともかく赤字で書いた内容に則した決算書を作るよう、日々経営努力をしていけば、
本来の事業と違ったことへの出費や投資には慎重になるでしょうし、
資金調達も資金使途に相応しい方法を考えるようになるといった風に、
まさに決算書は通信簿ではなく、経営の羅針盤でもあることが分ります。
ですから、決算業務なんて余計な仕事で、
経理担当者任せ、税理士任せ、経理代行会社任せということが、
資金調達にとっては、いかに誤ったことかご理解いただけると思います。
明日は子会社や関連会社を作ることと、資金調達の関係についてです。
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節税と資金調達は相反することをお話しましたが、

