日銀総裁問題について | 思うように資金調達ができない方へ

日銀総裁問題について

3月16日

福井日銀総裁の後継総裁が与野党の綱引きでまだ決まらず、

このまま行くと19日の任期切れで、日銀総裁が空席になる事態になっています。

この問題の代表的なマスコミの論調は、次の日経の社説の内容が多いのですが、

私は疑問を持っています。 

まずは社説をお読みください。 


社説1 「不同意ありき」の民主党は無責任だ(3/12)

 衆参両院の議院運営委員会は、政府が日銀の次期総裁候補として示した武藤敏郎副総裁らから所信を聴取し、質疑をした。国会同意人事の新ルールに基づく初の所信聴取である。武藤氏は「日銀の独立性をしっかり確保したい」と表明した。

 カギを握る民主党は「財政と金融政策の分離」を理由にして、「武藤総裁」に反対する方針を決めた。所信聴取の前から、民主党内は反対論が大勢を占めていた。初めから不同意ありきでは、新ルールが生かされない。これが責任ある政党の対応なのだろうか。極めて遺憾である。

 (
中略)
 

一連の質疑を通じ、武藤氏に「総裁不適格」と判断されるような発言があったとは思えない。

 また財務省幹部経験者が中央銀行総裁に就任することは、米欧でも珍しくない。日銀が金融政策の独立性を保つことと、政府と連携することとは必ずしも矛盾しない。

 民主党の「財金分離論」は結局、武藤氏が財務次官経験者だからふさわしくないと言っているようにしか聞こえない。不同意にするなら、もっと説得力のある説明が要る。

 福井俊彦総裁の任期が今月19日に迫り、残された日数は少なくなった。総裁空席となれば、内外の金融市場などの混乱は避けられず、国際社会での日本への信頼感が失墜しかねない。日銀総裁人事がここまで混迷した責任の一端は、福田康夫首相にもある。もっと早く提示することはできたはずだ。

 国会の同意人事は、衆参両院で多数の同意を得る必要がある。他の野党も「武藤総裁」阻止で足並みをそろえ、参院本会議で採決すれば不同意の公算が大きい。互いに突っ張り合うだけでは不毛である。与党と民主党は党首会談などで事態打開に動くときだ。



 

この社説の概要は次の通りです。

・最初から不同意ありきの民主党は怪しからん。

 まして元財務省事務次官というだけで反対するのは根拠に欠 ける。

・福田首相も提示するのが遅くて責任の一端はある。

・空席になることは国際社会の中での日本への信用の失墜になる。

・党首会談で事態を打開せよ。

 

と大体このような内容がこの社説の大筋ですが、

ほぼ他の報道も同じような内容で、これまた横並びと言うか、

記者クラブの弊害が出ているのかもしれませんが、この意見に私はまったく同意できません。

 

確かに、上記の4つの内容は、

日銀の総裁を単に国内を見据えたポストと考えるのなら、そうかもしれません。

でも、日本が国際社会に「日本はこれから変革しますよ。」とメッセージを本当に伝えたいのなら、

中央銀行の総裁が誰になるかは重要で、

私は武藤氏ではなく、もっと他の選択肢があるのではないかと思います。

 

事実、海外のメディアでは、武藤敏郎副総裁の総裁候補について、

日本はこれからも変わらないんだと言うメッセージを感じて、

がっかりしたと言う記事がありました。

 

外国は日本の内向きな体質の大きな原因の一つを、

明確に官僚独裁国家システムによるものと認識しているかどうかは別にして、

他の国の常識とは違う常識で運営されている日本。

つまり、国民の生命と安全を守ると言う国家の最大の課題である社会保障費を削っても、

道路やダムや箱物を造ろうとするところや、

年金を他のことに流用することが法律違反でない役人が言い張れるところや、

拉致問題のように明確に国民の安全と領土を侵害されているのに、

北朝鮮を刺激しないよう、政治家も官僚も警察も報道も、

その対応を永年にわたって放棄してきたところや、

何でもアメリカ追従一辺倒なところなど、

世界から見た日本は、よく分からない国だと思われていると思います。 

 

「財務省幹部経験者が中央銀行総裁に就任することは、米欧でも珍しくない。」

「民主党の「財金分離論」は結局、武藤氏が財務次官経験者だからふさわしくないと言っているようにしか聞こえない。」不同意にするなら、もっと説得力のある説明が要る。 
 

この記事っておかしくないですか?

むしろ民主党の主張は当然で正しいと思いますし、まったく同感です。

日本の官僚制度は諸外国とはまったく違います。

諸外国はあくまで国民と政治の下に官僚が位置していますが、

日本の権力者は官僚で、国民も政治も官僚の下にあると言っても過言ではありません。

そして、その官僚の中でも一番偉いのが財務省の事務次官。

官僚の一番のトップを日銀の総裁に据えることは、

極端かもしれませんが、日銀を財務省、つまり官僚の管理下に置くことになりかねません。

そして、特別会計や無駄な歳出や地方の管理制度や縦割り行政の弊害などなど・・・・・・・・

書ききれないほど、今の日本において問題になっていることを主導する官僚の超トップを、

中央銀行(日銀)の総裁にしようとしているだから、

外国から見れば、福田政権は日本を改革していこうとする意志のない政権とイメージしても、

これは当然なことだと思います。

 

武藤氏がどんな人かは分かりません。

本当に優秀な人かもしれませんが、

でも、年金問題や薬害問題や道路の問題などで、

まったく信用できない官僚の一番のトップになった人物を、

この今の時期に推挙する福田さんの意識はまったく残念で、

これじゃ、官僚出身でない福田さんも、官僚と官僚出身の政治家に翻弄されているとしか思えず、

魅力に欠けてしまうのは当然だと思います。

 

少し穿ったモノの見方かもしれませんが、

そもそも、期限切れぎりぎりになって、武藤氏を総裁候補にした自民党の思惑は、

日銀総裁の後継者の選出を利用して、

民主党の同意しにくい候補をわざと提示して、民主党の無責任さを強調するかのようで、

このようなことに乗っかる新聞の報道も見飽きた感じで嫌ですね。

  

日銀は、できれば財務省とは違った観点で国のお金を見て欲しいものです。

それでなくても財務省も金融庁もいったい日本をどうしたいのか私は疑問だらけです。

こんなに金融を冷やして、また前のバブル崩壊を再現したいのか分からないし、

無駄な歳出があふれかえるような状況で国家財政が悪化しているのに、

これを改めず、社会保障費を削ったり、消費税を上げたがったり、

国内消費を冷やすようなことばかりする財務省。

こんな官庁のトップを日銀の総裁にしても別に構わないと、

なぜ日経をはじめ多くの報道が伝えるのか私には分かりません。

 

中央銀行の総裁の空席は、確かに外国の不信を買うのは分かります。

だからと言って誰でも良いというわけでは決してなく、

次の総裁が決まるまで、福井総裁に任期を延ばせばいいことで、

このような意見は出てきているようですが、

至極当然、これなら与野党合意できるのではないでしょうか。

このことにもし民主党が反対したら、

この時こそ、無責任かつ反対しかしない党と批判すればいいのだと思います。

 

独立性が望ましい日銀総裁に、官僚で最高のポストまで上り詰めた人物だけは、

止めて欲しいと私はどうしても思ってしまいます。

そう思いませんか?

  

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