迷走する新銀行東京
新銀行東京が迷走しています。
一時は銀行融資ではそれなりの実績と存在感がありましたが、
現在は破綻懸念さえある状況です。
この銀行は、本当にここ1年ぐらいの間に、資金調達のお手伝いをする私なんかにとっても、まったく存在感のない銀行になってしまいました。
それは、ともかく案件を打診してみても、ほぼ融資が実行されないからです。
多分顧客からみても融資に熱心ではないけれど、
回収には熱心なイメージを持たれたのではないかと思います。
設立後数年の間は、東京都の中小企業にとっては、かなりあり難い存在で、
弊社も相当数紹介しましたし、成約もしたのですが、
今回病気で退任したリそな銀子出身の前代表者が就任した頃から、
急に貸出姿勢が消極的になり、打診しても仕方のない銀行になってしまいました。
これはこの代表者が悪かったわけではなく、
累積赤字が嵩んだのに、その分の資本増強をしなかったため、
当然ながら貸し出すことが物理的に不可能になったためです。
だから本来なら、この時に資本増強ができないのであれば、
清算をする必要があったのかもしれません。
その後、ますます業績は悪化の一方で、
今回記事のような状況になるとともに、
東京都から局長クラスの職員を代表者として派遣することになったようですが、
忌憚なく言って、ここは石原都知事のリーダーシップで、
白黒はっきり決断することが何よりも重要だと思います。
銀行を継続するなら、資本増強(出資)する以外になく、
そうでないなら、他の金融機関への売却を考えるか、精算をするしかないと思います。
私見を言えば、先ほども書いたように、
営業を継続するのなら、昨年代表者を変更した時に、
出資をして縮小均衡のような中途半端な経営方針を取るべきでなかったと思います。
この銀行について石原知事への批判が強いため、
知事も決断ができなかったと思うのですが、
銀行経営なんて絶対に縮小均衡の経営は避けるべきで、
やるならやる、そうでなければすっぱり清算すべきだと思います。
特に中小企業融資専門の銀行としてできた銀行が、
中小企業への融資を控えるような状況になったら、
その存在自体が不要で、社会的な存在意義自体ないわけで、
そりゃ、経営が悪化するのは当たり前です。
現在の状況を言えば、この銀行より、
メガバンクや地銀の方が、まだ融資に熱心で、
貸し出し金利も安くないのだから、
顧客にとって魅力のある銀行ではなくなってしまっています。
この銀行の失敗は、スコアリングによる審査に偏ったため、
不良債権が増えてしまったと言われていますが、
もちろんこのことも重要な要因ではあると思いますが、
もともと新銀行東京の設立については強い批判があったため、
知事や都があまりにも業績を早急に上げるよう焦ったことが、
大きな原因ではないかと思います。
そのぐらい、設立後の新銀行東京の対応は、
かなり内容の良くない会社に対しても融資をしていたのは事実で、
貸し出し額(融資額)のノルマが審査能力以上にでかく、
質よりも量の経営になってしまったことが一番の原因だと感じます。
この銀行は日本振興銀行とは違って、
社会的にも意義のあった銀行だったとは思いますが、
その存在に対する批判が大きい分、
石原知事の決断が中途半端になってしまったことが、
非常に残念な結果になった原因だと思います。
やるからには、その事業計画からして、
1000億円ぐらいの出資では到底無理があったと私は思っています。
ですから、このような結果になった以上、
投資する気がないのならすっぱり一日でも早く清算することが肝要だと思います。
今のままでの再建なんかとても不可能で、
先送りするだけ累積赤字が増え、
結局のところ都の損失も増えてしまうので、
ここは石原知事のすばやい決断を期待することころです。
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