銀行さん 社会的責任を果たして下さいね | 思うように資金調達ができない方へ

銀行さん 社会的責任を果たして下さいね

1月14日



以前から書いているように、

今銀行を中心とする金融機関は融資に対して非常に慎重な態度を取っています。

やっぱりそうかと言う記事が日経にあったのでご紹介します。

 

企業向け融資減少続く、銀行慎重に・素材高騰で中小打撃

 銀行融資の7割を占める国内企業向け貸し出しの減少が鮮明になってきた。2007年11月末時点の法人向け貸出金残高は269兆円で前年同月と比べ1.2%減った。減少は7カ月連続。原油や素材の高騰に伴う中小企業の景況感悪化に加え、法規制変更の影響を受けた建設会社、ノンバンクの経営悪化が重なった。景気の減速感が強まれば、融資がさらに減少する可能性がある

 落ち込みが目立つのは、中小企業向け融資。日銀の調べによると、07年11月末の中小向け融資残高は178兆円で前年同月比1.5%減少。原材料の高騰を販売価格に転嫁できない中小企業の経営が悪化。設備投資などの資金需要が減っている。

 


銀行も株式を公開する普通の企業ですから、
不良債権になる懸念の強い企業に対する融資に慎重になることは当然です。
 
ただ今までの経験上、
どんな業界でも世の趨勢に敏感に反応することはあり得る事ですが、
銀行は融資についての判断を過剰反応する傾向が特にあります。
メチャクチャ積極的なったかと思うと、
その反動か、常識では考えにくい位、消極的になったりします。
 
バブル崩壊後の大変な状況を経験しているから、
二度と不良債権の山を抱えるようなことにならないよう、
慎重に対処するのは分かります。
 
でも、銀行は公的資金を注入され倒産を免れたように、
経済の血液を流す重要な社会的責任を負っていることもまぎれもない事実で、
ただ不良債権を作らないように、中小企業への融資をすべてリスクだと感じ、
消極的になって良いはずがありません。
 
この記事にもあるように、建設会社、ノンバンクへはもちろんのこと、
不動産会社やパチンコ運営会社に対しての融資は、
慎重と言うよりも、原則やらなくなっているのではないかと思うぐらい、
消極的になっています。

また原材料価格を販売価格に転嫁しにくい、
中小企業の資金繰りが悪化していることは事実で、
弊社に来る案件でもこの傾向は顕著で、
数年前のような、新規事業への投資と言った資金よりも、
どちらかと言えば赤字補填的な後ろ向きの資金調達が増えているように感じます。
 
でも中には、新規の大型受注に対する資金調達もあって、
今この会社に融資を行えば、大きく発展する可能性が高いと思うのに、
もう少し様子を見てから検討したいと言う、まったく頓珍漢な回答が多く、
この辺りになると、本当に真剣に審査をしているのかどうか怪しいと思ってしまいます。
赤字になっている原因が一過性の理由によるもので、
融資を行うことで再建ができそうな見込みの会社も、
恒常的に赤字体質の会社も同じでは、銀行の審査能力を疑いますが、
まさに銀行と言うのは、今年のような時期になると、
必要以上に内向きになる傾向があるので困ったものです。
 
銀行自体が融資に対して積極的な時なら、
融資の実績を増やせない行員に対する風当たりも強く、
何とか知恵を絞り、リスクを考えながら、なんとか融資に結び付けようとすると思うのですが、
今のように中小企業のリスクを取ることを由としない状況になると、
少々融資の実績の少ない担当者でも、
財務上やコンプライアンス上のリスクを主張すれば、
言い逃れできる雰囲気ができているから、
ちょっとでも上役や審査部から突っ込まれそうな会社については、
断ることが得策とばかり、ろくに審査しないで断るような気がします。
 
本当に何度もこのブログでも書いているように、
今年は資金調達の厳しい年になると思います。

銀行も金融商品を売るフィービジネスで儲ける方が、
総資本を増やさず収益を上げることができるし、
貸倒リスクもないから、得策と思うかもしれませんが、
でも銀行の本文は経済社会の心臓的な役割を担い、
経済の血液であるお金を上手く循環させることにあるはずで、
リスクが怖いからと、ただ何もしないことが良いことのような状況になっては困ります。
前回のバブル以降しばらくの間、
銀行も極めて弱体化したから仕方がなかったとは言え、
中小企業への融資がされなくなり、
潰れなくても良かった会社や業界が潰れたことは事実で、
今度もまた同じようなことになってしまえば、日本経済は大きく減速すると思います。
 
もちろん放漫経営や社長の公私混同で、
経営状態が悪くなっている会社に融資をしろというのではなく、
財務内容と資金繰りが悪くなっている原因を良く見て、
財務内容の悪い会社は、すべて融資をしないという状況だけは止めて欲しいのです。
先ほども書いたように、悪くなっている原因が一時的なもので、
融資いかんによっては復活できるような企業には、
リスクをとって企業を支援することは銀行として当然必要なことだと思います。
でなければ単なる金貸しで、バンカーなんて偉そうに言えるはずがありません。
 
前回のバブル崩壊時と違って、
今の日本の金融機関は、不良債権まみれのような状態ではありませんから、
景気が後退しないように、下支えすることは金融機関の社会的責務であるはず。
でなければ、大変なときに公的資金を注入したことや、
未だにまともな預金金利を支払っていないことなど、
銀行が優遇されている値打ちがなくなってしまいます。
  

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