大阪三越 ⇒ JR三越伊勢丹 | 思うように資金調達ができない方へ

大阪三越 ⇒ JR三越伊勢丹

4月10日
数日前にも伊勢丹と三越の統合について書きましたが、

三越の長年の懸案であった三越大阪をJR三越伊勢丹と、

伊勢丹の主導でオープンするみたいで、今更ながら三越の凋落、

伊勢丹の躍進を感じます。記事をお読みください。

 

三越伊勢丹ホールディングス(HD)は8日、JR大阪駅前に2011年春出店予定の店舗を「三越伊勢丹」とする方針を固めた。運営会社はJR西日本との共同出資会社とする。当初はHD傘下の事業会社の三越が単独で出店する予定だったが、ファッションに強い伊勢丹色を強め、集客力を高める。

 正式な店名は「ジェイアール大阪三越伊勢丹」になる見通し。売り場構成、品ぞろえなどは伊勢丹が主導する。売り場面積は5万平方メートル程度。JRが開発している大阪駅新北ビルの核テナントとして入居する。

 

この店舗は阪急百貨店、阪神百貨店、大丸のある側とはJRをはさんだ逆側にできますが、

なんと言っても大阪駅周辺のことを梅田と言いますが、梅田は百貨店の激戦区です。

中でも阪急百貨店は強力な百貨店で、以前は全国第1位にもなったことがあるほどで、

現在でも、店舗別ランキングでは、三越本店、伊勢丹新宿本店についで多分第3位ではないかと思います。

後で書きますが、純然たる店舗で考えれば、

下駄を履いて売上がかさ上げされている三越本店を多分抜き2位ではないかと思います。

大阪における阪急百貨店のポジションと言うかイメージは、

ちょうど東京における伊勢丹のような存在で、特にファッションには強い百貨店です。

ですから、もし三越が伊勢丹と経営統合しないままの状況で大阪店開店をするとしたら、

財務的にも出店は厳しかったでしょうし、

何よりも採算が取れる店舗になったかどうか甚だ疑問です。


確かに東京の日本橋の本店は、全国で一番売上のある店舗です。

事実行けば行ったでそれなりに流行っているし、確かに老舗の風格は感じます。

お客は年配の人が多いようで、それこそ昭和の良き時代の百貨店と言うイメージで、

事実かどうか数字を調べたわけではありませんが、

やはり、宝飾品、美術品、呉服や外商に強みを持つ店舗ではないかと思います。

そして、デパ地下と言われる食品売り場は確かに流行っていますね。

でも個人的な見解でいえば、なぜ今でも売上が日本一か分かりません。

そして少し調べてみると、やっぱりと言うことが分かりました。

以前高島屋に勤めていた私ですが、何十年も前で、忘れていましたが、

外商の売上計上をひょっとすると全店を本店扱にしているかもしれないし、

確か三越は恵比寿店などの東京近郊の店舗の売上を本店勘定にしているはずで、

店舗の純粋な売上で言えば、伊勢丹新宿本店、阪急百貨店のうめだ本店の次ぐらいじゃないでしょうか。

行けば分かりますが、明らかに伊勢丹や阪急と比較すれば流行っていませんものね。


そして三越の地方の店舗となるとこれは悲惨で、

古臭くて、田舎臭い店舗でしかなく、ともかくファッション性を感じない、

極端に言えば、崩壊する寸前だったダイエーの店舗と同じような、

華やかさも活気もない、品揃えもまばらな雰囲気を感じますね。

名古屋とか福岡など、一部良い店もありますが、

地方に行かなくても、銀座店の2階から上の階や、

池袋店を見ていただければ言いたいことを理解していただけると思います。


まして、大阪の三越については、阪神大震災で建物が潰れた悲劇もありましたが、

大震災前も、小規模で流行っていない店でしたね。

ちょうど前職の時、三越の大阪店があった北浜にオフィスを構えていたので、

毎日と言うぐらい三越に行く機会がありました。

確かに風情ある北浜に立地し、良い雰囲気はありましたが、

まともな売り場はなく、良かったのは特選食堂だけでした。

本当にここで昼ごはんをよく食べたので思い出深いのですが、

でも三越に対する、大阪の人のイメージは、多分、流行らない小さな百貨店で、

東京ではすごい店らしいが、さえない百貨店と言うイメージだと思います。

だから、もし三越大阪店が大阪駅にできたとしても、流行ったかどうか、甚だ疑問に思うのです。

三越=冴えない百貨店ですから、まずもって印象が良くないし、

阪急と言う強力なライバルがいる中で、

イマイチファッション性もなく、マーケティング力も弱い三越が単独で店を出したとして、

どうなるかは分かりませんが、多分成功は難しかったと思います。

ましてJRとの資本提携もないから、投資額は膨大で、財務内容はさらに悪くなって・・・・

このように考えると、三越が大阪店開店の実現のために伊勢丹と経営統合したと言うのも分かります。

ファッション性も高く、マーケティング力もダントツで、

しかも京都の伊勢丹をJRと資本提携をして運営していたから、

この会社で運営すれば設備投資額も減額され、

三越単独の時とは比較にならないほど、強力な店舗作りができるから、

当然の選択だったのかもしれません。

さらに先ほど書いた銀座三越も伊勢丹のファッション性とマーケティング力が生かされ、

店舗面積も増床されたら、これはすごい店舗ができますよね。

さらに、新宿三越アルコットだって伊勢丹の別館になれば、

伊勢丹にはなかったルイヴィトンもこの中にあるし、

今の売上よりもずっと上がると思います。強力ですね。

伊勢丹は三越とはマーケティング力などノウハウのレベルはまったく違いますが、

新宿本店一店に依存しているところは三越とよく似ています。

しかし、先ほどお話をしました大阪のJR三越伊勢丹や銀座三越、

そして大型店の名古屋三越など、立地も面積も大きな店舗を手に入れれば、

業界では唯一大型店舗(売上高1000億円以上の店舗)を複数持つ高島屋や、

大丸と松坂屋が経営統合したJ.フロント リテイリング、

あるいはそごうと西武のミレニアムリテイリングにとって見れば大変な脅威だと思います。
 

私は伊勢丹と三越の経営統合は、双方のカルチャーがぜんぜん違うし、

三越の老舗意識やプライドが邪魔して、最終的には実現しないと思っていました。

でも実際実現してしまうと、確かに双方の弱みを一挙に解決する最高の組み合わせで、

百貨店業界の更なる再編でもないと、

三越伊勢丹ホールディングスの、いや伊勢丹の独走になるのは間違いないのではないでしょうか。

そして再編ですが、今度はどんな組み合わせが生まれるのか注目です。

  

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