ある地銀に見た歓迎すべき融資への対応
何度も、銀行の中小企業に対する融資について、
その審査方法が一元的な見方による定型ローン化している現状を批判してきましたが、
ここに来て岡山にある一地銀ですが、歓迎すべき融資の対応を始めたようです。
まずは、記事をお読みください。
トマト銀、中小支援へ「1人1社制」
トマト銀行の中川隆進社長は日本経済新聞のインタビューに応じ、支店の行員一人ひとりが個別に中小企業の経営を指導する「1人1社担当制」を4月から導入したことを明らかにした。これまでは主に本部行員が手掛けていたが、ほぼ全支店の200人以上の法人担当行員が受け持つことになる。景気が減速するなか、きめ細かく相談に応じることで中小企業の支援体制を強化する狙い。
中川社長が初めて策定した中期経営計画の1年目にあたる2008年3月期は、11億円の連結純利益を見込む。中川社長は「計画通りに進んだ」と自己評価する一方で、「このところ中小企業の倒産が増えており、2年目は再生支援に重点を置きたい」と語った。
その具体策が4月初めから採用した「1人1先(社)担当制」。中小企業重視や地域密着の姿勢を強調する狙いだ。さらに、「業績が低迷する中小企業の経営を上向かせて、債務者区分のランクを引き上げることができれば、貸倒引当金が減って当行の収益にもプラスになる」と指摘した。
この話は確かに弱小の地銀の話かも知れず、
メガバンクなどに言わせると、小さな地銀で暇だからできるんだと言うかもしれませんが、
くだらない、顧客が望みもしていない金融商品を売る暇があるのなら、
ぜひこのような原点回帰と言うか、銀行本来の業務に力を入れて欲しいと思いました。
優秀な人材をいっぱい集めたメガバンクが、
新規取引は保証協会の保証ありきなんて、思考停止のようなみっともない事は止めて、
このブログで何度も言っていますが、中小企業には1件辺りの金額は少ないかもしれませんが、
資金ニーズはいっぱいありますので、
ぜひこのニーズに対応した行動を期待するところです。
たとえば、商工ローンとの取引を見つけたら、理由の如何に関わらず融資をしないようなことはしないで、
実情をよく詳細に調査してから結論を出して欲しいと思います。
もう少し1社辺りに対する審査時間を増やし、今日の記事のような視点で審査すれば、
成約案件として引っかかる会社の数は相当数にのぼり、
銀行にとってもビジネスチャンスになると、私は確信するのですが・・・。
話は少しそれますが、今日の記事のトマト銀行には懐かしい思い出があります。
実はこの銀行は元山陽相互銀行と言う第二地銀で、
某支店が私の所有するビルに入居していただいていたことがある、
いわゆるお客様だった銀行です。
一時あまり良い噂を聞かず、懐かしさもあって、気にしていたのですが、
復活しているようで、銀行の心配をする立場ではありませんが、
やはり元気で活躍して欲しく、記事の内容も良い内容で、良かったと思ったところです。
確かに、メガバンクや有力地銀になると、
顧客の数も膨大で、規模の小さい地銀のまねをすることは難しいかもしれませんが、
先ほども述べたように、少しだけでも、中小企業の個別審査に時間をかけ、丁寧な審査をして、
記事にもあるように債務者区分を上げることができそうな企業には、
サポートをしていく姿勢を持てば、助かる中小企業の数はけっこうあると思います。
トマト銀行にも、決してこのような体制が形骸化しないようにしていただければと思いますし、
この姿勢が本当に機能すれば、必ず銀行のプラスになると思います。
特に小さな地銀にとっては必要不可欠な姿勢ではないでしょうか。
メガバンクや有力地銀にもこのような姿勢を持って欲しいと思います。
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