今日で仕事収め
私も多くの方と同様、今日で今年の仕事は終了です。
今年を振り返ると、ファイナンスのアレンジの仕事については、
ここ数年で一番資金調達がしんどい年でしたね。
昨日、新しい顧客の会社に一緒に行った、
都心のメガバンクの法人営業部の部長代理の行員も言っていましたが、
今年は融資に対して銀行の姿勢が厳しく現場サイドは大変だったそうです。
おまけに来年からメガバンクも、テリトリーについて、
できるだけ顧客のところに近い場所の拠点が担当するよう、
金融庁の方針が出ているようで、
ますます営業は大変になると言っていました。
確かに銀行の競争は、他行との競争も激しいですが、
行内の競争も激しく、必ずしも顧客にとって便利な銀行の拠点が取引をしていないことは事実です。
でも顧客にとっては、場所が近いと言うことよりも、
積極的な姿勢を持つ拠点と取引をしたいと言う方が本音なので、
このテリトリーをあまり厳しくルール化することは、
顧客にとってあまり歓迎することではないかもしれません。
多分地方都市の会社にとっては、ますます資金調達が難しくなる懸念があります。
それは、過去で何度か取り上げていますが、
同じ銀行の中の拠点間でも地方間格差があるからです。
いまいち積極的でない拠点としかお付き合いがしにくくなる懸念もあるし、
拠点間の競争でも、競争が激しいと言う事は、
顧客によって良い条件の取引を引き出しやすかった訳ですから、
顧客にとって本当は歓迎すべきことではないかもしれませんね。
まあこの問題はさておき、もう一つの事業である不動産事業ですが、
不動産は仲介の現場だけでなく、ファイナンスのアレンジの現場から見ても、
大きな状況の変化を感じています。
それは、明らかに都心の一等地の物件でも、
今までずっと本当に売り手市場で、上昇基調にあった価格が、
ここに来て、本当に価格が下がってきたし、
買い手市場にもなってきたような気がします。
特に売買契約を結んでいたのに、買い手が決済できず、
流れた物件の話は多く、その原因は買い手の資金調達が難しくなったことに尽きます。
10億円台後半の銀座の物件なども、
ここ4ヶ月ほどで毎月1億円ずつ売買希望価格が下がっている例もあるし、
収益物件も今年の春くらいなら、グロス3%台でも買う客がいましたが、
最近はグロスなら6~7%、最低でも5%でないとと言ったように、
より買い手市場になりつつありますし、
明らかに取引される不動産価格は下がってきたように思います。
ある意味市場が正常化、沈静化してきたのかも知れません。
投資家もここに来て、買い一辺倒の状況から、
かなり冷静になったように見受けます。
実際このような中で、中堅以上の不動産会社の中でも、
資金繰りが厳しくなっているところが多くなってきていますね。
投売りまでの状況ではありませんが、つい最近まで考えられなかった、
損切り物件もでてきているし、購入価格と同じ価格なら売却する物件も出てきています。
特に来年の3月の決算期を超えると、
とにかく利益を確保しなければならない状況が一時的になくなるから、
資金調達が厳しくなった分、
一気に損切りしてでも流動化(現金化)に走る会社は増えると思います。
この流れは付き合いのある中堅以上の、
あるいは上場している不動産会社でも、実際このような流れが起きているので、
まずは間違いはないと思います。
このような事だけ見ても、来年はすこし厳しい年になるかもしれません。
特に財務内容のよろしくない会社や、
借入金依存の高い不動産会社や投資家にとっては、
めちゃくちゃ大変な年になる可能性が高いでしょうね。
それと、高金利の貸付が多かったノンバンクも厳しく、
不動産と金融の中で、エッと驚くような破綻があるかもしれません。
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