一人当たりGDPが低迷する理由 ①
次の記事を少しご覧ください。
昨年の総理府発表の記事ですが、赤字と青字の部分だけでも読んでいただけますか。
内閣府が26日発表した国民経済計算によると、06年の日本の1人当たり名目GDP(国内総生産)は前年比1423ドル減の3万4252ドル(06年の平均為替レート1ドル=116円30銭の換算で約398万円)となり、先進国でつくる経済協力開発機構(OECD)に加盟する30カ国中18位と、前年の15位から三つ順位を下げた。比較可能な80年以降では過去最低の順位。デフレから日本が抜け出せないのが要因で、世界経済に占める日本の地位低下が続いている。
日本の1人当たり名目GDPの順位は93年には、ルクセンブルクに次ぐ2位で過去最高だった。この後、94~2000年までは3~6位で推移したが、01年からは低下基調となった。06年には、ドルや円などに対するユーロ高なども影響して、カナダ、フランス、ドイツの3カ国に抜かれた。先進7カ国(G7)で日本より低いのは、イタリアだけだった。
国全体の名目GDPは4兆3755億ドルで米国に次ぐ2位を維持しているが、世界のGDPに占める割合は前年比1.1ポイント減の9.1%となった。世界のGDPに占める割合も94年の17.9%をピークに低下し続けている。
要はGDPについて、日本は、
国全体では世界2位ですが、一人当たりのGDPでは18位と大きく後退してる。
この事実に注目して欲しいのです。
そして今日書きたいのは、じゃどんな国に抜かれたんだと言うことです。
この記事の2006年のランキングを探しているのですが、
まだ見つからないので、同じく18位になっていた2005年のランキングをまずはご覧ください。
| 1 | ルクセンブルク | 75,863 | |
| 2 | ノルウェー | 41,630 | |
| 3 | アイルランド | 41,492 | |
| 4 | アメリカ合衆国 | 41,197 | |
| 5 | アイスランド | 37,898 | |
| 6 | スイス | 35,290 | |
| 7 | 香港 | 35,263 | |
| 8 | デンマーク | 34,669 | |
| 9 | オーストリア | 34,173 | |
| 10 | カナダ | 33,779 | |
| 11 | イギリス | 33,314 | |
| 12 | オランダ | 33,198 | |
| 13 | ベルギー | 32,808 | |
| 14 | フィンランド | 32,678 | |
| 15 | スウェーデン | 32,325 | |
| 16 | カタール | 31,663 | |
| 17 | オーストラリア | 31,425 | |
| 18 | 日本 | 30,889 |
記事で見つけた2006年のランキングのコメントを見ると、
1位にルクセンブルク、2位にノルウェー、3位にアイスランド、
4位にアイルランドと欧州の小国が上位を占め、7位に米国、11位に英国、17位にドイツ、
そして18位の日本となっているようで、韓国は23位で日本との差が接近してきています。
まずはずっと1位のルクセンブルグはどんな国かと言えば、
ドイツ・フランス・ベルギーに囲まれた小国で、
もともとは鉄鋼業で有名でしたが、今は明らかに金融立国となっていて、
いわゆる産業転換に成功した国だと言えます。
第2位のノルウェーはと言うと、これは意外で、
この国はサウジアラビア、ロシアについで世界第3の原油輸出国であり、
原油はノルウェーの輸出の35% (1999年)を占めています。
第3位のアイスランドは漁業の国かと思っていたら、
ここも金融サービスがGDPの26%を占める金融立国で、
さらに国営事業の民営化などを続け、国家財政は健全な国です。
第4位のアイルランドは、以前ヨーロッパの最貧国の一つでしたが、
まさに自由貿易、市場開放という、海外からの投資を呼び込む戦略で、
見事に大発展した国です。
その結果農業が中心であった国が、今では工業がGDPの46%を占めるようになっています。
さらに、日本より上位の国を見てみると、
アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツを覗けば、
1位から4位までのような小国よりは大きいものの、
国全体のGDPでは下位の国が占めています。
だから、一概に日本とこれらの国を比較することには無理があるとは思いますが、
重要なのは、国全体のGDPの大きな国の中で、
一人当たりのGDPランキングがどんどん下がっている現状です。
要は失われた10年の間に、全体のGDPはまだしも、
一人当たりのGDPは、伸びが鈍化してランキングが下がっているのです。
統計の数字が上手く把握できていないので、
整合性が完璧に取れた数字を書けないのは残念ですが、
たとえば日本の一人当たりのGDPを見てみると次のようになります。
1995年 22,803米ドル→2000年 25,695米ドル→2005年 30,889米ドル
同じ一人当たりのGDPをイギリスで見てみると次のようになります。
1995年 21,400米ドル→2000年 26,790米ドル→2005年 33,314米ドル
このようなイメージで、日本も伸びてはいますが、
その伸びが鈍化して、フランスやドイツにも抜かれていっているわけです。
このような現状認識を元に、明日以降何度かにわたり、
なぜこのようなことになったのかを、私見で書いていきたいと思います。
もちろん経済の専門家ではありませんから、
解釈や知識の違っていることも多々出てくると思いますが、
この点はご容赦の上、良かったら読んでくださいね。
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