決算数字の重要性 | 思うように資金調達ができない方へ

決算数字の重要性

5月8日


資金調達のアレンジの仕事をしていて思うのは、

決算の重要性に対する認識のない会社経営者がけっこう多いことです

これは自分のことに当てはめても、前職時代は日々の業務に忙殺され、

決算業務なんか経理担当者に任せておけば良いくらいの感じでやっていたので、

経営者の方の気持ちは良く理解できます。


バブル崩壊までの時期であれば、

多少決算内容に問題があっても、担保力のある不動産を持っていれば、

けっこう問題なく銀行から融資を引き出すことは難しくなかったから、

問題じゃないといえば問題じゃなかったんですね。


ところが、金融機関が巨額の不良債権を持つようになった結果、

国も金融機関もその対策として担保偏重主義を改めようとしたのと、

金融ビッグバンで日本も市場開放された結果、

格付が企業の与信を見る上で重要なキーとなり、

財務内容、つまりは決算内容は資金調達にとって最大の判断要因になったわけです。

 

もっと具体的に言えば、直前2期の決算内容が非常に重要になります。

もちろん直前期の決算内容が今期の資金調達の命運を握ってしまうくらい重要ですが、

前々期がもし赤字決算になっていたら、

普通の中小企業のケースだと、まず銀行は融資をしないので、

一回決算で赤字を出すと、銀行融資に限って言えば、

ほぼ2年間に渡って融資が受けにくくなります。


これほど、重要な決算なのに、経営者の中には、

毎月の試算表でのチェックもせず、決算書の提出(税務申告書の提出)期限ぎりぎりになっても、

決算が確定できていないケースがよくあります。

このような状況だと、決算結果を十分に練ることもできないし、

時々見ますが、売上が何億もあるのに、10万円の赤字と言った決算になってしまうのだと思います。


粉飾はもちろんNGで論外ですが、決算調整で黒字転化が可能であるのに、

時間がなかったから、とりあえず出たままの数字で最終決算にした場合、

わずかな額でも赤字は赤字、わずかな数字の黒字と比較すれば、

銀行など金融機関の対応はまったく違うので、この部分、本当に認識していただければと思います。

中には赤字決算の後、今期は黒字基調になっているから大丈夫だと言う経営者もいますが、

これもまったくの認識違いで、一旦確定した決算の数字は絶対で、

試算表の数字など、極端に言えばどうにでもなるから決算内容を覆すことはできません。

じゃ、修正申告をなんてことを言う経営者もいますが、

本当に修正しなければならない明確な理由があれば仕方ありませんが、

理由が明確でない、いかにも融資対策と思えるようなケースは返って心象が悪くNGです。

それに、そもそも決算月というものが厳然とあるのにも拘らず、

決算を後で修正しないといけないような会社の決算内容は、

信憑性に問題があると思われるから決して得策ではありません。


中には、何を血迷ったのか、決算月を意味なく変更している会社がありますが、

税金対策には効果があるかもしれませんが、融資対策上は100%NGです。

このような会社で融資ができたことは、少なくとも私の知る限りないので、

絶対にこれだけは止めていただいたほうが良いと思います。


とにかく、現在決算は資金調達をする上でとても重要なことだと、

経営者の方にはご認識いただきたいと思います。

日々の営業などの業務も大切ですが、

少なくとも月次の試算表のタイムリーな作成と、

決算業務の期間だけでも、経営者の方は決算に関する業務を最優先で考えて、

スケジュールを組んでいただければと思います。

下手をすると、十分に考えもせず決算をしたことが、

今のように金融が厳しくなってくると中小企業にとっては致命傷となり、

倒産につながることもあるので、ぜひ気を付けて頂きたいと思います。

  

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