「社会保険庁:半年で317人退職」の記事を読んで | 思うように資金調達ができない方へ

「社会保険庁:半年で317人退職」の記事を読んで

1月30日

毎日新聞のネットの記事を読んでいたら、

なんてことはない記事なんですが、読み方を変えるとムカつく記事がありました。

まずは記事を・・・・

 

社会保険庁の07年度上半期(4~9月)の自己退職者が総定員1万6822人の1.9%にあたる317人に上り、通年度で過去最高となるのが確実なことが29日、明らかになった。多くは「窓口業務が苦痛」などを退職理由に挙げている。相次ぐ不祥事に対する批判がやまないことに加え、2年後に公務員の身分を失うことで、勤務を続ける意欲を失う職員が増加したと社保庁はみている

 317人を年齢別に見ると、51~60歳が103人で最も多く、次いで中堅世代の31~40歳も100人に上った。政府は年金記録漏れ問題の解決をマンパワーで乗り切る意向だが、補充は進んでおらず、大量退職で人手不足に陥るのは必至だ。

 また、定年者も含めた07年度の退職金総額は142億円に上る見込み。このため、社保庁は当初予算で退職金がまかなえず、補正予算案に8億円の追加経費を計上した。退職者の急増で中央省庁が退職金を補正計上するのは極めて異例。

 自己退職者は毎年度100人台で推移してきたが、職員による有名人の年金記録のぞき見が問題となった04年度以降急増。05年度は307人になり、国民年金保険料の不正免除が発覚した06年度には391人になった。

 上半期で317人に上ったのは03年度以前の4倍以上の勢い。下半期に入っても同様の傾向が続いており、過去最高を更新するのは確実だ。

 一方、自己退職者急増の背景には昨年成立した社保庁改革関連法もあるようだ。同法は10年1月に社保庁を非公務員型の日本年金機構に移行させることが柱。庁内では公務員身分を失うことへの不安が高まっているという。

 

ざっと読んだら、本当にどうってことのない記事で、

へえー、あのどうしょうもない、社保庁の役人の退職者か、

一人でもいなくなるのは良いことだよね。

でも辞める人たちは、きっとまじめな方で、

辞めない役人とか、厚生労働省から来てろくに働かない官僚たちは辞めないんだ・・・

 

なんて思ったのですが、ただ赤字の部分を良く見ると、

再度見てくれますか・・・

 

相次ぐ不祥事に対する批判がやまないことに加え、2年後に公務員の身分を失うことで、勤務を続ける意欲を失う職員が増加したと社保庁はみている

 

特にアンダーラインの部分だけ読むと、

公務員の身分を失うことで、勤務を続ける意欲を失う職員が増加したと社保庁はみている

 

なるほど、この部分をよく読むと、まさに馬鹿正直な発言で、

いま社保庁の役人のことを国民がどのように見ているかなんて、

まったく無頓着で、厚顔無比とはこんなことなんだろうと思いました。

 

この記事、マジで、公務員の身分がものすごく良いということを、社保庁自らが認めている訳で、

と言うことは、多くの社保庁の役人達は税金で食べているのに、

よほど仕事が楽か、待遇が良いか、将来の保証が民間より、数段良いということを、

自ら認めていることになります。

こんなことを、小泉政権以来の労働法改正で正規社員が少なくなり、

年収が極めて少ない人たちが増えてことによる格差の問題や、

社会保証の削減によって、国民の懐具合が悪くなっている現状があるのに、

よくも当然のような顔をして、公務員の身分をなくすことが勤労意欲をなくしたなんて、

言えるなと思いませんか?

公務員の身分があっても勤労意欲なんてなかったくせに、よくもね・・・・・叫び

 

この社保庁の発言は、仕事をまともにしていたとしても、

日本の役人天国の様子を露呈してしまっているのに、

社保庁って、国民の大切なお金を預かりながら、

本来、年金支給ではないものにも金を使いまくり、

国民から預かったお金や、いくら支給するかのデータさえ不明にし、

中には、国民預かった掛け金を横領したケースも多々ある現状で、

よくもこんなことを公然と言えるものだと、悪い意味で感心してしまいました。

やっぱりこいつら、一般の社会常識なんて持ち合わせていないとしか思えません。

 

この記事、もっと読むと、

いかにも、国民からの批判が厳しく、

公務員改革で役人の身分を失うようになった結果、

辞める役人が多くて、業務に支障がでるけど良いのか?と、

自分達のことを棚に上げて、居直っているように思え、本当にお話になりません。

 

仕事が楽で、待遇が良く、将来の保証が民間より数段良い 

              イコール

効率が悪く、高コストで、定年後もバラ色の身分保障があると、

私のようなへそ曲がりには読めてしまい、

いかに国民に寄生していると言うことで、

まさに日本が役人天国であることを役人自らが認めている記事に思えてきて、

だんだん、ムカつき、(。・ε・。)(`×´)ヽ(`Д´)ノむっプンプン爆弾になりました。

 

いま日本の成長率の悪さや小うるさいルールの存在が多いことで、

投資対象としての魅力が落ち、

日本売りのような状況が加速しているような記事を良く見かけますが、

確かに事実そうだと思います。

 

そして、様々な原因が語られていますが、

日本の役人天国とも言える、非効率で高コストな組織が、

自らの組織防衛のために国の運営をゆがめている現状が、

日本の成長を止める大きな原因になっていること。

そして、何よりも、これを改革する政治力がなく、

現状では是正されそうにもないことを、

私は、たぶん世界が一番不思議に思い、懸念している結果が、

日本売りの最大の原因ではないかと思っています。

 

今までは、私も含めて、多くの国民は、

役人は頭が固く柔軟性には欠けるが、悪いことは多分しないだろうと、

本当に以前は思っていたように思います。

 

役人って、それほど大儲けはできないし、仕事も面白くなさそうだし、

でも国にとっては、このような人がいないと困るから、

まあ、ある程度の待遇は、悪いことをするような気にさせない意味からも、

ある程度非効率、高コストも仕方ないかと思っていたと思います。

少なくとも私はこのように思っていたのですが、

この社保庁なんか、仕事もいい加減な上に、

国民の大切な預かり金でもある掛け金を、

ろくでもないものに投資した上、横領をする役人までいたのだから、

冗談じゃないと言う気持ちになってしまします。
 

さらに社保庁の親玉である厚生労働省の、

薬害エイズ問題やB型肝炎訴訟問題の対応を見ていると、

国民の安全を守るどころか、自分達の保身と権益のためなら、

国民の健康をも平気で傷つけるだから、

とても役人天国を容認することはできません。

 

ここまでひどいことでなくても、

国や国民のためになっていない、非効率かつ高コストな組織や事業を、

役人の退任後の身分保障のためにでっち上げ、

国家財政を大きく毀損して、国民の社会保障にまで悪影響がでるようになった今、

わずか400万人の特別待遇の役人組織の維持なんか、

現状のまま放置された良いわけがありません。

はっきり言って日本の恥であり、最大のガンであると言っても過言ではないと思います。

 

そして、現在の政治家で、この問題点を知らない者は絶対にいないはず。

しかし、官僚出身も多いこともありますが、

この日本の最大の問題点に切り込めない政治家。

特に自民党の政治家なんか消えて無くなれと思っても、

決して過激ではないと思います。

このおかしな役人天国を容認する自民党政権を維持させるために、

公明党も参加し、多くの新聞やテレビまで加担している様子を見ると、

なさけないを通り越して、恐怖心を本当に感じるこの頃です。

 

だから特別会計の改革を言う民主党に政権交代させないように、

総力を挙げてネガティブキャンペーンはなされるのは当然で、

民主党のなかにはスパイではないかと思えるような議員までいるし、

石井紘基元議員のように暗殺される人まで出るのだから、

相当根深いものがあるとしか思えません。

  

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