現在の中小企業を取り巻く資金調達の環境は
ここのところ、弊社にご相談いただいた会社の資金調達のお手伝いをしていて感じるのは、
現実的な中小企業を取り巻く銀行など金融機関と顧客との間に、
かなり認識の差があるくらい、ハードルが高くなっていることです。
失われた10年の頃は金融機関は中小企業にカネを貸さないというのが常識で、
その後、銀行の財務内容改善によって、ビジネスローンも盛んになり、
余程業績が悪かったり、経営者に問題がなければ、
けっこう簡単に銀行などから資金調達がしやすくなったのはご存知の通りです。
ところが現在は決して中小企業にとって、
資金調達の環境は良いとは言えず、
数年前と比較すると、かなり資金調達はやっかいになっていると言えます。
ところが顧客は数年前の常識で考えることが多く、
新規取引なのに、とんでもない好条件で融資を受けることができると、
錯覚を起こしている顧客に良く出会います。
弊社は以前のように起業間もない会社のお手伝いをしなくなったこともあって、
国民生活金融公庫や保証協会付の融資のサポートをしないからかもしれませんが、
数年前と比較すると、新規取引の普通の中小企業にとっては、
何倍も資金調達が難しくなっていると思います。
あくまでも私の体験なので、これがすべての真実ではありませんが、
最近の銀行を見ていると、
年商が5億円以上、過去3期が赤字でなく、自己資本比率が高い会社でないと、
ビジネスローンやプロパーでやろうとする気がないように見受けます。
さらに、細かいポイントもいっぱいあってここでは書きませんが、
ちょっとでも抵触すると細かいことを聞いてくるし、
NGになることがほとんどのような感じです。
ですから、銀行の、保証協会の保証付で良ければと言う台詞を何回聞いたか分かりません。
本当に数年前とは隔世の感があります。
ところが、上記のどのポイントにも問題のある会社なのに、
顧客は既に枠を使っていることもありますが、
保証協会付はNGとか、融資期間は5年以上で、金利水準は3%以内。
これじゃ新規取引は無理なんですよね。
誰もが惚れ込む様な優良な財務内容を持つ会社ならいざ知らず、
そうでないのに、異常に融資条件にうるさい会社には正直閉口してしまいます。
以前にも書いたことですが、
他の商売でも同じだと思いますが、
よほど優良でないと、新規取引だとベストな取引条件が提示されないのと同様、
銀行だって、初めての取引にベストの条件を出さないのは当然で、
この辺りは顧客の認識に問題があると言わざるを得ません。
中には、そんなんじゃ話にならないと感情的になる顧客もいますが、
これは明らかに顧客の負けで、
現実をもっと良く見ないと、永遠に銀行から融資を受けることはできません。
このように、数年前と違って、
中小企業への無担保融資はかなりハードルが高くなったと認識する必要があると思います。
こんな状況なのに、多くの案件を拝見していると、
なんでと言うような会社が数多くあることにも驚きます。
たとえば、決算をしていない会社。
決算していないで銀行から融資を受けることができると思っていること自体、
あまりの非常識に(ノ゚ο゚)ノ
そこそこの会社なのに納税申告書に税理士のサインがない会社もあるし、
なぜか決算期を意味なく変更している会社があったり、Σ(゚д゚;)
2期分まとめて申告している会社があったり、ヽ((◎д◎ ))ゝ
経常利益の段階でずっと赤字で債務超過になっているのに、
融資を受けることができると思っている会社があったり、(ノ´▽`)ノ
いっぱい固定資産があるのに減価償却費を計上していない会社があったり、
売上は数億円あっても、流動資産が10万円しかない会社なのに、
5千万の融資を受けたいと言ったり、(@ ̄Д ̄@;)
もちろん日本の銀行など金融機関に問題があるのは同感とは思うものの、
顧客自体の認識に大きな問題があるケースも多々ありまして、
申し訳ないけれど((((((ノ゚⊿゚)ノです。
ですから弊社でも、優良な会社以外のケースでは、
1年以上掛けてお手伝いをしないと成約しないケースが増えているのが現状です。
そのくらい銀行からの新規融資はハードルが高くなったように感じています。
もっとも、弊社のようなところに優良企業が相談に来ないことも、これまた事実です。
でも数年前と比較すると、
やはりいけると思った会社がNGになるケースが増えているのは事実で、
この環境はこれから先も続くし、更に厳しくなる懸念も持っています。
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