自ら銀行に疑念を抱かせる顧客
今日は具体的な資金調達の話です。
大したことじゃないと思う方もいるでしょうが、大切なことなので参考になればと思います。
昨日次のようなことがありました。
ある大阪の小規模の会社が某メガバンクと新規取引で融資を希望している案件で、
銀行から最初の連絡がこの会社の社長宛に入ることになりました。
ところが社長は女性で、社長のお父さんが対応するので、
お父さん宛に連絡を入れてくれと言うのです。
これって別に良いじゃないかと思う方もいるとは思いますが、
かなりまずいことで、融資がNGになることが多いのです。
役員でない社長の父親が、銀行関係を担当しているからと言って、
銀行に社長の父親に電話を入れさせるということは、
それでなくても新規案件に慎重な現在の銀行には、
いろいろ疑念を抱かせることになります。
私も感じるぐらいだから、銀行も感じると思うのは、
この会社の現社長はお飾りで、実質的な経営者は社長の父親ではないかと言うことです。
実際は現社長が経理に明るくなく、また銀行取引の経験が少ないからかも知れないのですが、
中小企業で社長が経理に明るくないこと自体、
融資をする銀行にとってはネガティブな材料になりますし、
ともかく銀行が良い印象を持つことはありません。
そして銀行が一番懸念を持つのは、
父親が実質的な経営者なのに娘が社長になっていると言うことは、
この父親が社長になれない、何か過去のトラブル。
特に金融上のやばい履歴があるんじゃないか?と思ってしまうことなのです。
たとえば過去に倒産などの法的な精算をした履歴があるとか、
保証協会に残債があるとか、消費者金融や商工ローンなどの高金利の多重債務があるといったことを、
銀行に疑念を抱かせてしまう結果になるのです。
数ヶ月前に、某メガバンクの部長と世間話をした時に聞いたのですが、
一旦事業に失敗した人物や、
コンプライアンスに抵触するような人物が実質的経営者の会社には、
すごく気をつけていると言うのです。
なぜ?って聞いたら、やはりこのような会社は事故が多いからと言っていました。
この見解が正しいかどうかは議論がありますが、
でも、審査が省力化され、財務諸表を中心としたビジネスローン全盛の結果、
粉飾決算をしている会社が激増したことも事実で、
銀行が騙されて融資をしたケースもかなりあるようですし、
事故率がけっこう高いこともあって、
最近の新規取引のケースでは、財務内容のチェックはもちろんですが、
会社と経営者の属性の調査をかなり厳しくしているように思われます。
このようなことから、今回のようなケースなどは、
会社自ら、わざわざ銀行に疑念を抱かせることになるのは明らかで、
銀行に良いイメージを与えるはずがありません。
ですから、今回も社長に必ず対応してもらうように案内をしたところです。
今日のケースは親子でしたが、
妻が社長で、経理責任者が夫の様なケースも多いですね。
銀行から融資を受けようと思うのなら、
銀行との対応ぐらいは現社長ができるようになっておくことは大事だと思います。
本当に最近は、銀行との新規取引はハードルが高くなっているのですから・・・・・。
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